QuonNet(クオンネット) まなぶ・つながる・はじまる・くおん




“法務がHomeにやってきた”~Homu is coming Home.~

2013年5月

2013年5月27日 23:00

実質重視の国際会計基準

昨年、台湾に支店登記したので、2012年度の決算は初めて日本の業績と支店の業績を合算することになっていました。といっても、税理士さんにお任せしたので、私は台湾の支店の決算書を台湾の会計事務所に作成してもらい、それを運ぶだけ。。といっても、メールで送ってもらったので、転送するだけ。。私はあまり大変ではなかったか。。。それでも、会計の項目が少々違いますので、台湾の会計士に説明を求め、日本の税理士さんへの説明をして、などという貢献はしたと思います。

例えば、今期は設立したばかりで売上がなかったので、仮"受"営業税(消費税)が少なく、それでも機器を購入するので仮"払"営業税は多少あります。引き算をして、マイナスになると還付になるのですが、さらに還付のための条件があり、該当しないと累積留抵税額として翌申告に繰り越され、還付金は支払われません。決算書には、留抵税として計上されますが、

「これなに?」

ということで、私ー(日本語)>支店長ー(台湾語)>会計士ー>支店長ー>私ー>日本の税理士と説明リレー。日本語、台湾語、会計用語が飛び交いそれなりに神経を使いましたが、なんとか税理士さんへの委任状を送付して完了の運びです。

グローバル化は決算書のグローバル化でもあります。

それぞれの国の会計基準で、課税率も異なりますので、それぞれで対応していくわけですが、台湾の場合は日本との租税条約がありませんので、気をつけないと両方で課税されてしまったりするわけです。

一方、アップル社で話題となっているような、税金逃れの疑いもかかる可能性もあります。今回のアップルの件は、合法だという味方が主流ですが、アップルは寧ろスケープゴート的に注目を集めていますが、実際にはもっと多くの企業が同じようなことを行っていると見られているそうな。。。当社も隠せる利益が欲しい。。。冗談です。そういえば、アップル社やマイクロソフト社、アドビ社の契約書には、紛争解決地がアイルランドになっていますね。実際に紛争になったら、両国からアイルランドへ行くことになる(筈)です。

決算のグローバル化の一つが統一会計基準の採用ですが、代表的なのは、IFRS(イファース)ロンドンで作成され、EUで2005年に義務づけられ、100カ国以上で採用され日本や米国も検討をしています。

IFRSの特徴は、実質重視。例えば、売上計上の基準では、在庫を持たない代理販売では、売価ー仕入れ=利益だけど売上計上するとか、税金の代理徴収などは計上できないとか、期中で売却した事業は、前年度からも除外されるなど、より"実質的"な売上だけが計上されます。経費のほうも、原価償却費が定額計算されるため、購入当初の費用計上が減るため計算上の利益が増加したり、のれん代の償却がなくなること、製品開発費の費用かが製品発売後になるなど、より利益を正確に表す(具体的には、利益が増える=課税額が増える?)ようになります。

JTは、タバコ税が売上から外され、売上は6兆から2兆へ減額(原価も減額されるので利益は大きくは変らず)、HOYAはオリンパスを売却したため、デジカメ事業の業績が前期分も含めて除外、楽天は電子書籍が非在庫販売のため、売上は手数料のみが計上されました。

採用がどれくらい広がるか、またルールも変る可能性があり、取引先の採用状況や、将来的にはシステムや会計処理への影響も意識しておく必要があります。

2013年5月24日 23:09

印紙貼ってる?

お陰さまで当社ODR Room Networkも設立して5年目を迎える事ができました。前職で出向先のベンチャーを吸収する手続をしている途中で設立を決意したものの、どれくらい続けられるか半信半疑でしたが、お取り引きいただいている各社様の継続的なご支援によるものと改めて感謝いたします。

さて、税務申告も目鼻がついて、契約の更新などの打合せやお願いが多くなるこの時期、契約書に貼付して押印する印紙について、いつも疑問に思うことがあります。印紙税法による印紙の貼付は、契約の種類に応じて決められている事は、知っているのですが、この課税根拠はなんなのでしょう?

印紙は、自分で税務署や郵便局で購入してきて、自分で作成した契約書などに貼付て、契約書の相手方と相互に押印して、その契約書は自分たちで保管して、特に問題がなければ、そのまま保管され、モノによっては保管期限がくれば、廃棄となる。。。印紙を購入することで、印紙税を納付となりますが、手数料ではない。。公証役場などで、書類の証明をしてくれる場合と違って、契約書の成立にも関係ないわけですから、いったい何の為に納付しているのか?

そして納めないと罰則もあります。
http://www.houko.com/00/01/S42/023.HTM

第5章 罰則 第21条"偽りその他不正の行為により印紙税を免れ、又は免れようとした者は、「3年以下の懲役若しくは100万円以下の罰金」"とか、第22条 相当印紙のはり付けをしなかつた者は、「1年以下の懲役又は50万円以下の罰金」とか、自己管理ぽい割には重い感があります。

我々の業態で関係の深い課税契約書としては、請負契約書あるいは継続取引の基本契約書があります。前者は、例えば1000万円以上の契約なら20000円、後者は4000円の印紙税を納付することになります。架空取引など犯罪の防止?相互に押印してあるので(偽造印鑑でなければ)印紙がなくても証明できるので、それだけではなさそうです。

では貼らないとどうなるのでしょう?最も想定できるのは税務調査の際に取引の根拠となる文書として検索され、意図的に隠したりしない限り「忘れていた」と見なされて、課税対象として追徴課税されることになります。

結局いろいろ調べてみましたが、課税根拠について明確な知見は得られませんでしたが、こちらの税理士の方の見解がなんとか理解できるかもしれません。
http://moriri12345.blog13.fc2.com/blog-entry-305.html

しかし、やはり、企業取引に関しては、利益に対しては、地方税や法人税が徴収され、各取引では、消費税が徴収されているので、契約書にも課税されているのは、なんだか何重にも税金を納めている感は否めません。

ところで、最近はグローバル化に伴い、契約書も越境し、日本と米国などの企業間で交わされることも多くなりました。この際に、契約書の作成を海外で行う事で、課税を回避する可能性が指摘されています。

最近における印紙税の課税回避等の動きと今後の課税の在り方(草間 久雄 税務大学校 研究部教授)
http://www.nta.go.jp/ntc/kenkyu/ronsou/42/souma/hajimeni.htm

Business Law Journal 2013.6月号でも、「日本企業が先に署名して、その後、外国企業がサインして、日本に返送された場合、文書の作成場所が国外になるため課税されない」との記事が掲載されています。これは、国税庁のHPにもガイドがあります。
http://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/shitsugi/inshi/06/02.htm

それから書面を作成しない電子文書の場合も同様に非課税です。

当社も契約書を見直してみると、真面目に貼付してありますが、みんな200円ばかり。。多くても4000円。。。もっと大きな印紙税を納める取引をしなくてはと、生真面目な反省をして、第6期目をスタートです。

2013年5月20日 23:05

どんなに望みが低くても

どんなに望みが低くても結果はそれより低い
(だから目標は無闇に下げないで置きましょう)

マーフィーの法則で、一番肝に銘じているのがこの言葉です。

目標を下げる、価格を下げる、ハードルを下げる。。。

兎角、考えがちなのは、最初は小さな1歩からコツコツと、とか。
最初は達成可能な目標から、とか。
確かに、成功体験のないうちはそれも効果的です。
しかし、より上を目指して行く場合に、この一見よさそうな達成可能な目標設定は、落とし穴。

以前に、目標値をいつも達成している営業組織を見ました。報告会議では、「達成率100%です!」と胸を張っているのですが、実は達成可能な目標を掲げていたのです。目標設定時に承認されているので決して非難はされませんが、組織のメンバーは無意識に挑戦する意気込みをなくし、業績はやがてじり貧に。景気が低迷するとそれに併せて目標を下げるので、相変わらず達成率100%なのに、売上ボリュームは伸びず、誰もクビは切られず、みんな一緒に給与が下がり、賞与が下がり、しかし、そこからは抜け出せなくなっている。。ように見えるのですが、自分たちは、あがくわけでもなく、抜け出す必要性も認識できずにいたようです。

業績のデフレです。デフレを自分で作っている、もしくは加速している。

デフレは価格が継続して下落していくことですが、売れ行きが鈍ると価格を下げるのは一番着手しやすいし、一時的にはウケのいい(市場が反応する)方法です。理論的には、値段を下げて利益幅を減らしても、より多く売れば収益は上がる、もしくは、必要な収益を確保できるということですが、「(価格が)下がるならもう少し(買うのを)待とうか」という買控えにも繋がり、結果的に思った通りの収益にならず、更に価格を下げて。。。長期化すると賃金も下がるので「買いたくても買えない」ことになり、と悪循環。

この点フォルクスワーゲンは、価格戦略で自分でデフレを加速させないように努力しています。

日経新聞 経営の視点 VW高収益の秘密 ぶれぬ価格、デフレと無縁
http://www.nikkei.com/article/DGKDZO54945610S3A510C1TJC000/

同社の価格戦略は、「最低価格を無闇に下げない」ことにあるとしています。「最低価格を下げるとどうしてもその価格帯の製品に流れますから、台数が売れても売上額が大きくならず、売上額を維持するために更に最低価格を下げることになる。」同社では、250万円以下の車種は2種類しかないそうです。

対して、「HONDAで一番売れているのは、シビックでもミニバンでもなく軽自動車」ということは、最低価格戦略の重要さを表しています。


目標は少し高く、価格もあげられるように付加価値を付けられるように工夫して、ハードルは、ちょっとだけあげてみましょう。そんなムードがいろいろをウマくいくように変えていくと信じています。

2013年5月17日 23:45

まだまだ規制が

ほぼ1年前の6月は散々でした。(体の法則 http://www.quon.asia/yomimono/lifestyle/law/2012/07/03/3455.php)急に発病して入院となったのは、台湾からの出張から帰った直後。その後1年経ちましたが、毎月訪問していた同国への出張もセーブして2〜3ヶ月に1度に減らしたままです。

その最後の台湾出張で一緒だった某デザイン会社の社長さんと奇しくもほぼ1年後の5月再び調査及びヒアリングに同じ台湾に行く為に羽田空港で搭乗を待っています。前回訪問後に台湾の火鍋レストランのホームページを受注し、同社に制作を依頼しているため、オーナーとの顔合わせも兼ねており、両名とも静かなる期待を胸に秘め。。。それにしても朝7時のフライトなのでちょっと眠い。。。

更に今回は、私の出身地の名産品の売り込みの重要任務があります。

沼田市の味噌饅頭
150465_588389474519492_683848844_n.jpg

既に、3月に試食品をハンドキャリーで持ち込み、数店のレストランやカフェで無料提供の試食を実施して、味は好評を博しています。今回は、名乗りを上げていただいたメーカーさんからの試食品40食を、一歩進んで、メニューにも掲載して適性価格の実験に入り、本格展開の手前まで来ています。

が。。。

問題は、2011年の大震災の影響がまだあること。
http://www.jetro.go.jp/world/shinsai/

そう。原発事故による放射線が近県にも及んだ事は記憶に新しい。台湾では、福島、茨城、群馬、栃木、千葉の全ての食品は輸入禁止状態です。

http://www.jetro.go.jp/world/shinsai/20110623_01.html
放射線に関する規制は国によって異なっており、外務省によれば、

(1)通関の際の放射能検査の実施,
(2)輸出証明書の添付要求,
(3)輸入禁止

等何らかの措置がとられています。シンガポール、サウジアラビア、エジプト、マレーシアなどをはじめとして徐々に輸入規制が解除されてきているようですが、多くの国では規制はそのまま継続されている状態です。
外務省では、情報提供を継続し、過剰反応をしすぎないように呼びかけているようですが、日本からも過剰反応せざるを得ないような情報提供がなされている面もあり、仕方ないかなとも思いますが、全食品が禁止にされているのは腑に落ちないですね。

但し、お土産レベルでハンドキャリーで持ち込む場合には、チェックはありませんので、試食品としては大丈夫なのですが、なんとか本格展開できるまでには、規制解除の目処がたって欲しいものです。


2013年5月12日 23:02

母の日には何を贈る?

我が母は、"法律なんて難しくてわからないわ"キャラとして、当ブログの第一話(法律がウチにもやってきた http://www.quon.asia/yomimono/lifestyle/law/2008/09/02/563.php)を飾りましたのんびりとした人です。

例年は、この時期に帰省できないので、ネット販売で鉢花とスイーツのセットを贈ります。中には枯れてしまうものもあるようですが、大半は母によって地植えされ、毎年新芽を出し、花を咲かせるので「孝行息子」の証として、実家の花壇の一区画を占有しています。

facebookを見ると各国の友人が母の日に関するコメントを残しています。特に海外の友人は、母上の若き日のポートレートを掲示していますが、なんかかっこいいんですよね。Motherっていう感じ。うちは、どうしても「おっかさん」のイメージで写真アップの勇気はない。。。

Wikipediaによれば、母の日の起源はいくつかあります。
「奉公に出ている子供が年に一度教会で母と面会できる日」というのはイギリスやアイルランド。「南北戦争時、夫や息子を戦場に送ることを阻止するため」にした母の日宣言を元にするのは米国。カナダなどこれを手本にした国が一番多いようです。また、日本は、「大日本婦人連合会の発足が始まりで、女性の権利意識」に関することがきっかけになっており、後に日にちを米国等に合わせたものです。

我が母は、中年のころは喘息を煩ったりして、体を壊しがちでしたが、我々が独立してからは、空いた時間で様々な活動を始め、中でも私の従兄弟がコーチをしていたスイミングスクールは長続きしており、最近では御歳79歳で1Kmを泳ぐそうな。健康でいてくれることに感謝しています。

今年は、5月初めに市役所の方との打ち合わせがあり、家族4人で帰省できたので、その際に母の日兼誕生祝いとして、相方にバッグとネックレスを選んでもらい、渡す事ができたので、お花はなし。「花がないと寂しがるかな」とも思いましたが。。。先日母から株分けしてもらったクリスマスローズが咲いたのでその写真でも送りましょう。

562296_588188417872931_742613363_n.jpg

もう少しすれば、就活で内定も出た長女から父の日のプレゼントがあることを期待していますが、もちろん"モノ"が貰えることを喜ぶのではありません。では感謝の気持ちを喜ぶ?いえ。親になって分かりました。嬉しいのは、そのような気持ちを持ち続けて育ってくれた事、親に贈り物ができるような状態でいてくれること。

贈るのはそんな心持ち。


 1  |  2  | All 次へ >>

ページトップへ

カレンダー
<< 2015年03月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
最新記事
20150331 法務はHOMEにやってきたのか?(最終回)
国が変れば法律も変る − 海外支店の税金計算(1)
偽ブランドを差し止めろ
仮想病院は近いか
領空の上の雲(クラウド)
最新コメント
自分はコスプレ許せな...
Posted by あまとう
Marinonさん 友人でた...
Posted by 万代
「今丁度タイミングが...
Posted by Marinon
hinataさんご無沙汰で...
Posted by 万代
お元気ですか?いつも...
Posted by hinata
最新トラックバック
[講演活動]全国WEBカウンセリング協議会
from 握一点開無限
他行宛振込手数料無料でセコロジー
from がっちりお得なセコロジー
思わずクリックしちゃうタイトル
from QuonNet研究所