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“法務がHomeにやってきた”~Homu is coming Home.~

2013年12月

2013年12月30日 23:40

2013年締めくくります

恒例の年末最終の記事はその年のエントリーのタイトルの一覧で、一年を振り返って、俯瞰してみます。創業以来なので、もう5年目なんですね。

因に、昨年の記事。
2012年締めくくり
http://www.quon.asia/yomimono/lifestyle/law/2012/12/28/3754.php

まず、本業のODR関係では、昨年の体調不良で控えていた海外出張、海外活動を復活第12回ODR FORUM @ モントリオールAPECと国際法と国内法。ODR関連ではカナダへ。トラストマークでは、インドネシアへ足を運びました。注射を携えての海外出張にもすっかり慣れてきましたが、ムリは禁物と自分を戒めつつ、世の中はまだまだ、美味しいモノに溢れていて、もうちょっと頑張って食べないと。。と、食はやはり生命力の源です。

越境消費者センターには、ますます海外通販でのトラブルが舞い込んでいます。しかし、日本人をターゲットにした詐欺の案件も多くなっていますが、まさに越境の難しいところで、強制的に取り締まることが難しいことが、今更ながらに実感されています。 私はこうやって海外通販で騙される

そして台灣支社へは三ヶ月に一度のペースながらも出張を復活。協業しつつある友人の会社の社長と連れ立っての出張も三回あり、ビジネスは一人ではできないな、誰かと一緒のほうが楽しいなと実感しています。台湾ビジネスは小説の世界か台湾とチャイニーズタイペイ台湾の日本野菜には、まだまだ規制が。。。

そういえば、台灣ではSIM FreeのiPhoneを購入してくることが常だったのですが、今回は購入して持ち帰った直後についにDocomo社がiPhone発売に踏み切り、販売予定だったSIM FreeのiPhone5が永久在庫の危機に!SIMfree iPhoneの迷宮(2)。家族も全員がiPhoneに乗り換え、Blackberryも新機種が日本では発売されず、周囲で使用している人は2名に。しかし、フルキーボードがないとメールができないので、壊れるまではblackberryでしょう。

政治的には、憲法の改正論議や秘密保護法などで、特にネット上での議論が沸騰。私も少し関連することを発信しかかりましたが(盗聴と隠蔽とスパイチップと秘密保護法"国"や"会社"がって、いいたくなるけど、親しい友人との意見の相違がチラついたので、そこで抑制。良くも悪くもまだ私も含めた日本では、政治論議がし難いと感じてしましました。

東京オリンピック開催が決定したのは明るいニュース7年あればいろいろ変るですが、良いニュースと悪いニュース人類は偽装するが交互あるいは同時並行して起こってきます。円安ですが株価が上昇など、景気が少しよくなってくる感じもありますが、消費税増税がどのように作用するのか(消費税が上がると個人取引が増えるのか?はまだわかりません。

個人的には、昨年に続いて義父も他界。年末には、取引先の社長が急逝し、礼服を着るのも"婚"より"葬"が増えて来てしまいました。それでも自分の両親が健在なのは感謝の念に耐えません。10月には母を連れて台灣二人旅を慣行。親孝行はできたと思います。

今年も当ブログをご覧いただきありがとうございました。
来年も引き続きよろしくお願いいたします。

【2013年全エントリー】

"教えない"けど、"教えて"ね 12月13日
価値逆転 12月 9日
"国"や"会社"がって、いいたくなるけど 12月 6日
いい仕事してますね(騒がしい南の空) 12月 2日
ODRと離婚の親和性 11月29日
あるわけないけどありそうな 11月22日
私はこうやって海外通販で騙される11月18日
恒例ODRのゲスト授業@三田 11月18日
人類は偽装する 11月11日
盗聴と隠蔽とスパイチップと秘密保護法 11月 8日
消費税が上がると個人取引が増えるのか? 11月 5日
台湾の日本野菜には、まだまだ規制が。。。 10月30日
OSも無料化する。その未来。 10月26日
スタイラスペンと万年筆 10月18日
右側禁止は今度こそ徹底されるのか 10月16日
給料を払うということ10月11日
赤い羽根のバロメータ10月 7日
SIMfree iPhoneの迷宮(2)10月 4日

右が有るから左がある 9月20日
7年あればいろいろ変る 9月16日
家を造るなら♪ 9月13日
等身大のほうが怖いのです 9月 9日
台湾とチャイニーズタイペイ 9月 6日
技適マークの迷宮 9月 2日
ランチタイムの主権放棄 8月25日
つつぬけ 8月21日
スーパーマン願望 8月 9日
問題は誰かが一度だけ解決する 7月29日
誰が仕切るかを決めるヤツが一番エラい 7月19日
緩いのかキツいのか インドネシアセキュリティ(2) 7月12日
緩いのかキツいのか インドネシアセキュリティ(1)7月 8日
APECと国際法と国内法 7月 5日

第12回ODR FORUM @ モントリオール 6月24日
税金の集め方〜 サザエさんに納税通知、"シンガポール"を語るとライセンス料〜 6月21日
く、く、空中権??? 6月14日
お安くなりますが。。6月10日
標準時を2時間程? 6月 7日
それは秘密ですか? 6月 3日
実質重視の国際会計基準 5月27日
印紙貼ってる?5月24日
どんなに望みが低くても5月20日
まだまだ規制が5月17日
母の日には何を贈る?5月12日
4クリック -5月 7日
育てる機能こそ 4月26日
きちんと訴えるのは難しいのか4月22日
粗大ゴミは魅力的? 4月15日
重量が重要 4月12日
就活よりインターン 4月 8日
消費税ふたたび 4月 4日

離婚ドットコム(ディボースドットコム)
台湾ビジネスは小説の世界か 3月22日
司法占領 3月18日
根拠のない英断 3月11日
ネットに負けちゃう。。。店頭対面の価値3月 8日
ナイーブでは困るのです 3月 1日
持続と断絶 2月22日
法律では守れない 2月18日
選挙とインターネット 2月15日
仮定質問・複合質問 2月 8日
個人情報とプライバシー 2月 1日
40代で死にたい?1月28日
予算消化 1月25日
法務がHOMEにやってきた INDEX編(2012年) 1月21日
脅迫なんて物騒な!1月15日
海外販売?聞いてないよ? 1月 8日
ステルスマーケティング 1月 7日
いつものように年が暮れ、年が明けるように。。健康が一番 1月 4日

2013年12月22日 14:35

水戸黄門の影響とターバンを巻いた日本人

 ディズニーの映画「ムーラン」に登場する悪役は、シャンユー。シャンユーはモンゴル方面からの侵略者としてえがかれています。大刀を持って騎馬隊を指揮し、残虐に、しかし、かしこく、雪崩にやられてもタフに復活してくる騎馬民族は、古代の中華民族にとっては、万里の長城を築かせるほどの恐れをもたらしたのでしょう。

「アラジン」では、悪者「ジャファー」はターバンを巻いた策略家。怪しい妖術で心を操り王位を乗っ取ろうとします。
金儲け好きな、ドナルドのおじさんスクルージを執拗に追いかけるフリントハートは、スコットランド出身設定なのでキルトの帽子を被っていますが、子供心にはターバンを巻いているように見えて、悪者はターバンという先入観を植え付けてしまうでしょう。

アニメと侮るなかれ。

作品中で描かれている悪者が

  • みんなターバンを巻いている、そんなアニメを物心つく前から見ていたとしたら。
  • ギャーギャー喚くばかりのドナルドは何を言っているがわからないやつである、そんなヤツはろくなもんじゃないと描かれる、そんなキャラクターとして定着していたとしたら。
  • モンゴルに棲む民族は昔から横暴で野蛮で策略家だった、そんな設定の世界観をずっと見て来たとしたら。

こどものときからこれをみて育つなら、程度の差こそあれど、なんらかの先入観はうえつけられると思います。

私世代の日本の場合、特定の人種を悪く描く映像はそれほどなかったようにも思いますが、あるいは、それを意識できない程刷り込まれてしまっているのかもしれません。

ただし、紛争解決においては、やや特殊な日本的な世界観で刷り込まれているかもしれないと思います。それらが、海外の人と対峙したときに、悪い効果を出してしまっていると感じることがあります。まず一つが、水戸黄門。

世の中に悪事を働く悪人が数有れど、最後は"権威を持った御上が登場して、印籠を翳すと立ち所にひれ伏す"、そして、そうした御上の一行は"やたらとスーパーな戦闘能力を持った護衛を組織していて"、たまに楯突く実力派の悪人がいても、"バッタバッタとなぎ倒して鎮静"化してしまう。。。この世もそうなっている筈、そうならねばならない。。。と。

もう一つが、(黄門様程の視聴者はいないと思われますが)ある時期のプロレス。

外国からやってきた赤ら顔の大男(もしかすると赤鬼伝説のモデル?)たち、圧倒的なパワーで日本選手を蹂躙する、それに対して、洗練された技で対抗する日本勢、しかし、隙をついた卑怯な急所攻撃、再び叩きのめされそうになる。。。その時!今まで(あまりに強力なため)"封印"して使う事を禁じていた"伝家の宝刀"の必殺技を繰り出し、一気に形勢逆転で、勝利を納める。。争っていた外国人もやがて我らの力を認め、相互に肩を抱いて友情さえ芽生える。。

この紛争解決での御上依存が、見られる場面が国内的にも国際的にも多いと感じています。コトが起きると、責任者は誰か?ケーサツは何をやっている?最後には、この人だからダメだった、早く聖人君子のような人に入れ替えろ等々。
国際関係では、各国が主権を持つため権威を持った御上は存在しませんし、印籠もありません、護衛となるのは、使わない事を前提とした武力。伝家の宝刀の威力は、封印してしまえばないのと同じで、争うなら根絶やしにするのが、世界史の習い。日本の文脈で期待される紛争解決のストーリーは、役立たないことでしょう。

(もっとも最近では国内の紛争、軋轢もあてはまらない。権威を持つ筈の御上は説得力がなく、印籠も骨抜き、護衛は武力行使を禁じられています。)



さて、話を映画に戻すと、最近の映画では、第二の大国(?)が、映画産業に進出。

「中国人を肯定的に描いて」 中国がハリウッドに改善求める
http://eiga.com/news/20131107/15/

中国一の大富豪、「中国版ハリウッド」を建設へ
http://www.afpbb.com/articles/-/3000078

中国がハリウッドで力を持つことになると、懸念されるのは、反日映画が作られ普及すること。現在でも、日本人を奇妙かつ残虐に描かれた国内ドラマがあるそうですが、あまりに荒唐無稽なため中国国内でも微妙な状況らしいものの、ハリウッドの力を持ってすれば、説得力、影響力のある映画も出てくるかもしれません。



ターバンを巻いたアヒル=悪者と刷り込まれるように、かつてカメラと眼鏡と出っ歯で象徴された典型的な日本人(これはある意味平和的だからよかったのかも)が、ターバン(の代わりに日本の象徴となるのはなんだろう?日章旗?)を巻いた日本人として描かれてくるかも。

いや。そうならないように、私たちは、正しいことを、正々堂々と真面目に実行していけばいいのです。。。

いや。これが既にお気楽な考え方なのかもしれませんが。。。

2013年12月13日 23:45

"教えない"けど、"教えて"ね

サウジアラビアでSkype禁止の動きがあるようです。

理由は、Skypeの通信が暗号化されていることにより、政府からの監視ができないためだそうです。
http://wired.jp/2013/04/02/saudi-arabia-skype/

これはblackberry普及時期にも持ち上がりましたがそのときは回避され、Blackberryは導入されました。

このときの理由も、今度なセキュリティ技術によって守られたBlackberryでテロリストによる情報交換が行われることにより、政府がその情報を検知できないことが問題視されたためです。BlackberryのRIM社(リサーチインモーション社 現Blackberry社)は、「国ごとに対応を変えない」ことを原則としていますが、どのような決着をみたのかは明らかにされていませんし、両者のコメントからは、はっきりしたことがわかりません。

一方、オバマ大統領は強固なセキュリティで暗号化できるBlackberryしか使えないようです。

http://1topi.jp/curator/ishlumi/1312/05/394203

一連の文脈でポイントとなるのは、
政府が(製品の)暗号化"セキュリティ"を利用する理由、これは当然、機密情報が漏れないようにということです。
反対に、政府以外が、暗号化された製品を使用すると、政府にとってまずい情報(たとえばテロ情報)をいざというときに傍受することができないから、利用を禁止するということ。
立場を変えると、政府にとってまずい情報を送受信する人々(例えばテロリスト)にとっても、同じことで、自分たちの作戦情報が漏れないようにしたいし、政府の情報は傍受したいということ。

どちらも要望していることは、

こっちの情報は"教えない"けど、そっちの情報は"教えて"ね。

情報が簡単に漏洩しないように、製品は強固なセキュリティを備えました。相手によって対応を変えては、その信頼を損ないます。製品が両方の要望を満たすことはできないということになります。

誰もが予想できるように、政府関連機関がとる対策は、

米英情報当局はほとんどの主要スマホに侵入可能---ドイツ誌が報道
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20130909/503244/

と、なりますね。米国家安全保障局(NSA)と英政府通信本部(GCHQ)は、2010年3月には、暗号解析に成功しているとのこと。そのこと自体も機密ですから、確証はとれないでしょうが、例のスノーデン氏の暴露情報がもとになっているようです。

英米がblackberry等の国内での利用を問題にしないのは、これが理由でしょう。反対に、サウジアラビア等が導入を問題視するのは、暗号解析ができていないということ。

"このこと"によって、政府の対応、対策はかわるということです。

日本は?

Blackberryも、iPhoneも、Skypeも導入禁止されていません。でも、英米の解析技術は入手できていないでしょう。これはどういうこと?なにか特別な方法をとれているのでしょうか。たぶんとれていないよね。では?

日本はスパイ天国といわれています。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20131106/255550/?P=2

決して対策ができているからではなく、無頓着だからにすぎないように思います。

「誰が何と言おうと、国家による諜報活動は止まらない。だからこそ重要なのは、諜報活動は国家にとって必要不可欠なものという前提に立って、どのようにそのルールを定めるかにある。どうせやる人に対して「やってはいけない」としか言わないのは単なる思考停止に等しい。また、相手国がそのように諜報活動を行うという前提に立って、自国の機密情報を守るためのルール作りをすることも必要」

でも、
「こっちの情報は"教えない"けど、そっちの情報は"教えて"ね。」というのを、手っ取り早く情報システムで実現することはムリがあります。だからといって、なんでも使用禁止では、抑圧的過ぎ、なんでもOKではスパイ天国。

「政府がこっそり覗ける」のも開始社会でいやでしょう。

とすると、秘密に関するルールで、"運用"するのが、気持ちよくいけるかなと思います。

2013年12月 9日 23:30

価値逆転?

"せまーい"我が半蔵門事務所は、駅に近いせいもあって、毎日誰かが訪れてくれます。寂しい嬉しい限りです。

"せまーい"のですが、なんとなく間仕切りが欲しくなり、2009年開所以来気分転換的に、間仕切りが増えていきます。"せまーい"のに。

最初に布製の巻き取り式の間仕切りを購入しました。
IKEA。布製のIRIS。2000円くらい。

20131203102223.jpg

しかし、布はなんだかぺらぺらしていて、貧相な感じでしたので、しばらくして、少し厚い生地の巻き取りロールスクリーンを増設。

ロールスクリーン。これも、IKEA製です。
TUPPLUR。確か3500円くらい。

20131203102240.jpg

でもやっぱりカチっとしたのが必要と感じて、最近設置したのは、入り口の目隠しついたて。木製。玄関から入った人からすぐ全てが目に入らないようにしています。

ベルメゾン12,000円なり。

20131203131256.jpg
最初のロールスクリーンを購入してから2年近くたちまして、また全体的に気分転換を図りたくなりました。これまでは、いつもIKEAを信じて、IKEAに向かっていたのですが、最近の木製パーティションはベルメゾンだったので、他も当たってみようとネット検索すると出てきたのが、ニトリのブラインド。

いいのがありました。

20131203102104.jpg

これ、いくらだと思いますか?
来社した人々に聞いてみました。

Aさん「うーん。聞くってことは安いんだな。3980円?」

Bさん「ブラインドだよね。5000円?」

はずれ。正解は、590円です。

店頭で、目を疑いました。価格間違いじゃなかろうか?しかし、レジで590円ですと処理され、600円でおつりをもらって持ち帰り、部品等も問題なくキレイに事務所に設置。上げ下げの機構も、羽根の確度調節機能も完璧です。材質も色も悪くない。

2000円から始まって、3500円ー>12,000円とグレードアップし、ブラインドは一番値が張るだろうなと予測していたのです。布のスクリーンは、クルクルと巻き上げる機構もなく、ヒモでたくし上げるだけですので、当然の最安値。ロールスクリーンは、巻き上げる機構がありますので1.5倍。ついたては木製でそれなりの大きさであり、塗装もされているため材料費がかかっているだろうことと、通販での送料も含まれるので10,000円以上は納得です。そして、ブラインドは、前述の上げ下げの機構、羽根の開閉などもあり、材料費、構造、見栄えなど、更に値段が高いと予想できるのですが、何故かのワンコイン近しの値段です。完全に予想を裏切る価格逆転!どうしてこうなった?

住宅家具メーカーのサイトで調べてみると、やはりトーソーなどのブランドものは一万数千円の定価がついています。宣伝資料では材質および耐久性をうたっています。そうなると材料でしょうか。ニトリ製は、羽根の部分が塩化ビニールでした。

さらに常識的には、量産効果と途上国清算による人件費。ニトリ製は中国製。IKEA製はポーランド製とスウェーデン生産でした。

もうひとつ。これは確認できていませんが、特許費用。例えば立川ブライドの登録特許は最新のものでも39件も確認できます。

http://ipforce.jp/invention-3831-4-1-2012.htm?&s4=2

次々と新しい技術が開発されていますが、ブラインドの基本的な技術は、相当前に登録されていると思われますが、特許による保護は申請後二十年です。(特許法67条の一項)おそらく、ライセンス費用等も発生させずにできるようになってきたのでしょう。


実はこれまでブラインドの購入に至らなかったのは、ブラインドが一番高い(筈)という先入観です。それプラス、中国製なんてという偏見と、北欧のなんてお洒落という盲信。この部屋のこの場所に必要なものはなに?と考えていなかったからです。ブラインドあと2つ買ってこよう。。。



というわけで、狭い部屋に間仕切りで、圧迫感溢れてしまったかもしれませんが、学生時代以降、"せまーい"部屋に住み慣れてしまったので、なんとなく落ち着くのです。




2013年12月 6日 23:14

"国"や"会社"がって、いいたくなるけど

 前々職の企画部門だった時、フレックスタイムを導入する際に、社内への周知の一環として社内報に推進記事を書いたことがありました。記事を書き上げ、上司に査閲してもらおうと持参すると、原稿用紙を一瞥した上司が凄い剣幕で怒り出しました。

「なんだこれは!!?どの時代に生きているんだ?原始共産主義社会じゃあるまいし!」

原稿の上に赤ペンで添削が書込まれましたが、あまりに怒り狂っていたせいでしょうか。何が書いてあるかわからず、あまりの剣幕に再確認することもままならず、悄々と自席に戻って書き直し。しかし、何が悪いのか解らず、しばらくしてから昔の上司だった人事部長のところに伺ってアドバイスを仰ぎました。


「たぶん、この"会社が動いた"という表現じゃないかな?」

"会社が動く"という表現は、その背景には、そこで労働している労働者(搾取される対象)から見た株式会社を始めとする営利を目的とした資本家が出資する会社組織との関係を批判するマルクス主義的な"ニオイ"がしてしまうというのです。それはそれとして一つの捉え方でしょうが、ITのベンチャーから始まった同社にとっては、そぐわない考え方の表現になってしまうということでした。まったくそうした意識、捉え方をしていなかった私は頷くと同時に頭を抱えました。

じゃあ、どうやって書こうか。。。

「それともう一つ。。。」

先輩は続けます。

「"会社"という表現は誰を、何を指しているのか?ということ、だよ」

「社長か?担当役員か?人事部長か?それとも別の何か?"会社"組織は、つまるところ人間で構成されている。"会社"規定に縛られて各人は役割を演じているんだという捉え方もあるだろう。フレックスタイム制は、より自由で効率的な働き方ができるようにするための勤務時間の制度だが、これをして"会社"が動いたというのは、私たちと同じ人間ではない"社員以外のなにか"が、"会社"という実態になっているように感じるんじゃないかな。そして、それは実は責任の不在に繋がるのではないか」

ということ。

当時、同社は若い力を活用して、国内外に積極的に事業展開し、先進的で開かれた組織運営を目指して活動していいたため、フレックスタイムにしても、管理強化にしても、それを起案して、企画して、制度化して、動かしていくのは、若い社員=あなた方、私たちだということを、ことあるごとにアピールしていました。それなのに、"会社"が動いたという表現は、なにか権力や力を持った組織=労働組合が自分たちから搾取する会社を動かしたようなニュアンスを醸し出してしまう文章になってしまっているということです。

確かに「"会社"が動いた」といってしまうと、いかにも、"労働者と対立する搾取をする巨悪的な資本家"が、労働者の力を合わせた運動によって動かされた、労働者が権利を勝ち取った的なニュアンスが感じられるのかもしれません。


「さらにいうとね。」先輩は続けます。

「実はコトはそう単純でもないんだ。フレックスタイムは、"自由な働き方"といったけど、"会社"は利潤をあげる事を使命している以上、"自由に活き活きと働いてもらって、より利潤をあげる"ということでもある。」

「あーーー!!センパイ!どう書けばいいんですかぁ〜」と、更に混乱する私。

   *   *   *

 最近のニュースなどの論調で、「"国"が怖い」とか、「"国"は何をやっているんだ?」「"国"の責任で」という言い方をよく見かけます。これはマスコミだけではなく、時に政治家自身の発言にも含まれている事があります。

ここでいう"国"は、現在の政権、内閣、官庁などでしょうが、"会社"と違って、民主主義的選挙で選ばれた議員から構成される国会と内閣、また、国家公務員でできています。議員たちは、選挙の際に投票者、即ち私たちからの信任を受けているわけですから、論理的には、国益、国民の利益のために動いている筈です。それなのに、"会社"の文脈と同じように、横暴な?不正を働く?権力の悪用?的に扱われているように感じます。これまた、無意識的に、悪いのは人間ではなくて、何か得体の知れない巨悪がいるような、錯覚を覚えてしまっているのではないでしょうか。

繰り返しになりますが、"国"は実際には、一人一人の"国会議員"や"官僚"です。また、彼らを選んだ私たち一人一人です。つまり、「"国"が怖い」とか、「"国"は何をやっているんだ?」「"国"の責任で」は、"自分"が怖くて、"自分"が何をやっているんだ、"自分"の責任でということになります。

だからこそ、選挙では投票しなければいけないし、政治には関心を持たなければいけないし、間違った政策や行政には目を光らせなければいけないし、何よりも自分の目で見て、自分の頭で考えなければいけない。特定の人、メディアの報道だけに依拠してはいけないことも忘れてはいけません。

   *   *   *

その夜は、12時前に仲間達と車でスキーに出掛ける予定でしたので、誰もいなくなったオフィスで、原稿用紙(パソコンでなかったのです)に書いては消しして、深夜の12時頃に上司の机上に提出して、やっと退社したことを覚えています。

「私をスキーに連れてって」(ホイチョイプロダクション)が上映されていたころのことでした。みんなが"スキーに行かなければいけないような気分"になっていた時代でした。

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