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“法務がHomeにやってきた”~Homu is coming Home.~

2014年12月

2014年12月31日 16:53

2014年を俯瞰してみる

恒例の振り返りです。
俯瞰してみると、停滞していたもの、温存されていたことが一気に動き出したように感じる年でした。

※昨年の記事は、これ。(2013年締めくくります

本業ODRは、2月の怒濤の3泊5日欧州2カ国訪問出張から始まりました。(時差ぼけはODRの香り -2月14日)ベルギーブリュッセルに早朝到着し、EUの方々と午後打ち合わせ。翌早朝にバルセロナに移動し、やはり午後ODR関係者と打合せして、翌朝にはスキポール空港経由で帰路に。しかし、KLMの乗り継ぎが悪く同行者3名で空港で切れまくり。結局パリ経由に切り替わったものの成田が大雪でマヒ状態の中に帰国し、自宅まで更に8時間を要しました。
6月にはスタンフォード大学で開催されたODR FORUMに出席。(ビジネスの息吹 恒例ODR FORUM−2 - 7月 4日)米国では法曹界も動きだし、欧州ではODR規制が実施準備に入り、ベンチャー資金も動き始めました。国連での標準化議論も大詰めでいよいよODRのビジネスも本格化しそうです。しかし、日本は弁護士法の規制もあり、なかなかビジネスにはしにくい状態はかわりません。
これまた恒例の慶応大学でのODR授業も盛況で、米国のように学生さんを巻き込めたらいいのではないかと改めて思います。(【ODRピックアップ】20141117 恒例ODRのゲスト授業@三田2013−2014 ) ODRの電子商取引に関わるもう一つの側面でもあるトラストマークはWTAの会合が2回あり、タイとマレーシアのミーティングに出席してきました。東南アジアは電子商取引がこれから盛んになる地域。非常に熱気に溢れています。初上陸タイのトラストマークと国際会議WTA -9月 5日トラストマークとODRの連携 -9月 9日マレーシアで国王にあった -11月19日

越境消費者センターは、前述の欧州出張に始まり、秋にはマレーシアの大規模はイベントにも招待されて私も別部隊ながら同行。ますます提携先を拡げていく流れが整いつつあります。トラブルの数は順調に(!)増えてしまっていますが、それ以上にトラブルの内容が複雑化し(これは本物の模倣品です -1月27日)、かつ、個人情報やプライバシーへの関心(オンラインプライバシーに注目 - 6月13日)、それに関係する法制度の変化再び個人情報とプライバシー -3月21日)とあいまって、役割が益々重要になっていくことを感じます。提携先が増えて行くに従い、国際的な役割と責任も重要になってきます。来年度は、組織体制も変る気配です。

台湾支社への訪問は非常に少なかったものの、ココナラサービスを通じて調査依頼は増加しています。スマホで使用されている日本発アプリの状況調査、子供服に特化した通販の市場性、最近では、非常に特殊な商品群の市場性の調査と法律的な制約の調査など、具体的でピンポイントな調査依頼が目立ちました。

政治的には、4月の消費税8%アップがイベントでした。丁度通販系のサポート先では、3月末の注文の4月の出荷の消費税をどうするかなど実務的な対応に追われました。(もうすぐ8% -2月17日 )そして、衆議院解散と総選挙。諸説あれど、消去法のような形で選択が行われ、現行民主主義制度の中で選ばれた国会議員たちが走るのを、もう知らんプリはやめて見て行くしかありません。(もう"ナイーブ"じゃいられない - 6月 9日)

個人的には、長女が就職し社会人として働き始めました。朝早くから出勤し、夜も遅い日もあり、その仕事への取組みはちょっと自分に似ている側面もあったりして、嬉しくもあり、同じような苦労はさせたくないなと思いもします。次女は成人式を迎え(成人式にはでなくても(2014) -1月13日)、反抗期も残っているようですが大人になってきました。そして、秋の衆議院総選挙には家族全員が投票権を持った記念すべき年でもありました(記名して有効な投票しよう -12月 1日 )。長女は仕事の関係で不在者投票、私は次女と連れ立って初投票に行きました。選挙は、政治への参加以上に法律制定への参加です。娘2人がどのように関わっていくのかも楽しみです。

今年も当ブログをご覧頂きましてありがとうございました。
来年も引き続きよろしくお願い申し上げます。


=2014年記事一覧=

12月
ボーダーレスに考え、クロスボーダーで実行し、グローバルを目指す -12月19日
ある投資家とのSkype〜当たり前なことだが〜 -12月 4日
記名して有効な投票しよう -12月 1日

11月
席取りは文化か慣習かお約束か -11月27日
改めてVISAがいることを認識する -11月24日
マレーシアで国王にあった -11月19日
呼び名と敬意 -11月 7日
メールの仕訳は大変だ。。。 -11月 4日

10月
やがてコインは電子のポイントになるだろうか -10月27日
Win-Winではなく、Win-loose+Loose-Win -10月24日
ニューヨークの公式スナック(おやつ)法案 -10月20日
離陸時のスマホ -10月15日
文句を言う人 -10月14日
人口知能の責任 -10月 7日

9月
期待の自転車なれど -9月29日
新手なドメインネームスパム -9月24日
空港セキュリティー今昔 -9月15日
トラストマークとODRの連携 -9月 9日
初上陸タイのトラストマークと国際会議WTA -9月 5日

8月
もしかすると危険?な自動返信メール -8月25日
印籠と空手チョップとジャブとワンツー -8月18日
ITでトラブルは簡単に国境を超える、防ぐには鎖国? -8月 8日

7月
過渡期をEnjoyする -7月28日
移動時間は労働時間じゃない -7月14日
ビジネスの息吹 恒例ODR FORUM−2 - 7月 4日

6月
用心しているのに引っかかる - 6月27日
ネットバンキングのセキュリティ - 6月16日
オンラインプライバシーに注目 - 6月13日
もう"ナイーブ"じゃいられない - 6月 9日
衣替えの六月 - 6月 6日

5月
恒例ODR FORUM - 5月23日
すぐそこにある漏洩 - 5月16日
オフィスはホントにないほうがいい? - 5月12日
マックのウィルスだけでなく - 5月 9日

4月
自走すると違法 - 4月25日
Gmailスキャン問題 - 4月21日
電子メールの労使協定 - 4月18日
境界線 顧客である友人、友人である顧客 -4月11日
仲を取り持つさじ加減 -4月 1日

3月
24 -3月28日
Windows XP 終了間近 -3月24日
再び個人情報とプライバシー -3月21日
応用が重要だ -3月10日
そのスマホは誰のもの? -3月 7日
グレーゾーン -3月 3日

2月
もうすぐ8% -2月17日
時差ぼけはODRの香り -2月14日

1月
これは本物の模倣品です -1月27日
集団訴訟だ!! -1月17日
成人式にはでなくても(2014) -1月13日
グローバル焼酎 -1月10日
時間よ止まれ -1月 6日
重複する試行錯誤の時間を減らして、新しいコミュニケーションに時間を裂こう。 -1月 3日

2014年12月19日 23:59

ボーダーレスに考え、クロスボーダーで実行し、グローバルを目指す

 何かを考える時あるいはそれを誰かに伝えたり共有するときにと言葉を使います。いわずもがな言葉はとても重要で全ても情報をまくしたてても伝わらない事も多いものです。これはもうほんとに自戒をこめて。

特にその時点でよく聞く言葉はクセモノです。聞く方もなんとなくわかったようになってしまう。あるいは質問するのをはばかられる。例えば、事業展開について考えようとします。

昨今よく出てくるの"言葉"は「グローバル化」。国内だけでなく世界を相手にしていこうということですが、なんでもかんでもグローバル化で済ませようとしていないでしょうか。もともとこの言葉は、「地球を一つの共同体とみなした世界の一体化」を意味していました。実は植民地主義もグローバリズムの一部です。更にその後は、多国籍企業が様々な国に進出していったことも指しています。更に更に、自由貿易や市場経済を拡大させることも含まれてきています。

グローバルとボーダーレスとクロスボーダー。
Global, borderless and Cross-border。

さて。事業展開。

「国内だけでなく世界を相手にする」。グローバル化だ!。。。いきなり最初からそうなるでしょうか?他国に進出する際に最初から現地法人を創るのが得策でしょうか。かつてはそうだったあるいはそれしかなかったかもしれません。しかし今はどうでしょうね?インターネットで販売をトライアルすることも容易にできる時代です。言語と決済方法と多少の法律を考慮すれば、大きな資本を投下しなくても試してみる事はできるようになってきていますよね。

取引は簡単に越境できるようになりました。クロスボーダー(越境)です。でも現地に在庫を置かないから品物の到着までに時間がかかります。それでも、取引量が確保できたなら、現地に在庫を持つことも必要になってきます。効率もよい。配送料も下げられます。そうなれば現地に法人を創りましょうか?いや現実的には、その前に販売提携先を探して、在庫を保管するようにするべきでしょう。当然手数料を支払うことになりますが、しかし、現地法人を立ち上げるようになるにはもっと物量を確保してからにするべきです。それがうまく進んだら、次には、現地で材料や労働力をも調達するようになっていくでしょう。そこで初めて「グローバル」といえるでしょう。

言葉の定義に過ぎないかもしれません。もはや現地法人をつくらいままでも商売は可能です。グローバルの定義は変るのべきかもしれません。しかし、実際のビジネスを進める上での基本的な行動は、いくつかの段階を経ることになります。

ボーダーレスに考え、取引はクロスボーダーで実施し、調達までできてグローバル。流行言葉に容易に捕われるのでなく地に足をつけていくようにしたいものです。

Think borderless, Trade cross-border and finally play "there" then become Global.
http://toyokeizai.net/articles/-/55906

2014年12月 4日 20:53

ある投資家とのSkype〜当たり前なことだが〜

 事情で近々経営者を退き新しいコトを始めようとする旧友から「投資家を探して欲しい」との相談を受けました。彼曰く、「友人が掴んだ情報を元に進めている画期的な技術がある。量産できればその業界にとっての3度目の革新が起こる」というシロモノ。しかし、先立つモノがないので投資家を探して欲しいとのこと。重要事項はNDAを交わさないと開示できないので興味ある人が現れたら締結して先へ進めたいということでした。

さっそく旧知の友人の投資家に連絡。丁度そのメッセージを見た彼はまさに飛行機に乗るところでしたので、到着を待ってSkypeで話を聞いてもらうことになりました。

Skypeは便利です。飛行時間十数時間離れた地球の反対側の地にいる彼と、インターネットを介して顔をみながら無料で会話できるのですから。音声も映像も問題のないこのサービスは、正に必須のインフラ。とまあ、これは投資とは無関係な話。

雑談を交えながらSkypeで一通り話を聞いた彼はいつものように辛辣で直接的な意見を述べてくれます。あまりに直接的なのでいつも否定されているようにも感じますが、それは、彼の生きている業界では必須のこと。

以下、断片的ですが、そのコメントです。

投資してくれというが、何に投資するのか?

・技術(特許権)か、会社そのものへの出資か、そのほかの資産か
・なにかの所有者、権利者に投資することになる。それがはっきりしないのは投資対象にならないだろう。

もしあるとすれば、

・エンジェルマネー。はっきりしない場合でも、起業家や技術者、経営者への投資をする場合もある。しかし、個人的な信頼関係が重要。そのエンジニアや経営者に惚れ込んで投資してくれるかもしれない。これらはエンジェルマネーというが最近はめったにいない。今の時点で投資にのってくるのは余程オメデタイ人かもしれない。

NDAを交わさないと説明しないパターンは今は見向きもされない

・その程度の(すぐ盗まれてしまう程度の)秘密度合い、盗まれる恐れがある程度の技術、あるいは危ない分野に過ぎない。

仮に素晴らしい技術としても特許の権利が

・技術の所有者は本当に教授だけか?
・大学や共同研究者あるいは関係者との関係はないのか?
・その関係を誰が整理し、処理するのか?それに失敗あるいは条件がつくリスクはどう処理するのか。
・特許料の配分の要望はどう考えるか。ワンタイムマネー?10万ドルとかで済むのか?
・例えば、事業化したあとのN%の製品からの支払いを望むのか。綿密な事業プランがないと明確にリターンが読めないだろう

今回のようなケースはプロダクトアウトというが

・市場、適用分野がはっきりしないのであれば、売れるまで投資し続けるのか

反対に、マーケットインの場合

・技術の競争が激しい筈であるから、優位性などの綿密な検討と説明が必要

仮に医療技術だとすると

・薬事法の申請と承認までのプロセスとコストはどれくらい?
・臨床で採用されるまでの論文とその学会での発表
・病院での採用されるまでのMD
・体内に入る場合の毒性の検討などは?
・適用する場合の安全性などは?

いずれの分野でもマーケティングプランがないと判断しようがない

・既存製品との差別化とその定着プラン
・マクロな市場規模とシェア目標
・具体的な顧客とその市場への参入プロセス計画
・代理店に売らせるという程度では受け入れられない

というわけで、これをまた当事者に伝えてアドバイスをしました。

内容は理解されたものの、
「画期的な技術で量産できればその業界にとっての3度目の革新」
が、意味することを、投資家が動ける数字にできていません。

もうちょっと道のりは長いかな。

2014年12月 1日 10:53

記名して有効な投票しよう

いろいろ言われていますが、どちらにしても衆議院は解散され、衆議院選挙が行なわれます。その是非を文句いっても仕方ありません。TVや新聞で繰り広げられている解散の是非は、既に選挙戦の一環です。

今度の選挙は、次女にとって初めての選挙になります。例によって、よくわからないからいかないモードですが、棄権の意味することを教えたいと思います。

これについては過去に何度もエントリーにしてきましたが、まだまだ棄権や白票などが、現政権への否認を意味するという言説があります。もちろん、そのように"解釈"はできるのですが、選挙においての得票については、棄権や白票は、多数派への賛同にしかなりませんので、改めてここに記しておきます。

棄権は、多数党すなわち与党に投票したのと同じ結果をもたらすのです。
棄権の功罪|"法務がHomeにやってきた"~Homu is coming Home.~|
http://www.quon.asia/yomimono/lifestyle/law/2008/11/05/1218.php


棄権というのは確かに、"どちらかに投票することを留保した"という意図のように感じます。ところがそうはいかないんですね。
棄権の功罪2 またも低い投票率|"法務がHomeにやってきた"~Homu is coming Home.~
http://www.quon.asia/yomimono/lifestyle/law/2010/07/12/2381.php


白票は選挙結果としては浮動票を無効票にする。
白票投票は馬鹿らしい......が?
http://blogos.com/article/100038/


その1票の意味をよくわからせてくれるのがケビンコスナー主演のこの映画。
映画「Swing Vote」
http://www.imdb.com/title/tt1027862/


ケビン・コスナーが飲んだくれの失業者、同数得票の大統領選挙で最後の一票を投じることになり、ドタバタに巻き込まれ自分を見失うも、賢い娘に目覚めさせられ、投票に向かう話です。

同点の時の私の一票は決戦票になるのですよ。

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