■主旨
早稲田大学は、今年10月に創立125周年を迎えたのを記念して、朝日新聞社と共同で21世紀国際フォーラムを開催しました。 テーマには、近年、その進展にますます注目が集まり、早稲田大学でも積極的に取り組んでいる「先端医療」です。 最前線の研究者たちに、「医工連携」(医療と工学的な領域との連携)が進む現状を語っていただくとともに、「生命」「身体」との向き合い方や、今後の医療のあるべき姿についても考えます。

開会挨拶


白井 克彦(早稲田大学総長)
白井 克彦
(早稲田大学総長)
早稲田大学第15代総長・理工学術院教授。工学博士。知能情報学専攻。
その手腕は多くの教職員の認めるところであり、発想のスケールの大きさが大学改革の推進力となってきた。
早稲田大学は「アジア太平洋地域を基盤とし、アジアで存在感のある大学にすべく、私立大学として強烈な個性を持たねばならない」と説く。
研究活動において、音声認識等を中心にヒューマンインターフェースの研究に従事。
05年3月に音声言語分野の技術開発・研究指導による情報バリアフリー技術発展への貢献により、第56回日本放送協会放送文化賞を受賞。

基調講演 基調講演


茂木 健一郎 氏
茂木 健一郎 氏
(脳科学者)
東京大学理学部、同法学部卒業後、同大学院で物理学を専攻。
理化学研究所、ケンブリッジ大学の研究員を経て、現在、ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー、東京工業大学大学院連携教授。
「クオリア」(感覚を構成する独特の質感)に注目して脳と心の関係を探求しているほか、文芸評論、美術評論など幅広い活動を展開している。

●著書:「天才脳」朝日選書(2007年)、「クオリア入門」ちくま学芸文庫(2006年)、「脳と仮想」新潮社(2004年)、ほか


パネルディスカッション 


〔パネリスト〕

梅津 光生 氏
梅津 光生 氏
(早稲田大学理工学術院教授)
早稲田大学大学院博士課程を終了後、国立循環器病センター研究所の初代研究員、オーストラリアの人工心臓開発プロジェクト初代リーダーを経て、1992年、早稲田大学教授に。医用機器工学、人工臓器が専門。
2005年に東京女子医科大学で心不全患者に埋め込まれた小型の補助人工心臓「エバハート」の開発にも中心メンバーとして携わった。

●著書:「人工臓器で幸せですか?」コロナ社(2005年)



岡野 光夫 氏
岡野 光夫 氏
(東京女子医科大学先端生命医科学研究所所長・教授)
早稲田大学理工学部応用化学科卒業。
米国ユタ大学准教授、東京女子医科大学医用工学研究施設助教授を経て、1994年に同教授、2001年より現職。早稲田大学生命医療工学研究所客員教授も務めている。
高分子の微細構造を制御する技術を追求。「細胞シート工学」を提唱し、角膜、心筋、欠陥、肝臓などの再生医療をめざしている。

●著書:「Biorelated Polymers and Gels」Academic Press ほか



橋爪 誠 氏
橋爪 誠 氏
(九州大学大学院医学研究院先端医療医学教授)
九州大学医学部卒業後、同大学附属病院などでの勤務・研究を経て、1999年から現職。
同大学附属病院の先端医工学診療部長と救命救急センター長も兼任。
門脈亢進症患者にできる食道静脈瘤の内視鏡的治療に従事していたことから発展して、コンピューターやロボット技術を活用した低侵襲治療や救急究明のシステムの開発に取り組んでいる。

●著書:「安全な内視鏡外科手術のための基本手技トレーニング」大同学館出版部(2005年)、「とっさの時に人を救えるか-災害救急最前線-」中災防新書(2003年)、ほか



パオロ・ダリオ 氏
パオロ・ダリオ 氏
(Paolo Dario)
(イタリア・聖アンナ高等大学院大学教授)
1977年、イタリア・ピサ大学で機械工学の博士号を取得。
1986年、聖アンナ高等大学院大学の生体医工学の助教授となり、さらに同大で、ロボットとミクロ工学の研究所を設立、現在は生体医療用ロボット学の教授。
欧州で数々の国際共同研究のリーダを務めるほか、早稲田大学の客員教授も務めている。


中村 桂子 氏
中村 桂子 氏
(JT生命誌研究館館長)
東京大学大学院修了後、国立予防衛生研究所勤務。
1971年創設の三菱化成生命科学研究所で人間自然研究部長など務める。
1986年、早稲田大学人間科学部教授に。 ゲノムを切り口に、生きものを歴史と関係の中で総合的に捉える「生命誌」を提唱。
1993年、JT生命誌研究館を創設し、副館長に就任。 2002年から現職。

●著書:「「生きている」を見つめる医療」講談社現代新書(2007年)、「事故創出する生命」ちくま学芸文庫(2009年)、「生命誌の世界」NHKライブラリー(2000年)、他



〔パネルディスカッション コーディネーター〕

田辺 功 氏
(朝日新聞編集委員)
1968年、朝日新聞社入社。大阪本社学芸部、東京本社科学部などを経て1990年から編集委員。
一貫して医学、医療を担当し、患者に有利な情報提供や制度実現に力を入れている。

●著書:「賢い患者力-よい病院と医者選び11の心得」西村書店(2007年)、「漢方薬は効くか」朝日文庫(2000年)など



〔司会〕

岡本 麻未
(早稲田大学 人間科学部 2年)

フォーラム全般に関するお問い合わせは、
    創立125周年記念事業推進室 e-mail: future125@list.waseda.jp
映像配信に関するお問い合わせは、
    (株)早稲田総研インターナショナル e-mail: tomon@wls.co.jp