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“法務がHomeにやってきた”~Homu is coming Home.~

2012年10月

2012年10月26日 23:04

招待されないと行けないなんてね

私が関わっているある国際連携に、中国の組織が加盟を検討しています。
といっても2010年の4月くらいから検討していて、もう既に会合にもゲスト参加しているので、かれこれ1年半以上も「検討中」。

(本当に入るのかい?)

との声も聴こえなくはないですが、その彼らが、件の問題のさなかに、事例調査を目的とした訪問と会合を申し入れてきましたので、関係者への面談をアレンジすることになりました。

「こんな時期に来られるの?」とも思いましたが、淡々と進めます。

日本から海外へ訪問する場合、殆どパスポートだけで大丈夫ですが(因にここ数年で一度もビザ申請したことはありませんね。少なくとも、カナダ、イスラエル、英国、アメリカ、台湾、シンガポール、中国、インドネシア、フィリピン、韓国は不要でした)、中国から日本に入国する場合には、ビザが必要です。そしてビザを申請するためには、相手国からの招待状が必要となります。

在中国日本大使館
短期商用等査証(ビザ)の申請手続き及び提出書類
http://www.cn.emb-japan.go.jp/consular_j/visa_tankishoyo_j.htm
日本側招へい機関(注)が提出する書類
(1)招へい理由書 
   http://www.cn.emb-japan.go.jp/consular_j/shouhei.pdf
(2)滞在予定表  
   http://www.cn.emb-japan.go.jp/consular_j/mimoto.pdf
(4)招へい機関に関する資料 これは会社案内などのパンフレットあるいは登記簿など。

特に、滞在予定表には、フライトの情報、滞在ホテル、毎日の予定訪問先、その間の連絡先を記載するので、色々決まってからでないと作成できませんので、少々やっかいです。日程が確定しないと、飛行機が決められない、予定を決めたからといって飛行機がとれないかもしれない。。。

これらの書類を招へい側(日本)から送って、それを添えて査証を申請しなければなりません。申請人(中国から日本に来る人)は、以下の書類を用意して、査証を申請します。 ※日本から提出する書類は、PDFデータで様式が提供されていますが、これは画面上で入力はできますが、保存ができませんので要注意。

申請人が提出する書類
(1)査証(ビザ)申請書(写真貼付)(PDF)
(2)旅券
(3)暫住証 (当館管轄地域外に本籍を有する方のみ)
(4)在職証明書など職業を証する文書
(5)所属機関の営業許可証写し
(6)戸口薄写し

この申請を、Foreign Affairs(外交部)に提出して、許可が降りれば、晴れて来日の運びとなります。(当然)この手続きにも時間がかかり、相当余裕を持って手続きを開始しないと、場合によっては間に合わなくなり、飛行機キャンセル、ホテルキャンセル、会合キャンセルになってしまう可能性もあり、想像しただけでも、胃が痛い。。。

それでもまだ企業などが招へいする場合はマシかもしれません。個人が招へいする場合には、日本側の身元保証人の所得証明や納税証明なども必要となります。これは、親族や親しい友人などがいる人を想定しています。
http://www.cn.emb-japan.go.jp/consular_j/visa_shinzoku_j.htm

日本側に招待者がいない「旅行者」は、旅行代理店が手続きを行っています。特に以前は、5名以上のグループ旅行でないとこられませんでしたが、個人旅行が許可されて多くの人が来日しています。
http://www.cn.emb-japan.go.jp/consular_j/visa_dantai_j.htm

ただ、この場合も、決められた取扱旅行社だけがツアーを扱います。
http://www.cn.emb-japan.go.jp/consular_j/visa_dantai_daili_j.htm

  *   *   *

というわけで、ビザ取得には時間が必要なため、随分前から調整していたのですが、いざビザ申請の直前に、件の問題が発生。その後日程を具体化したので、心配はしていましたが、やがて、

「we may have difficulty in getting the approval for the business trip in Japan recently.」

というメールがあり、週明けには正式に延期が決定されてしまいましたとサ。。。

2012年10月22日 23:24

不過視な不可思議な国境

実家に帰るには関越自動車道を使います。
関越自動車道は、東京都の練馬から始まり、埼玉県を縦断して、群馬県、新潟県へと続いています。市販、公開されている地図には、県境が引かれています。3つの県にまたがる関越自動車道を走ると、県境を通過しているわけですが、高速道路上に、地図にあるような"線"が引いてある訳ではありません。

事務所の壁には世界地図が貼ってあります。

IMG-20121019-00234.jpg


ロンドンが中心の地図なので、日本は右端に位置しています。この地図を見ると、"極東"の日本を実感しますが、それはさておき。地図の名称は、Political Wall Mapとなっています。

IMG-20121019-00233.jpg

そう。地図は、"政治的な"壁の図なのです。

数年来、市町村合併が盛んに取りざたされ、実施されました。A市とB市とC町が合併して一つのD市となり、これまでそれらの政治的地方自治の領域を区分していた市と市の境がなくなりました。分かりきったことですが、合併したからといって、物理的に、境目になっていた道や川を取り除いた訳ではなく、ある日を境に市と市の境が消えたのです。東西ドイツを隔てていた、ベルリンの壁のように、物理的に境がない限り、政治的な境なんてはかないものです。

アメリカとメキシコの国境は、明らかに、物理的に道路で別れています。
https://maps.google.com/maps?アメリカとメキシコの国境

政治的境界であると同時に、物理的境界が明確に存在し、見た目にも明らかに「あ、ここから外国」ということがわかります。
これくらいはっきりしていると「ああ、国境なんだな」って、実感できます。

オランダとベルギーは、陸続きの隣通し。両国併せても日本の関東と中部地方くらいのサイズです。
http://www.cafeglobe.com/news/worldnews/wn20070420-01.html
「オランダ側に置かれたソファに座り、ベルギー側にあるテレビを見て、オランダ側のキッチンで料理をし、子どもたちはベルギー側の部屋でお勉強」というような、国境の上に建っている民家がザラにあるのは、ヨーロッパの国取りの歴史でもあり、国境がいかに儚いものであるかということを語ります。

塩分濃度が濃いために、何もしないでも浮かんでしまう死海のあるイスラエルとヨルダンの国境は、死海の中にあります。
http://goo.gl/maps/q90hs
検問所は設置できないので、国境越えは楽々と思いきや、死海では泳げません。実際に入って泳いでみましたが、泳げませんでした。塩分濃度が30%(海水は3%)では、目を開けられませんし、海からヨルダン入りする「バカモノ」はいないでしょう。

  *   *   *

最近ゴタゴタしている「存在しない領土問題」も沈静化したか?と思っていましたが、それはマスコミの報道が少なくなっているだけ。先日も、深センの関係者が来日したいということで、招へい手続きを進めましたが、結局、市政府の許可以前に、組織の上司からの許可がでなかったそうな。。。見えないのは、地面の国境、海上の国境だけではないのです。

2012年10月19日 23:45

戦いは静かに行われる

私が台湾に出張した時の記事を見て、米国に留学中の若い台湾人研究者がfacebookのメッセージを送ってきました。「Mandai san, I miss Taiwan..」

チャットで慰めて元気づけているウチに、このニュースが話題になりました。

米、台湾にビザ免除 「経済関係の大きな前進」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121003/chn12100315560002-n1.htm
11月1日から短期商用、観光のビザが不要となります。日本からと同様にESTA申請だけでよくなり、昨年度年間24万人だった台湾からの渡航者が増加する可能性があります。

「Yes! it was really exciting news!」と少し元気が出てきた彼。

そしてこうした状況は、米国は(日本も)、中国を意識しているところにあります。
米国も日本も公式には台湾を国家として承認していません。大使館もなく、国連の加盟国でもない台湾は、故に国家的にも民間でもアグレッシブにロビー活動を展開しています。OECDやAPECでは、凄い勢いで名刺交換構成するのを見かけます。OECDのカンファレンスでスピーチ直後の商務省責任者が演壇から関係者通路に向かう途中もはばからず、追いかけて名刺を渡しています。「え?そんな場所で呼び止めていいの?」と思ってしまう私は平和ボケ〜の日本人。

そんな台湾が、中国を差し置いて、米国ビザ不要を勝ち取った。。。1旅行者の彼としては嬉しいでしょうし、1民間外交者としても、胸を張りたくなることだと思います。しかし。
いやこれは、米国の中国牽制策。経済的に躍進し、多くの米ドルを保有し、資源を持て力を誇示し始めている中国に対して「チョーシこくなよ」という静かな静かな戦いが繰り広げられています。

海外に暗躍する中国人スパイ 米国で法的措置相次ぐ
http://www.epochtimes.jp/jp/2012/10/html/d38779.html
9月から10月にかけて、米国で、2人の中国人がスパイ容疑で起訴されています。一つの案件は「一本釣り」のオトリ捜査で逮捕されています。記事自体は、スパイ行為を違法行為として摘発できない日本への警鐘記事となっていますが、米国が中国からの脅威に連続して対応したことには、意図があるように感じます。

そして、
米大統領選での中国叩き、過去と異なる「不吉な前兆」
http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJPTYE89C00G20121013?pageNumber=2&virtualBrandChannel=0
大統領選挙前になると繰り広げられる

「中国バッシングは、もはや単なる定期的な政治ショーではなくなったかもしれない」
「選挙が終わったからといって、色あせることはないだろう。」

とあるように、アジアへの関わりを静かにしかし強行に深めていく傾向を感じ取れます。

ノーベル文学賞は、日本の村上春樹氏だと予想を覆し、中国の莫言(管謨業)氏が受賞しました。
2010年、民主化活動家で、有罪判決を受けている中国人の劉暁波のノーベル平和賞に、中国は強く反発しました。しかし、今度は、「あからさまな反体制派ではない」莫言氏の受賞を歓迎しています。ブロガーのちきりん氏は、行動提起としてノーベル平和賞&文学賞http://blogos.com/article/48328/)と分析しています。今は反体制派ではないけれど、「その芽がある人」を選んでおいて、喜ばせておいて、将来民主化や体制批判に動いていったときに、どうなるか。

陰謀論に組するつもりはありませんが、そんな静かな静かな戦いに、気を取られてしまい、今日も業務レポートが滞る私です。

2012年10月12日 23:48

甘くない黒苺

アメリカの旧車レストア工房。
部品の調達の連絡を取り合う際は、スピーカーで話しているメカニック。作業中で片手が空かないからのようです。

246585_3845226217736_1212967854_n.jpeg

話題の映画。最強のふたり。
全身麻痺の大富豪が雇った失業中の黒人青年。障害のある雇い主に、普通に接することで(例えば、雪玉をぶつけてふざける、「なんで投げ返した来ないんだ?」とジョークを言う。ヒゲをヒットラー風に剃って遊ぶ。。)笑いを取り戻す。。。そして恋愛も。いやがる彼に、文通相手に電話をかけて話させる。。。この時の電話が、Blackberry。


巷のスマートホンが激しい競争を繰り広げ、主流はiPhoneとAndroidで占められていますが、私は、もう数年来のBlackberryユーザーで、今は2台目です。今では珍しい部類になってしまたせいか、街中で操作していると、話しかけられる事が多いのは嬉しいのですが、「懐かしいですね」「昔使っていました」「珍しいですね」等々、少々寂しい気分も味わいます。

なぜか海外の弁護士さんや大学教授など仕事関係者は、Blackberry利用者が多く、これまであまり疎外感を感じた事はありません。寧ろ、安心感のほうを強く感じています。有名人にも利用者が多いしね。

最も有名なのはアメリカのオバマ大統領。
キャメロン・ディアス、リンジー・ローハン、ナオミ・ワッツ、ブラッド・ピット、パリス・ヒルトン。。

この理由は、友人のセキュリティコンサルタントの岡田さんも、マイナビのインタビューで語っていますように、「BYOD時代のBlackBerry Bold 9900活用術 - 青山システムコンサルティング・岡田圭一氏に聞く」」http://news.mynavi.jp/articles/2012/09/05/rim02/ やはりセキュリティの面が大きいようです。


前述の有名人の利用者が多いのもセキュリティ面の理由でしょう。
パリス・ヒルトンは、パーティーでBlackBerryを紛失。このニュースが流れたときは、有名人達は、「自分の電話番号やメールアドレスがばれてしまうかも」と慌てたそうですが、こんなときのために、BlackBerryは強力なセキュリティー対策が採られており、10回パスワードを間違うとBlackBerry端末内の全データが消去されるのです。

大統領のアドレス帳へのセキュリティの必要性は語るまでもありません。



※手前ミソですが、BlackberryとODRについてのインタビュー

2012年10月 8日 23:39

法律が追いかける

アイドルグループTOKIOのメンバーが、壁に向かって走る自動停止機能のついた自動車で、「やべやべ!おーーーー!」と発する台詞には、真実味があり、(本当に停まるんだ!)と驚きの共感を呼びます。
http://www.youtube.com/watch?v=s7-uesWuDpo&feature=related
私の世代では、スーパージェッターなどのアニメで見た自動運転の車が、もうすぐ実現するんだろうなと実感できるCMです。

米カリフォルニア州知事は、こうした自動運転カーの"試験"走行を認める法律に署名しました。
http://www.cnn.co.jp/tech/35022282.html
(因に、試験走行を実施している車は、プリウスとレクサス。日本車ガンバレ!)

また、これに先駆けて、ネバダ州では、自動運転カーの走行を認める法律に署名。既に、第一号のナンバープレートが発行されました。但し、まったくの無人はダメで、イザと言う時の為に、運転席には操作できる人間が乗車することを条件としていますが、映画ナイトライダーの世界は、もう殆ど実現しています。

そんなことを思いながら朝の通勤時に運転する車でいつもの交差点を通りかかります。私は国道246号を左折して、最寄り駅へ続く信号の右折待ち。直進の車は、246号へ出て、都心へあるいは横浜方面へ急ぐ車ばかりで、制限速度超過気味。信号の黄色へも突っ込んで来ています。黄色で突っ込んで来た車の直後にはもう一台。既に赤に変わっている信号にもさらに突進。右折車の私は、右折可の→サインが点灯しているので、発進したいところですが、赤信号への直進車の通過を待って発進。するともう、信号は赤です。交差する道路の直進車が発進しつつあり、私の車は邪魔モノ。

全車両が自動運転になっていれば、整合性がとれるでしょうが、混在している間は混乱必至。右折だから発進しようとすると信号無視の車が正面からくるので急ブレーキ。でも、信号が変わってしまうので、後ろにも下がれず、このままだとデッドロック状態。。。

右折したら横断歩道を歩行者が突然走り込んで来た。。。場合はどうでしょう?保護のため横断歩道手前で停まりますが、直進車を妨害している状態。自動運転の車は急停止するかもしれません。

さて事故が起きた場合の責任は、運転者か、車のメーカーか。
新しい技術、新しい製品は、既存の法律の範囲を超えてくることもしばしばあります。
私が免許取得時はなかったオートマ車免許。
父親の時代にはなかった、大型自動二輪免許。
自動運転者専用免許が出てくるのは時間の問題でしょう。

最初に実用化できて役に立ちそうなのは、自動運転駐車場。
入り口で駐車モードにして乗り捨てると、空いている場所にいって自動停車。帰りには、スマホで呼び出すと、入り口まで出て来てくれる。

駐車場内だけの自動運転制御は、法制化もそれほど複雑ではないと思うのです。

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