QuonNet(クオンネット) まなぶ・つながる・はじまる・くおん




“法務がHomeにやってきた”~Homu is coming Home.~

2012年3月

2012年3月30日 23:54

Pass around

『「たらい回し」にされちゃったわよ。』
と、母がウンザリして帰ってきました。

先日、帯状疱疹という疾患にかかった母は、皮膚科で診察し、特効薬を処方してもらって快癒。すぐに治ってよかったと思っていたら、患部にシビレが残っているようです。さっそく病院に行きましたが、一度治癒しているため予約がなかったので、専門の相談員がいる総合窓口へ。

「どうされましたか?」
「実はこれこれ。。。」
「なるほど。どちらの科へかかられますか?」
「どちらがいいんでしょう?」
「皮膚の病気なので皮膚科か、シビレということなら神経科です。
   どうされますか?」
「いやアドバイスを」
「こちらではわかりかねますね。とりあえず痺れているのなら神経科へいきますか?」
「はい。。ではお願いします。」

神経科
「どうしました?」
「実はこれこれ。。。」
「ああ、じゃあまずは最初の治療をされた皮膚科へいってください。」

予約無しだったので、もう3時間待っての診察でした。次回の皮膚科の予約をして、帰ってきたときの第一声が冒頭の台詞です。

  *   *   *

インターネットでいろいろなモノが買えるようになりましたので、よく利用しています。
著名なカード会社も海外ショッピングを紹介。
JCBグローバルショッピング http://globalshopping.jcb.jp/

お!カッコいいブーツ!
http://www.yoox.com/item.asp?cod10=44322123&tskay=050D2086
念のため返品条件を確認しましょう。
http://www.yoox.com/cms/help/home.asp?tskay=050D2086
リターンナンバーを入手する必要があるんだ?
http://www.yoox.com/cms/help/return/myreturn.asp
返品先は書いてある。。。
http://www.yoox.com/cms/help/return/sendingreturn.asp
ここか。。返品の条件。。
http://www.yoox.com/cms/help/return/sendingreturn.asp
返品フォームにいけと。。。
http://www.yoox.com/cms/help/return/sendingreturn.asp
今度は、オーダーナンバーを入れろと。。。
http://www.yoox.com/cms/help/return/returnform.asp
で、最後に返品の必要条件が守られている事。。。さっきのページだ。。。
http://www.yoox.com/cms/help/return/returnform.asp

ぐるぐる回って気をつけるべきは、
「商品到着日を含め14日間以内に宅配便もしくは郵便局のゆうパックでお客様負担でご返送」という条件と
「オーダーした商品を受け取ってから14日以内に、オンライン返品フォームを記入し、リターンナンバーの発行を受ける必要があります。 」

という2点。つまり、

①14日以内に送り返さないといけない+
②そのためには、14日以内にリターンナンバーの発行を受ける必要があること。

①は自分でコントロールできますが、②はこのお店からのナンバー発行がキチンと行われることが条件です。さらに、「 返品発送はオーダー商品の到着日から14日間以内にお願いいたします。」発送が14日以内なのか、返送=到着が14日以内なのか混乱しそうです。

と確認して、まあ、返品するようなことはないでしょう。。大丈夫でしょう!注文!!

  *   *   *

それでも、トラブルはあり得ます。

「商品にご満足いただけなかった場合」返品により返金されるとなっていますが、一方で「返品用タグをとらないこと」、「受け取ったときと同じ状態が維持されていること」
とあります。

ブーツをはいてみて、ヒモをキツく縛ったら留め具がとれてしまった場合は?
返品条件にあわないとして、もめる可能性があります。
あるいは品物がいつまでたっても届かない場合は?
返品したのに返金がされない場合は?

取引には、ショップだけでなく、国内の複数の運送業者、通関、航空会社、相手国の通関、運送業者など多くの事業者が介在します。責任はどこまで、どうなっているのか?

「海外通販 トラブル 相談」で検索してみると
https://www.google.co.jp/海外通販 トラブル 相談
が表示されトップに出てきます。

もう海外取引でたらい回しになることはないと思いますが、それでもまだ他国の事業者に強制するこはできません。自分の身はやはり自分で守る、たらいに乗せられて、回されないように。。。

2012年3月25日 23:10

ディスカバリ

"ディスカバリー"とは、"ディスカバー"の名詞形。「発見」を意味する言葉ですが、私の世代の方々の脳裏に、すぐ浮かんでくるのは、"ディスカバージャパン"というCMのキャッチフレーズです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ディスカバージャパン

東京オリンピック、大阪万博をきっかけに整備された東海道新幹線によって、団体旅行から個人旅行が盛んになりつつあったころ、当時の国鉄(現JR各社)が、展開した個人旅行拡大キャンペーンです。日本には自分の知らない素晴らしい所が沢山あるんだ!とワクワクしたものでした。 

  *   *   *

株式会社UBIC(ユービック)が主催したセミナー
「「クロスボーダー訴訟の現状及びその対策」 
  ~グローバル企業に求められる国際訴訟の傾向と対策~」
http://www.ubic.co.jp/marketing/seminar/2012/20120323090000.html

に参加しました。同社は、データフォレンジック分野の日本を代表する企業。フォレンジック(forensic)とは、犯罪科学と訳され、電子証拠解析技術という特殊なITの分野です。訴訟大国といわれる米国が先行していますが、日本では米国の企業等との訴訟対策として注目され始めています。

「裁判沙汰」という言葉があります。
日本では、「裁判沙汰になってしまった」という表現は、刃物沙汰、正気の沙汰と同じ要に、"できれば起こらない方がいい、避けたいこと"というニュアンスがあります。 しかし、米国では、集団訴訟、懲罰的損害賠償、など、日本にはない法慣習も沢山あり、ディスカバリーもそうした慣習の一つです。

ディスカバリーでない訴訟の場合は、原告、被告それぞれが、勝つ為に必要な証拠すなわち有利な証拠を中心に開示していきます。不利な証拠は相手に発見されない限りは開示する必要はありません。しかし、ディスカバリーでは、すべての証拠(となりうるもの)を一部の例外を除いて、相手方に開示する必要があります。従って、「すべての証拠を開示している」ことも開示する必要があり、結果的には、自分の手帳やメモなども含めて開示対象となってしまいます。

私が証人だった国際仲裁では、米国人の大学教授にExpert witness(専門家証人)を依頼する際に、「それはディスカバリーか?だったら協力できない」と最初に確認されたほど、恐れられて(?)いるもののようです。

ところで、ディスカバリーに限らず注意が必要なのは、電子メールによる証拠です。非常に多くのコミュニケーションがメールで行なわれていますが、訴訟となった場合、例えば自分に都合の悪いメールを消しても、相手側にも残っていますので、却って不利な状況になる場合もあります。

実際に、私が遭遇したメールにまつわる不利な場面としては、

・英文のスペルミス
スペルミスがまったく逆の解釈をされてしまう場合。
It is unusual case so I could not agree.(それは通常ケースではない。だから賛成できない)と書いたつもりのメールで、unusualをunsualとスペルミス。
It is unsual case so I could not agree. 
相手方は、unsualをusualのスペルミスと解釈してきました。(それは通常ケースだ。だから賛成できない)と文章としてはおかしいですが、それを逆手に、理性的でない人間だという攻めをしてきたのです。

・皮肉、逆説的文面
怒りのあまり、日本的な、皮肉をこめた「そんなこともできないなら、だったらもうやる必要ないですよ」という意味のメール。メール文面だけを見ると、やる必要がないと認めた証拠として提出されてしまいました。

・保存期限による消失
相手方と仕事をしていた際に、使用していたPCが壊れてしまい、電子メールが1年分消失。当時まだ電子メールの普及時期で、バックアップ等も十分でなく、非常に不利なメールが相手から開示され、四苦八苦。

最近では、保存容量が制限されている場合もあり、容量を超えたら一定期間以前は自動的に消えてしまうメールサーバーもあり、メールの保存には注意が必要です。もちろん、壊れてしまう、消失してしまうこともありますから、バックアップも万全に。

2012年3月23日 23:38

ルールを作ろう

震災から1年。国内消費の低迷、円高は、一時の76円水準から83円となり、一服しているようですが、企業の海外進出、そして、消費者が海外から買い物をする傾向はますます進行しています。

• サイボウズ、クラウドと海外展開を本格化--2011年度は減収増益 - CNET Japan
• 『CYPHERS』中華圏市場進出を始めとして海外進出へ - Sgame

これを受けて、政府も後押し。経済産業省は、被災地の商品を海外に販売促進するプロジェクトを企画して、セミナーも開催。

• 「越境EC支援セミナー」への参加者を募集(経済産業省) - 日本商工会議所
• 海外通販サイトへの出店支援 被災地の中小企業対象に - 日本経済新聞

金融機関も海外進出支援。

• 損保と地銀、中小企業の海外進出支援でタッグ - MSN産経ニュース

そして芸能人の海外進出。(笑)

• ローラがソロデビュー...海外進出あるよ~ - 日刊スポーツ

※各記事のタイトルは、iGoogleより引用。

こうしたグローバル化に加えて、雑誌ウェッジの記事は、越境ビジネスとして新たな視点を紹介しています。

ひとつは、留学生。
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/1745
「留学生ビジネスを輸出産業に 」

日本にいる留学生は今や約14万人。苦学生だけでなく、日本人以上の経済力を持つ超リッチな留学生も増えた。
留学生受け入れは、企業や大学の人材確保、授業料や生活費による数千億円の経済効果などメリットが大きい。
留学生ビジネスは外貨を稼ぐ。一つの輸出産業と位置づけ、日本も積極的な獲得競争に乗り出すべきだ。」

なるほど。
輸出=外貨獲得と考えると、海外からの留学生もその一つになるでしょう。さらに、彼らに日本文化を好きになってもらい、日本のファンになってもらえるなら、将来の応援団になってくれるかもしれません(いや甘いか。日本の弱点を知り尽くした敵になるかも)

もう一つは、食品認証。
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/1755

それも、イスラム法に則った食品製造をしていることをハラル(許されたもの)と言われる認証を取得し、イスラム圏への輸出を進める動きです。これは、製造過程で、「不浄なものとされる豚やアルコールが製品に含まれないようにするだけでなく、保管や輸送を分け」ることを保証し、マレーシアやインドネシアなど、イスラム圏への食品や原料の輸出を拡大を目指しています。


今後、グローバル化を避けて通れない事は議論の余地はないと思います。
自分から相手国に飛び込む場合には、その国の法律に従っていくしかありません。
さらに、ハラル認証は、国境ではなくイスラムという文化圏をカバ−しています。つまり(非イスラム圏の)日本が、イスラム圏の顧客に食い込んで行くには、2重のハードルを超えて行く必要があるわけです。

これまでも品質認証のISOなどはありましたが、ハラルもISOも企業間取引(B2B=Business to Business)であれば、それほど表面に出てきませんでした。今後、越境ECが進んで行くと、これに関わる国際認証への対応も必要となってきます。

例えば、個人情報の取扱に関すること、
諸外国、国際機関における個人情報保護制度(消費者庁)
http://www.caa.go.jp/seikatsu/kojin/index_en3.html


それから、ECサイトの信頼性に関すること、
トラストマーク
ATA(Asia Pacific Trustmark Alliance)※現在は、WTAに変更。
http://www.tradesafe.co.jp/ata/


そして、これらの認証は未だ発展途上。個人情報保護については、各国の基準が検討されると同時に、OECDやAPECでも基準が検討されています。
トラストマークについても、参加国が増え、相互認証についての検討がなされています。 いわば「ルール作り」の段階。

是非とも、日本は民間および政府も積極的に関与し、自国に優位な合意を形成するだけでなく、考え方のリーダーシップをとっていくようにしていきたいものです。

2012年3月19日 23:59

じゅげむじゅげむ

これは、縁起のよい名前をつけようとして、長い名前になってしまう有名な落語にもなっている話しですが、名前が長過ぎて、怪我をさせられた子供の親が文句をいいにいって、「オマエんところの、じゅげむ じゅげむ。。。。が、ウチの子をぶん殴ってたんこぶができたんでぇ!見てみろ!」といったら、名前が長過ぎてこぶが消えていた。。。。きっと名前でイジメられたんでしょうな。。。


さて、私の名字はどこへ言っても「珍しいですね」と言われます。
近辺に居住する人はほぼ親戚縁故者ですし、離れた地域の出身の方でも、なんとなく顔つきが似ていたりして、血縁を感じさせることが屡々。

祖父の出身地である岡山県から、インターネットなどで地元の同姓家のルーツを辿ってみると、富山、新潟と遡り、更には海を渡って中国大陸に、同姓があることが分かります。いつか父親とルーツを辿る旅ができたらいいなと、「やるべき事リスト」に、追加してあります。

ところで、台湾の支社長さん一家。
いつもは、みなさんがそれぞれ呼んでいる名前を、私もそのまま覚えて呼んでいましたが、契約や登録手続きの際、IDカードや免許証などを拝見することになり、よく見てみると。。。

奥様とその実母の方の名字が違う?離婚しているのか?
別の用紙で、ん?あれ?娘さんが何故、奥様と違う名字?
あれ?よく見るとご主人の名字が奥様と違う?
1家族に、名字3つ?なんだこれ?え?聞いていいのかな?

しかし、契約を進める上で、税金の関係などもあり、聞かないわけにはいきません。 意を決して聞いてみると。。。

「ああ。結婚しても名字は変らない人が多いんです。子供は多くの場合、父方の名字を名のるのです。」

なるほど、すると、奥様の名字はお父さんの名字で、母上と父上が離婚したわけではなく、娘さんはお父さんの名字を名のるので、2世代だと最大4つの名字がひしめき合う事になります。
(支社長さんは、お父さんが逝去しているので、3つ)

これはいわゆる「夫婦別姓」?
http://ja.wikipedia.org/wiki/夫婦別姓
このwikipediaによれば、各国とも別姓が基本あるいは選択できるようになっています。

我が国では、歴史的には、氏姓制度のころは、夫婦別姓でしたが、家産を継承する永続的な家が成立すると夫婦同名字が一般化され、明治民法で夫婦同名字が制度化されています。最初は、夫系の名字に入るとされていましたが、戦後は、選択制となりました。しかし、日本では、夫婦別姓は認められていません(法務省 http://www.moj.go.jp/MINJI/minji36.html


  *   *   *

私は長男でして、妹は嫁いでいるので、所謂跡取り。
家内は、次女ですが義姉が独身なので、家督相続をどうするかの問題が結婚当初からあります。制度にあわせると、結果的には、離婚して、子供1人ずつをそれぞれの名字にするしかないかと相談していますが、少子化の時代には、こうした問題が顕在化してくるのでしょうね。頭いた。。。

2012年3月16日 23:30

ウマい話し

知り合いからの電話は、「友人がヤバいかも」という内容でした。聞けば、とあるビジネスに巻き込まれそうな様子。知り合いは、そのご友人から相談を受け、「ヤバそう」に感じて、引き止めたものの、ご友人はやってみようと思っているらしく、「詳しい人に聞いて見なさい」と私に電話してきたのです。

とはいえ、私は弁護士でもなく、相談業をしているわけではないので、とりあえず話しを聞きましょうということで、ご当人と面談。

ご友人が、勧誘されているビジネスは、
・商品を販売するための会員になる
・商品は、仲間を増やす程価値のでるもの
 (但し、まだ普及していない。これから一緒に増やして行こう)
・仲間(商品を販売する会員)を増やすとポイントがもらえる

と、まあ、よく耳にするお話。

お話を聴いてみると、
当人達は、やりたい気持ちでいっぱい。
止めるより寧ろ「背中を押してくれ」と思っているようです。
そんな「ウマい話しはない」と理解しつつも、「自分(だけ)はうまくやれそうな気がする。。。」と思っているのです。


この分野の専門家に電話で相談して法律面で教えていただきました。
このビジネス自体は、特商法の連鎖販売取引に該当しそうです。

第3章 連鎖販売取引 (172ページ)
http://www.no-trouble.go.jp/#1259300931251


万が一こうしたビジネスの契約を結ぶ際には、書面交付義務(第37 条)、クーリングオフ(第40 条)、中途解約権(第40 条の2)、契約の取消(第40 条の3)がどうなっているかをキチンと確認することは勿論ですが、これらの条項が摘要され保護されるのは、「個人」であることを理解しておくことは重要です。

ご友人は、「自分のビジネスの拡大に使えそうだ」と考えているようで、実はこの点は前述の「個人」保護の対象外になってしまう可能性があります。

「今丁度タイミングがいい。早めに始めるとより有利」
「毎月ン万円の収入になる(場合もあるかもしれない)」
ウマい話しには、注意が必要。

   *   *   *

その後、結果的には、ご友人も懸命な判断をして、当面はやらないことになったと報告を受けました。とりあえず、知り合いからの要請には応えられたと思います。

 1  |  2  | All 次へ >>

ページトップへ

カレンダー
<< 2015年03月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
最新記事
20150331 法務はHOMEにやってきたのか?(最終回)
国が変れば法律も変る − 海外支店の税金計算(1)
偽ブランドを差し止めろ
仮想病院は近いか
領空の上の雲(クラウド)
最新コメント
自分はコスプレ許せな...
Posted by あまとう
Marinonさん 友人でた...
Posted by 万代
「今丁度タイミングが...
Posted by Marinon
hinataさんご無沙汰で...
Posted by 万代
お元気ですか?いつも...
Posted by hinata
最新トラックバック
[講演活動]全国WEBカウンセリング協議会
from 握一点開無限
他行宛振込手数料無料でセコロジー
from がっちりお得なセコロジー
思わずクリックしちゃうタイトル
from QuonNet研究所