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“法務がHomeにやってきた”~Homu is coming Home.~

2013年8月

2013年8月25日 23:55

ランチタイムの主権放棄

集まった仕事仲間A、B、C、Dがランチをどうするか相談しています。

C「そろそろランチにしませんか?」
B「そうだね」D「いいね」C「Aさんはどうですか?」A「私はどっちでも」
B「私はあまりお腹が空いていないので、軽いものがある場所がいいかな」
C、D「じゃあ、歩きながら探しましょう」

B「ここに蕎麦屋があるね」D「蕎麦いいね」C「僕はガッツリ食べたいな」
B「カツ丼もあるみたい」D「お得定食は、天ざるとカツ丼のセットだって」
C「ちょっとまってこっちにファミレスが」D「ファミレスは蕎麦もあるみたい」
C「お!いろいろなどんぶりフェアだって!」
B「Aさんはどうですか?」
A「私はなんでもいいですが。。。」
C「じゃあ、ファミレスにしましょうか?ファミレスはいろいろありますからね。」
B「賛成」D「いいね」
A「。。。」

ランチタイムのファミレスは混雑しています。少し並んでなんとか席を確保し、それぞれが思い思いに食べたいものを注文したようですが、Aさんだけが元気がありません。

C「どうしました?」
A「ここには、私の食べたいものがないんです。」
A「まさか私が食べたいものがないなんて思いませんでした。」
A「皆さんがファミレスならいろいろあると言っていましたから、それを信じてしまって。。」

これには、一緒にいた皆も困ってしまいました。並んで席を確保し、既に食事を注文してしまっていますし、今からキャンセルして別の店を探していたのでは、午後の仕事に間に合わないかもしれません。結局、Aさんは、コーヒーだけを注文し、あとからコンビニのおにぎりを買って、オフィスの会議室で会議をしながらもそもそと食べていました。なんとなく他のメンバーも気になってしまい、効率も落ちてしまいました。

   *   *   *

8月25日は横浜市の市長選挙でした。当家は、長女は、出かける直前になって「忘れてた!時間ない!」と騒ぎましたが、「10分早く出られれば間に合うぞ。車で送るから投票しなさい」と促され、アルバイトに出かける前に朝一で投票、私と相方は、外出する次女を駅まで送って、その足で投票所へ。

   *   *   *

ランチタイムの場所選びで、意思表示をしなかった(あるいはできなかった)Aさんは、自分が食べたいものが食べられず、しかも、一緒にいた皆にも心配をかけ、もしかすると(みなさん口には出さないが)不快な思いをさせ、時間が遅れて、午後の仕事にも支障が出てしまいました。其の理由は、言わずもがな。たかがランチの決定ですが、意思表示も意見表明もせず、しかも、ファミレスに自分の食べたいものがないことを知らないナイーブさ(Naiveは、純粋なという意味合いで使われますが、語源の英語ではどちらかというと悪い意味。考えが甘い、騙され易いなどで使われます)にあります。

横浜市市長選挙の投票率は、当日の18時現在で、19%前後。前回投票率49%と比較してなんと30%ダウン。

政治学者 故・丸山真男氏の「日本の思想」に「権利の上に眠る者」という節があります。日経新聞「風見鶏」2013年8月25日版
http://www.nikkei.com/article/DGKDZO58910200V20C13A8PE8000/

選挙で投票しない人=棄権者は、文字通り権利放棄者です。憲法によって国民は主権者になりましたが、そこに安住して権利の行使を怠っていると、ある日主権者ではなくなっているかもしれません。憲法12条は、「自由と権利は不断の努力で保持しなければないない」としています。

   *   *   *

ランチで失敗したAさんは遅いお昼と少しの不快感とちょっとの残業で済みましたが、横浜市市長選挙の棄権はもしかするとそれどころではないかもしれません。

2013年8月21日 23:26

つつぬけ

いつものように台湾支店への出張の手配ー航空券は代理店、ホテルはオンラインの予約サイトーを完了して、領収書を印刷して経理システム用にプリントし、ファイルして一段落。夜も遅いので、先日参加した自転車のツーリングイベントの写真などを整理し、仲間のfacebookにもコメントして、思い出に浸りながら、床につきました。明日もまた仕事があります。

翌朝事務所に出勤。

仕事開始前にちょっとfacebookを覗きます。昨日の自転車イベントに、「いいね!」が沢山。なんとなく嬉しいもので、コメントを返したりしていると。。。。右側の広告に気がつきました。そこには、昨夜予約した台北のホテルが表示されていました。

さらに見ると、その下には、都内の自転車サイクリングイベントの案内も表示されています。これが噂のプライバシー漏洩?私は、自分の宿泊するホテルを明かしたことも、それに同意した覚えもありませんし、自転車イベントを掲載したfacebookでは、情報公開は、友人の友人までにしてありますので、まさかその友人が投稿を見て、広告を投入した?そんなバカな。。。私の情報が"筒抜け"に?スノーデン氏が言っていた"アレ"か?

とヒステリッックになりそうですが。。。

これらは、クッキー(cookie)と言われるWebの情報交換技術を活用して、私個人というより、使用しているパソコンおよび接続情報などをベースにして、各Webサイト同士が情報を共有しているため、私が昨夜予約したホテルの情報や、投稿した自転車イベントに関する用語などが通知され、広告と連動して出てきているためです。

オンライン予約サイトのプライバシーポリシーを見てみると以下のような記述がありました。

「お客様に関連する広告を提供するためにクッキーベースの情報交換を運用する企業が収集するデータ オンラインサービスを運営する他の企業と同様、本ウェブサイトは、クッキー等の技術 によりお客様の閲覧履歴に関する匿名情報が収集され、関心あるトピック(例:旅行)別に分類される、クッキーベースの情報交換に参画しています。これらの関心あるトピックは、その後、お客様がご興味をお持ちであると思われる内容に広告を調整できるように、広告主および広告ネットワークを含む第三者と共有されます。」

そうか。
Web同士が情報交換している訳ではなく、広告のネットワークが収集しているんですね。その情報を元に、別のWebサイトで関連する広告が出る訳ですか。

ホテルは昨夜予約したばかりなので、それに反応するのは、「なぜそれ(予約したこと)を知っている?」という不信な感じからですが、自転車イベントは、「楽しかったのでまた出ようかな」と潜在的に思っていたので、思わず反応してブックマークしてしまいました。広告として効果があったことになります。しかも、消費者の満足も得られています。

当該のサイトでは、以下のように情報の管理に配慮しています。

「個人情報にアクセスできるのは権限を与えられた従業員のみ」
「その目的は、許可を受けた業務に限り」
「お客様の機密情報をお客様のシステムと弊社シ ステムとの間で送受信する際には暗号化を行い」
「お客様の情報への不正アクセスを防止するため、ファイアウォールおよび侵入検知システムを採用」

集められた私のデータの利用は、匿名状態で、広告が出る程度なら、何も問題はありませんが、善意のハッカーでない悪者にそれらが抜き取られて悪用されることが問題になります。悪用するつもりがない人々を一生懸命規制をしても仕方有りません。
http://www.newsweekjapan.jp/stories/us/2013/08/post-3011_2.php

実際、「名簿業者の所管は定まっておらず、消費者庁の担当者は「名簿業者の実態はわからず、違反行為があった段階で、どの省庁の担当か調整することになるだろう」と話す。犯罪グループに個人情報を流す悪質な名簿業者の摘発は警察当局でも難しい。」

「名簿屋」野放し、摘発困難...詐欺団の情報源に(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130819-OYT1T00965.htm

ここをきっちり取り締まらないとなんだかマヌケな感じです。

2013年8月 9日 23:04

スーパーマン願望

私の故郷には、夏には恒例のお祭りがあります。子供の頃は、単なる夏の楽しい"おまつり"に過ぎませんでしたが、高校を卒業し、都会の大学に入って、そのまま就職し、故郷を離れて結婚して所帯を持ち、今に至ると故郷で過ごした時間は、18年それ以降が36年、既に倍近くの時間は、故郷を離れていると、郷愁と申し訳なさとで、あれこれと理由を探して頻繁に帰省するようになってきました。お祭りもその一つ、一大イベントの一つです。そして今年も帰省し、同級生が久しぶりの友人たちを集めてくれました。会場はこれまた同級生が新規開店した手打ち蕎麦屋です。

一通りの思い出話、近況、共通の友人の消息などに話の花が咲いた後、徐々に故郷活性化の話に。。。それぞれの思いやこれまでの苦労、ちょっとしたアイデア等々の話から、司法自治体の話、現在の市の幹部の問題点や批判に発展していき、そして誰ともなく、

「オマエが市長になれよ!」

というところにエスカレートしていきます。

さらには、

「俺たちがバックアップする!」「資金はなんとかする」

と盛り上がります。

「そうはいっても、これまでの市長さんたちも地元に根を下ろして頑張ってきたわけだし、それでも出来ないのには、なにかわけがあるんだろう?そんなに簡単にはできないだろうよ」

とクールダウンを計りますが、

「1期じゃ無理だ!2期、3期とやっていかないと!」

と気の長い話になっていきます。

  *   *   *

過疎化する地域に突然地元に戻って復興を果たすヒーローを描いた小説プラチナタウン(主演:大泉 洋)

は、東京の総合商社部長の主人公が級友に乞われて破綻寸前の町長を引き受け、起死回生のプラチナタウン構想で様々な障壁を乗り越えながらも町を財政危機から救う物語です。人口が減少し、高齢化する町を立て直すために、高齢者のためのプラチナ(シルバーでなく)タウンを造ろうというのは、恐らく、日本のどの過疎地にも当てはまるヒントです。

小説ではウマく行きましたが、現実には様々な課題が出てくるでしょうから、あくまでこれは物語。

スーパーマン願望はどこにでもあります。

行き詰まった時、にっちもさっちもいかなくなったとき、どこからともなく現れ、毅然とした立ち居振る舞いで、問題を解決してくれるヒーローは、日本でも海外でも、我々の気持ちをスカッとさせてくれるもの。

陵辱される村を救う七人の侍、宇宙からの侵略から地球を守るウルトラマン、行き詰まった米国の救世主オバマ大統領、停滞する日本をどうにかしてくれる(筈だった)民主党。。。

前の2つはドラマ。これはウマく行きましたが、後ろは現実。ただ、決して後の2つの主人公がまるでダメだった訳ではなく、小さな成功をコツコツと収めてはいますが、やはり様々な障壁につまづいています。

スーパーマンは、そう簡単には現れません。わかってはいるのですが。。

次の候補者は、マスコミの報道によって、センセーショナルに現れ、過去の実績が神格化され、期待が膨らみ。

そしてまた、次の大統領や政党がスーパーマンであることに、ほのかな希望を抱いてしまうのです。

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