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ワセモバ提供 体育各部最新レポート

2010年1月20日 09:32

【ラグビー】早田組の軌跡 大学選手権(1)12月27日

 12月27日、日が少し傾きかけた頃、"終わり"を告げる笛が秩父宮ラグビー場に響き渡る。
 ワセダ20-31帝京。早田組のシーズンが、静かに幕を閉じた。グラウンド上に、呆然と立ちつくす4年生。うずくまる後輩。
「試合に出られない奴らのためにも戦うって言い続けてきたんですが・・・」(WTB早田健二主将)
 スタンドには頭を抱える、メンバー入りできなかった部員達の姿があった。

 試合は序盤から動いた。前半は先制点こそ許したものの、FB飯田貴也(3年)のPGとFL山下昂大のトライなどで逆転に成功。13-12で折り返す。後半もはじめはワセダペース。狙い通りの展開ラグビーで敵陣深くまで攻め込む。3分、SO山中亮平(3年)がゴール前で勝負。相手DFを引きつけながら、最後はサポートに走ったPR上田竜太郎(1年)へオフロードパス。上田はインゴールへ飛び込みトライ。FB飯田貴也(3年)のゴールも決まり、20-13とリードを広げた。
 しかしその後は・・・。

 息を吹き返した帝京の重圧に押され、追いつかれ、最後は力尽きた。終盤、ワセダは次々とメンバー交代を行うも、時既に遅く。前半から飛ばしに飛ばしたツケは体力の消耗という形でモロに現れ、それが同時にワセダ各選手の集中力をも奪っていった。大事なところでミスを重ね、容易に自陣から抜け出せない。時間を追う毎に、ワセダの攻守のちぐはぐさは増していった。
 「不完全燃焼」(WTB早田健二主将)という言葉そのままの敗戦だった。

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試合後、力なく挨拶するワセダ


「Explosion」への導火線

 早田組は12月27日の帝京戦で終焉を迎えた。そして「学生主導」によるチーム作りなど、新たな試みを続けた早田組の挑戦も、道半ばで終了した。試合後、誰もが口にした「悔しい」という言葉は、おそらくこの試合だけを指して言ったわけではない。


 11月の早慶戦の直後、PR瀧澤直(4年)は早田組の試みについて「簡単なことではない」と前置きしながらも、「今後の伸びしろは大きいはず」とその利点を言っている。帝京戦、ワセダFWは後半途中まで帝京の強力FWを相手に互角以上の戦いを演じた。それは、1週間前に行われた立命館戦からは想像し難い姿だった。最後は勝負所でのミスが勝敗を決したものの、僅かな期間で大きく成長を遂げたFW陣の姿からは、早田組がこれから大きく飛躍する可能性を秘めたチームだったことを想像させた。
 道半ば--。チームの完成形を見ぬままに終焉を迎えたことへの「悔しい」という感情は、少なからず含まれていたはずである。


 今季の大学王者に一度は寸断された「Explosion」への導火線。その火種をも、ワセダは消されたわけではない。スタンドから敗戦を見つめた有田、中田、試合後は涙に暮れた山中、「今日のような大事な試合で自分は何も出来ていないのが現状」と厳しく自分を見つめた中濱。来季は違いなく彼らが主役となる。引退した4年生と同じ目線に立ち、遜色ない悔しさを味わったはずの彼らが、来季どんな戦いをみせてくれるのか。まだ新体制は定まっていないが、上井草 Gでは今月初めから静かに練習をスタートさせている。覇権奪還へ燃やしている執念は、どこかのタイミングで必ず、道半ばで終わった「Explosion」への導火線に着火する。

2010年1月14日 11:07

【ラグビー】早田組の軌跡 大学選手権(1)試練の時

早明戦の翌日、大学選手権の組み合わせが決定する。ワセダは初戦で立命館、勝ち上がれば2回戦で関東と帝京の勝者と対戦・・・という組み合わせ。道のり険しいトーナメントとなるが、「ワセダは『荒ぶる』しか見ていない」(WTB早田健二主将)。早田組最後の挑戦へ、その景気づけとなったJr.選手権決勝から立命館戦まで。

Jr.決勝戦、「勇気」

 Bチームが、「荒ぶる」を目指すAチームのメンバーに大きな勇気を与えた。
 12月13日、東京・秩父宮ラグビー場。ワセダBは日本一の座を懸けて、帝京大BとJr.選手権決勝を争った。「ジュニアを制したチームがその年の大学選手権も制す」というジンクスがあるほどに、この大会の持つ意味合いは大きい。今季、総じて不調だったワセダBは予選リーグから苦しみながら、死に物狂いでこの日のステージまで上がってきた。

 試合は前半、帝京のキック主体のエリア勝負に翻弄され、ボールが全く動かない展開。9分にPGによる3点を失い、0-3のまま前半を折り返す。
 後半に入っても流れは変わらず。スローテンポのゲームはむしろ帝京ペースだったといえるだろう。ワセダとしては地上戦に持ち込み、密集戦を制しながら展開ラグビーに繋げていきたいところである。10分、ワセダはWTBに井口剛志(2年)を投入。ここから俄に流れが変わり出す。井口は持ち前のカウンターアタックで帝京のDF網を切り裂いていく。「井口さんが入ったことで敵陣に入れるようになった」(SO吉井耕平、1年)との言葉通り、敵陣で攻める時間が爆発的に増えた。さらには、20分過ぎからリザーブの4年生を次々とゲームに送り出す。
「4年生達には、終盤の勝負所でチームを支えてもらいたかった。苦しい所でぶれない力を発揮できるのは、やはり4年生でしょう」(中竹監督)
 試合は、指揮官の言葉通りのものとなった。まずはこの試合唯一の被トライのピンチを、SH櫻井朋広が決死のタックルで阻止。その後は、ゲームキャプテンのPR和田卓也ら途中出場組が、ミッドフィールドの攻防をことごとく制圧。ワセダは25分にLO岩井哲史(3年)のトライで逆転しているが、点数を取られそうな気配は見当たらなかった。そして、ついに歓喜の瞬間が訪れる。

 「ジンクスのこともあるので、ものすごいプレッシャーを感じてました。今はもう、最高です」(和田)

 表彰式後は全ての4年生も混じって喜びを爆発。心強いジンクスを得て、1週間後、ワセダは大学選手権へ乗り込むこととなる。

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ワセダB、涙と笑顔の日本一

 

対立命館、試練の時

 Jr.選手権1週間後の20日、いよいよ大学選手権が幕を開ける。Bチームの奮闘により、最高の形で大会を迎えられそうなところではあったが、明るいニュースだけでもなかった。早明戦で負傷したHO有田隆平、LO中田英里(ともに3年)の長期離脱が、この時期明らかになる。1回戦はおろか2回戦に間に合うかも微妙なところで、この先の戦いでFWの力に陰りが見られることが予想される。さらには18日、BKの要であるFB田邊秀樹(4年)が負傷。ワセダはますます窮地に追いやられる。

 そうした中行われた立命館戦は、ワセダの停滞が著しいゲームとなってしまった。格下相手にも圧倒されたFW、度重なるミス・・・。「何も成果を得られないまま終わってしまった」(中竹監督)と、2回戦へ向けて不安ばかりが浮かび上がるゲーム。怪我人の続出がその一因となったことは確かだが、この試合ではPR瀧澤直(4年)までも怪我で途中交代してしまう。2回戦では復帰したものの、ワセダに暗い影が忍び寄っていることを誰もが実感したことだろう。「1試合1試合をベストゲームにする」(早田)ことで初めて「荒ぶる」を獲れると言い続けてきた早田組にとって、あまりにも痛い停滞だった。

 同日同時刻の別会場では、帝京が激闘の末に関東を破り2回戦進出を決めている。勢いに乗る帝京と、「Explosion」に全てを懸けるワセダ。「荒ぶる」への道のりは険しく困難だ。

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試合終了間際、50mの独走トライで多少もやもやを晴らしたWTB早田(写真提供:早稲田スポーツ新聞会)

2010年1月13日 11:03

【ラグビー】早田組の軌跡 対抗戦(3)早明戦

挑戦者として

 早慶戦が終わると、次はいよいよ対抗戦ラストマッチ「早明戦」である。それまで、対抗戦無敗を通してきたワセダと、3勝3敗で5位の明治。戦前の評価は「ワセダ有利」の声が圧倒的だった。それでも、ワセダには昨季の苦い経験がある。「(明治は不調だが)昨年のように気持ちを切り替えてくはず」(HO有田隆平、3年)と、驕りを持つことはない。むしろ、「ワセダが相手になると全く別のチームになる」(中竹竜二監督)と警戒心を強め、またようやく巡ってきたリベンジの機会を心待ちにしている風もあった。
 試合日までのワセダの課題は、ブレイクダウンとチームコンセンサス。慶應戦における意思統一と状況判断に反省を抱えており、特に後者を意識して試合までの日々を過ごしていたようだ。この時期から練習でのコミュニケーション量が一気に増えた印象である。3年生以下の選手であっても、気になることがあれば練習を中断させ、短いミーティングを行う光景も見られた。その際、中竹監督はじめ指導陣は、円の外から選手達の話に耳を傾け、必要があれば補足するというスタンス。アドバイスに耳を傾ける選手達の表情は真剣そのものだ。慶應戦を乗り越え、「選手主導」のチーム作りが、徐々に良い方向へ舵を切り出した時期といえるかもしれない。こうした傾向は、昨年同様に苦戦した早明戦で、大きな成果へ結実していく。

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明治対策へ、気を引き締める有田

 

早明戦、リベンジ

 12月6日、東京・国立競技場―。空には突き抜けるような青空が広がっていたが、試合内容は「嵐」そのものだった。前半、ワセダは明治の圧力に苦しむ。6分、ワセダは明治・重戦車の覚醒を告げるようなドライビングモールに圧され、先制を許す。直後、LO中田英里(3年)が負傷(交代は後半9分)、さらには23分にHO有田が負傷退場。BKの要であるFB田邊秀樹副将を欠いた状態でスターとしたこの試合、FWの要をも早々に失うまさかの事態に、国立のワセダ応援席は重苦しい空気に包まれていく。そして28分、またしても明治。今度は一瞬の隙を突かれ、大外展開からのトライ。ワセダは終了間際にPGを返したが、スコアは3-14。昨年の悪夢を思い出させるには十分すぎる内容だった。
 ところが、早田組はここから違った。「前半から苦しい展開。ハーフタイムではやるべきことを決めて、落ち着いて試合に臨もうと」(WTB早田健二主将)。迎えた後半、早々にPGで3点を返す。19分にはWTB中濱寛造(3年)が大外にトライを決め、11-14とその差を3点に縮める。
「狙うべきところはショットを選択する。今日はしっかりと意志統一、判断を共有できたと思う」(早田)
 すると30分、怪我の中田に代わり出場していたLO星野泰佑(4年)が、積年の思いをぶつけるかのような突進で明治DFを切り裂き、トライチャンスを生み出す。このチャンスをPR瀧澤直(4年)と、中濱のトライもアシストしていた初先発CTB内山竜輔(3年)が生かし、最後はSH櫻井朋広(4年)がインゴール右中間へダイブ。とうとう逆転に成功する。ワセダは最後までこのリードを守りきり、昨年のリベンジを達成、また2季ぶりの対抗戦優勝も達成した(前日に慶應が帝京に敗れていた)。「今日は一点差でもいいと言って送り出した」(中竹監督)指揮官の期待に、見事応えて見せた。

 相次ぐ怪我人、メンバーが目まぐるしく変わる中で、しっかりとチームコンセンサスを取るのは簡単なことではない。しかし、完全ではないまでも、ワセダはそれをやってのけた。相手がどうのこうのは関係なく、早明戦での勝利はいつの時代も格別で、またチームを大きくレベルアップしてくれる。早慶戦での課題もしっかりとクリアし、いよいよ大学選手権を迎えることとなった。

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トライを決める櫻井、大学選手権からはレギュラーポジションを奪取した

2010年1月11日 10:20

【ラグビー】早田組の軌跡 対抗戦(2)早慶戦

帝京戦の終了後、チームの育成方針が明確になる。「自分たちで全てを決めていく」選手主導―。ハイリスクハイリターンなこの方針は、スローガンに「Explosion」を掲げる早田組にとっては、ある意味なるべくしてなるものだったといえるかもしれない。日体大戦から早慶戦まで

方針は「選手主導」

 帝京戦後、LO中田英里、SO山中亮平(ともに3年)の二人が日本代表合宿に参加。これに伴い、星野泰佑、村田賢史(ともに4年)がそれぞれAチームに上がった。帝京戦は、「ブレイクダウンで流れを切られ、自分たちの目指す展開ラグビーが出来なかった」(中竹監督)。その反省を踏まえ、翌週から早速、ブレイクダウンに焦点を当てた練習が始まった。ボールキャリアの倒れ方からサポートの入る角度、スイープの際の身体の低さまで、基礎から徹底的に弱点を洗い直す作業が、次戦・対日体大まで連日続いた。
 11月8日、日体大戦。この試合のテーマは「クリーンアウト」。ラックからの素早くかつ綺麗な球出しを狙い、帝京戦で阻止された展開ラグビーの実現を図った。結果は、「こだわりきれなかった」(No.8大島佐利、4年)、「良いところと悪いところがあって、完全というわけにはいかなかった」(SH榎本光祐、3年)と反省が出たものの、圧倒的なボール支配率を誇り、82-0と完勝を収めた。BKが9つのトライを奪っており、この点、確かな収穫があったといえそうである。

 また、この試合に際して一つの試みがあった。「前戦の反省含め、練習のメニュー、スローガンの決定に至るまで全て学生にやらせた」(中竹監督)。この試合を機に始められた学生主導のチーム作りは、シーズン終了まで続く。ここにおいて、チーム方針が完全に明確化した。次は早慶戦。この時点でワセダと慶應は同率1位。勝った方が優勝に大きく近づく一戦である。
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日体大戦3トライのWTB早田健二主将


対慶應、選手主導の難しさ

 11月23日、東京・秩父宮ラグビー場は超満員。久しぶりの「優勝が懸かった」早慶戦とあって、多くのファンの注目を集める一戦となった。試合は前半、圧倒的な慶應ペースで進んでいく。ワセダは4分にFB田邊秀樹のPG成功で3点を先制したが、2分後に慶應の華麗なパスワークからトライを奪われ、逆転を許す。すぐさまPGで応戦したワセダだが、直後にまたしても大外を突かれ失点。悪い流れは続く。23分、田邊が相手選手との接触で脳震盪を起こし、無念の負傷退場。チームの大黒柱を失う緊急事態に陥る。WTB中濱寛造(3年)をFBに据え、田邊の代わりにWTB中鶴隆彰(1年)が入るスクランブル体勢となる。既に秩父宮に敗戦ムードが漂ったが、30分過ぎ、SO村田賢のキックを慶應がノックオンしたことで俄に空気が変わる。榎本がクイックでゲームを再開すると、村田賢がFL山下昂大へ3人飛ばしのパスを繰り出し、トライへ繋げる。CTB坂井も難しい角度からゴールを決め、なんとか同点で前半を折り返した。
 迎えた後半、ファーストトライはまたしても慶應。ワセダは前半と同じようにリードを許す苦しい展開に追い込まれる。しかしその後は、「この日のテーマだった」(WTB早田)というタックルで慶應の出足を刈り取り、敵陣で過ごす時間が多くなる。怒濤の攻撃でゴールラインに迫るワセダ。慶應ゴール前で何度かペナルティを得たが、ことごとくセットプレーを選択し、これが裏目に出た。10分以上も慶應陣にいたが、一向にスコアは動かない。ようやく均衡を破ったのは35分、後半20分から途中交代したSO山中がDFラインをこじ開け、ようやくトライをものにする。しかし時既に遅く、20-20のまま試合は終了。トライ数差で慶應に勝ち点を奪われた。

 この試合は、選手主導でチーム作りをすることの難しさを実感するゲームだったのではないか。前半に大黒柱を失った状態からチームを建て直せたのは、やはり「選手主導」の功績によるところが大きい。しかしながら後半のアタック時、ここぞという場面で冷静さを欠いたのも「選手主導」で進めてきたことに一因するだろう。こうしたチーム作りにおける難しさとは、経験値の差が成長の程度を左右するところにある。それでも、「グラウンドに出てる自分たちが全てを決めていくことで覚悟は違うと思うし、今後の伸びしろは大きくなるはず」(PR瀧澤直)。リスクを取ってでも「Explosion」に繋げることを、選手達は前向きに受け入れていた。
 そうした意味で、この早慶戦は最高の経験だったといえるはずだ。「今年は、この方針で行くと決めた」(中竹監督)―。



 この先大学選手権2回戦で散ってしまったワセダだが、あの帝京戦を乗り越え更なる経験を積んでいれば、どんなチームになっていただろうか。
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 チームの窮地を救ったJAPAN帰りのSO山中。後方はWTB/FB中濱

2010年1月10日 11:43

【ラグビー】早田組の軌跡 対抗戦(1)開幕~対帝京

9月13日、対抗戦開幕。2季ぶりの優勝を目指すワセダ、早田組の本シーズンがいよいよ開幕を迎える。圧勝を続けた対成蹊、立教、筑波、リベンジを果たした帝京戦まで。

対抗戦序盤、「圧勝」

 2季ぶりの対抗戦優勝を狙うワセダ、その開幕ゲームの相手は成蹊大学。スローガンは「ファースト」。「全てのファーストプレーで力を尽くす」(中竹竜二監督)との言葉通り、ワセダは開始から圧倒的な力の差を見せつけていく。開幕直前に「今年は身体を張って『強いプレー』を見せていきたい」と語っていたSO山中亮平(3年)は、公約通りのプレーで5トライを奪う活躍を見せる。すると、今季の躍進を誓うCTB村田大志も4トライと続く。終わってみれば106-0。完封に、久々の3桁スコアというおまけも付き、「近年で最も良いスタート」(中竹監督)を切ることが出来た。

 続く試合は立教大戦。会場の熊谷ラグビー場は、「昨年の関東戦以来、ワセダにとっての聖地」(中竹)。「その聖地に恥じないゲームをしよう」と気持ちを入れ、試合に臨んだ。ワセダはこの試合でも地力の差を見せつける。後半早々こそ「予想以上だった」(WTB早田健二主将)という立教の低く鋭いタックルに苦しめられたが、それ以外の時間帯では圧倒し、94-5で2連勝を飾った。なお、この試合でWTB中鶴隆彰(1年)が先発デビュー。快足を飛ばしてビッグゲインを連発したが、「トライを取れなかった」と悔しそうな表情を見せた。

 3戦目は対筑波大。今季、筑波は対抗戦で帝京と明治を破り、大学選手権でもファイナリスト東海大と紙一重の戦いを演じている。苦戦も大いに予想された中、終わってみれば50-5でワセダの快勝。No.8大島佐利、FB田邊秀樹(ともに4年)を怪我で欠く中での勝利に、掴んだ手応えも大きなものだった。この日のテーマは「チームコンセンサス」。スコアが停滞した前半を踏まえ、ハーフタイム間に「後半は敵陣でプレーすることに集中しようと話した」(WTB早田)と選手間で方針を定め、トライラッシュのきっかけを作った。「そういう意味で今日のゲームはテーマに忠実に、よくやってくれたと思う」(中竹監督)。

 次戦の相手は帝京大学。誰もが「自分たちは挑戦者」と語る相手との、対抗戦前半の大一番を迎える。

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「強いプレー」が際立ったSO山中亮平、身体を張り、攻撃の起点であり続けた

 

対帝京―リベンジ

 10月31日、東京・秩父宮でワセダ対帝京の一戦が執り行われた。筑波戦を終えてからの約2週間、ワセダは徹底的にブレイクダウンの強化を行っている。昨年の対抗戦、豊田組が敗れた要因はブレイクダウンの劣勢にあり、これによって全ての歯車が狂っていた。帝京に流れを渡さないための戦い方は心得ているつもり。ところが・・・。
 蓋を開けてみると、ワセダは終始、帝京が得意とするローテンポの展開に付き合わされてしまった。ブレイクダウンで分を許したためにボールはほとんど動かず、ワセダはBKの展開まで繋げることが出来ない。
「自分たちのやりたいラグビーをやらせてもらえなかった。そういう意味で、今日は0点に近い内容」(中竹監督)

 それでも、帝京のFWを軸とした攻撃を出足早いタックルで凌ぎ、失点をPGによる3点に抑え込む。しかしワセダもFB田邊のPG2本に抑え込まれ、とうとう最後までトライは生まれなかった。「今日のテーマは昨年のリベンジ。最低限の目標はクリアできたが・・・」(FB田邊)、ブレイクダウンで劣勢に陥ってしまったことや、ボールキャリアの倒れ方など、大小様々な点に課題を残してしまう内容だった。それでも、「勝った上で反省できるのは良かった」(同)と前を向いた。

 これより先、ワセダは大胆なチーム改革を行っていくこととなる。

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課題を残したブレイクダウン

プロフィール
ワセモバコ
ワセモバコ
誕生日:2006/10/28(やっと2歳!)
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