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“法務がHomeにやってきた”~Homu is coming Home.~

2011年4月

2011年4月27日 13:29

微妙な時期のビミョーな関係とビミョウな戦略

まだまだ日に何度も緊急地震速報を受信する日々ですが、かねてから予定していた中国深セン市でのイベントと関連する国際連携活動(ATA : Asia-pacific Trustmark Alliance)のミーティングに参加するため、取引先企業の代理として「なんとなく空いてる。。?」ように感じる成田空港から上海を経由して、深セン空港に降り立ちました。

shenzhencity.jpg
タラップを降りたところに数名の女性係員が、「Tokyo-Shenzhen(東京ー深セン)」のボードを持って誘導しています。私を含め10数名の搭乗者(日本人に限らず東京からの乗客全て)は、"VIP"と書いては有るもののかなり古い感じのマイクロバスに別に乗せられて、通常のシャトルバスとは別ルートへ。着いたのは、従業員通用口です。

恐る恐る入っていくと、そこには狭い部屋に荷物のコンベアがあり、待つこと20分。我々十数人分の荷物が出てきました。「放射能で隔離?」誰かが呟いた言葉に一同無言でうなづきました。ビミョウな心境。


今回の目的は、前述のATAに加盟を希望している深セン市の関連機関幹部にプレゼンテーションと交流を通じて、内部の決済を進める支援を行うことと、電子商取引に関連するイベントに参加してここでは取引先企業のATAへの取組みのプレゼンテーションを行うことです。

イベントはかなり大掛かりで、かのキューバのカストロ将軍も宿泊した由緒正しき五洲賓館(Wu Zhou Guest House)、大ホールの聴衆は1000人くらいでしょうか。
ちなみにこちらの方々の携帯ルールですが、マナーモードを使わないようで、政府要人のスピーチやパネルディスカッション中でも着メロが鳴り響き、しかもその場で話し始めます。おおらかというか。。。ビミョウです。

event.jpg

さて自分のプレゼンでは、民間人でも国際交流時は外交官だという意識のもと、冒頭で東日本大震災への支援の謝辞を述べました。親戚が被災しているので「必ず立ち直る、ありがとう!」というと思いのほか大きな拍手をいただき、胸が熱くなりましたが、本編のプレゼンテーションへの拍手がそれよりも少なくて、ビミョーな気分です。

presenmandai.jpg

深セン市は、中国南部の都市で香港から車で1時間のところにあります。そのため、貿易都市として特に越境取引には馴染みがあり、最近では電子商取引への取組みの拠点として、中央政府からも注目され支援されているようです。夜の街も含めてエンターテイメントにも力が入っているそうですが、その理由は、「電子商取引を発展させようとすると、新しいアイデアとパワーを持った若者を集める必要がある。腰を落ち着けて拠点としてもらうためには、エンタメを充実させないといけない。」と、政府関連機関のナイショ話。政策も微妙なバランスの上にあるようです。

ATAでは、当初から台湾の関連組織が主要な役割を果たしており、今回もきっかけは台湾組織と深セン市との交流でした。従って、私のプレゼンにも多くの台湾に関する記述があります。
プレゼン前に台湾の幹部が耳打ちしてきました。「変更して欲しい箇所がある。それは。。。」

(1)プロジェクトは4カ国で始まった(日本、韓国、シンガポール、台湾)
"4カ国"の中に、台湾があるのはマズい。中国内では、国と認めていないというのが公式見解だ。"4カ国"=>"4組織"にして欲しい。

(2)国旗は表示しないで欲しい
最も説明ができずデリケート。

(3)"参加したのは、中国、台湾。。。"
併記する場合は、中国本土と台湾、中国両岸、中国と台北などに変えて欲しい。

微妙な関係の微妙な配慮を垣間みました。
しかし一方で締結された貿易協定ECFAを最大限に利用して、中国へのHUBになることを標榜する強かな台湾の友人です。

  *   *   *

深センから台北に向かう中国南方航空の搭乗カウンターで、エコノミーの長い列に並んでいると、女性の係員が「Please come with me」と、空いているところを案内してくれました。サクっと入れてラッキーと思って後ろを振り返ると、私の通過したカウンターには数人の"お年寄り"だけが列になっていました。

超微妙。。。。。。

2011年4月18日 23:30

自粛の自粛

なんとなく漂う「自粛」のムードに負けず、千鳥ヶ淵に近い半蔵門の駅前は、お花見の中高年グループで朝から賑わっています。そうそう!やっぱり日本の春はサクラです。

友人は、facebook上で、「外食産業勝手に救済」というコミュニティに参加して、自粛ムードを跳ね返そうと外食に繰り出しています。
 泉谷しげる氏もYoutube動画で、「花見やりたい?やりゃいいじゃねぇか」と力強く後押ししてくれています。
http://www.youtube.com/watch?v=AJQvPdXwKtw&feature=youtu.be&a

義援金、支援金、支援物資、ボランティア、それぞれの形で被災地を助けたい、東北の名物を買って、食して、現地の産業を盛り上げていくのも一つの応援の形です。私が関連したベンチャー企業時代にお世話になった当時の社長 原田氏(略歴文中に記載)にとっても、東北は仕事人生の思い出の地です。

  *   *   *  

 東日本大震災から早くも1か月がたち、若干世の中も平静を取り戻しつつありますが、日本人全体が負った深い心の傷はまだ癒えていません。その中で現在日本の抱える課題が垣間見られたように感じます。法律は、そもそも人間が社会生活を営む中で皆が守るルールであり、また利害対立を調整するものでもあります。特に運用においては、正義に基づく公平性・厳格性が求められることは当然として、それ以上に人間性も欠かせざる要素です。

 今回震災という有事に、被災者の人命及び人間的生活環境確保の意味から、速やかに超法規的処置がなされたかどうかは甚だ疑問が残る所です。原発の事故報告における伝言ゲームのような官僚答弁、内閣のリーダーシップ欠如のなかでは、手続きを踏んだ判断は出来ても、責任の所在が明らかになる超法規的判断は到底出来るとは思えません。これはまさに社会全体が抱えている課題(一億総評論家体質)であり、残念に思います。

 私は、東北をはじめ全国の都道府県を営業として駆けずり回る、いわば出張人生を25年近く経験しました。若い時は出張もそれなりに楽しく感じたことも有りましたが、流石に10年もたちますと、週の大半を出張で過ごすことは、職責の重さも増すこともあり、必しも、ワクワク感を維持することが難しくなります。そこで何とかモチベーションを上げるべく「ぐい飲み」収集を出張の目的に加えることにしました。
今では、津軽焼(青森)小久慈焼、台焼、南部焼(岩手)堤焼(宮城)大堀相馬焼(福島)をはじめ80種100客が我が家のサイドボードに鎮座しております。
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南部焼(岩手)
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大堀相馬焼(福島)
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津軽焼(青森)
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堤焼(宮城)

東北の酒で印象的なものは、青森の純米本醸造の「田酒」と宮城の浦霞の「禅」ですが、とりわけ記憶にあるのは、秋田の辛口「新政」です。

最初に秋田へ出張の折、深夜に到着したため駅前で一杯ひっかけていこうと居酒屋に入り、迷わず辛口の酒を注文しました。しかし出てきた酒は、(甘い!)

 店主に尋ねると、米どころの東北では旨い酒は、「甘口が常識」とのこと。
関東で「剣菱」とか「白鷹」、「菊正」といった灘の辛口に慣れている者にとっては、今後の東北セールスに不安を覚えた記憶がまざまざと思い出されます。

さて、酒好きな私も寄る年並みには勝てず、ドクターの指導で最近はウイスキー・焼酎を愛飲しておりますが、お世話になった東北から「東北の地酒を飲んで被災地を応援して」と言われれば、医者の制止を振り切って大好きな酒の消費拡大に喜んで協力したいと思います。例え、甘口であっても!!

"がんばれ日本、がんばれ東北!"

執筆者紹介
原田公夫(はらだきみお)
原田.png

(株)エヌ・エヌ・エル代表取締役社長
慶応義塾大学経済学部卒、元日本電気中部支社長
現在、日中産官学交流協会理事、日興通信(株)顧問(非常勤)、
日本システムウエア(株)監査役(常勤)を兼任。


2011年4月16日 06:11

会社とか国家とか

新聞やTVを見ていると、国民や社員からの声としてよく聞く表現があります。
「"国"(政府)の対応が。。。」とか、
「"会社"(経営層)がちゃんと対応してくれない。。」

時として政府あるいは経営層の人間もこの言葉を使うことがあります。
「"国"(政府)としては、精一杯努力をしています」とか
「"会社"としても苦しいのですが。。」
「"会社"としては、"国"の基準に従って。。。」

この表現には、ある違和感を感じています。
それは、"会社"とか"国"を主語として使うことは、実際は責任を持つ(べき)"誰か"のことを隠蔽して、責任を逃れる意図が感じられるからなんです。

   *  *  *

20年前、開発の現場から企画職に異動となり、最初の仕事に含まれていたのは社内報に掲載する記事の執筆でした。テーマは、「フレックスタイムの導入」。所属していたその企業は、株式公開を控えて、IRを強化しており、「働き易さ」とか「社員のための」を一つのウリにしてました。

記事は、「会社が動き出した。ついに、当社でも時代の要請に応えて~」のような"ありがち"な書き出し。400字2枚ほどにまとめて、上長に承認してもらおうと持参する。 この上長。実は、その後の私の仕事のやり方を変えてくれた大恩人ですが、野球選手の江夏豊に似た強面の風貌、よく通るバリトンボイスで、修羅場をくぐり抜けてきた大迫力の50代。それまで、中間にいた上司を経由して仕事をしていたので、直接、決済をあおぐのは初めてでした。
「こんな感じでどうスかぁ~~?」

「☆/○#$"')=!~!!」← 聴き取れない。。。多分、(何だコレは?あり得ない!ダメだ全然!)
あ。。。すみません。。。え~と。。。
「=~|%?><』_*ッッP」← 聴き取れない。。。
え~~と、どの部分でしょう??
「ダゥ!バゥ!ボゥ!」← 聴き取れない。。。が、そんな風に聴こえた。。。

上司は続いて、赤鉛筆で校正を入れ始めたのですが、これが。。。読めない。。
しかし、次の言葉が、

「"会社"が動く?~|$"! "原始共産主義社会"じゃねぇんだ。。。'&$#0=」
と一瞬聴き取れました。

結局、全く指摘が理解できず、迫力に聞き返す事もできず、自席に戻ります。原稿の締め切りは今夜。書き直さなければならないことは明白です。しかし、指摘されたのが何かわからない。。。
やむなく、もとの上司に相談すると。。「それは多分ね。。。」と教えてくれました。

「"会社"が動く。。。この表現には、善良な労働者と資本家あるいはその手先の経営者という搾取の構図が感じ取れる。労働者は人間で、"会社"という人間性のない何かが存在するような。。。"会社"の実体はなんなのか?実体は、"会社"=企業が何かの施策を実施するには、起案者がいて、そのスタッフがいて、上司がいて、関連部門がいて、決済者がいて。。と、労働者と同じ"人間"が動いている。フレックスの導入なら、人事部、法務部、そして勿論事業部も関わり議論をしているはず。それを"会社"が動いたというと主語をぼやかす、あるいは、社長1人が動かしたようなニュアンスになる。上場を目指す会社組織は、そうしたニュアンスを社員に伝えてはいけない。」

   *    *   *

事件や事故、不祥事を起こした企業の記者会見がTVのニュースで流れます。
「"会社"の指示でやった」
「"会社"に問題があったので、その責任をとって社長が辞任する。」
「それは、"組織"としての方針だった」
誰か個人の意思の問題ではなくて、抗う事のできない集団の意思だったのでやむを得ないというニュアンスです。

また、逆に、企業体の経営層としての判断ではなく、個人の単独行動だったという言い方もあります。
「"組織的"なものではなく、担当個人の問題です」

  *   *   *

誰もが、(ちょっとおかしい。。)と思っている、あるいは、(。。賛成できない)けれど、(他の皆がいいと思うなら。。。反対しないでおこう)というアベリーン現象になってしまった結果起きた問題には、誰も、(オレの責任だ。。)とは思いません。結果として、"会社"という集団の意思が決めたことが原因だったという意識が、前述の「"会社"が。。。」という表現い繋がっているのではないでしょうか。


ところで、最近良く耳にするのは、「"企業"の損失を"国が補償する」という表現ですが、これも責任の不在でしょうか。
補償=お金が絡んできますが、国が補償する=税金で補償する=国民が補償するということを忘れてはいけません。

2011年4月11日 23:31

"反XX"は、もう終了。 "選んで"きた結果なんだ。そしてまた選ばなくては。

前回の続き。
原発からのおおよその距離を知るための日本地図
http://naglly.com/archives/2011/04/nuclear-japan-map.php
原発周囲半径200kmの円で日本全土が覆われています。我々は、この中で生きています。

  *   *   *  

夕食どきの計画停電。家の周りも含めて一気に電気が断たれます。TVも消えて静寂。電動タイプのトイレは使えません。タンク式でもくみ上げが電力なら1回流すとオシマイ。電池が貴重なので懐中電灯ではなくロウソクを灯します。下からの揺らめく光が、家族の顔色を不気味に照らし、黙々と箸を動かします。

何かの景品で貰った手回しラジオがありました。自転車につけられた自家発電式の電気と同じ。レバーを廻すと発電・蓄電し、しばらく聞こえますが、レバーを廻している間はウィンウィンウルサイ。そして、停電中ずっと回し続けなければなりません。電力を確保し供給するのは、要するにこういうことです。こりゃあ大変だ。。。そこで人類は考えました。

効率よくレバーを廻して発電するために、水の落差を利用するのが水力発電、火を燃やしてその熱を元に発電するのが火力発電です。水力発電(水力発電は十分な水量のための水をくみ上げるポンプを動かすため原発から供給される電気を必要とします。)には、ダム建設がつきものです。その場所の環境を破壊します。村が沈むこともあります。群馬のダムを巡る推進と中止のゴタゴタは記憶に新しいことです。火力発電は、薪を燃やします。。。ではなくて、石油を燃やします。


ろうそくの前で考えました。
日本、そして多くの国が選んできた原子力発電。どうしてここにたどり着いたのでしょう。

石油はどこでも入手できる訳ではありません。多くを中東からの輸入に頼る国は第一次~三次オイルショック(Wikipedia)、埋蔵量への懸念、その後のC02による温暖化懸念を契機に、新しい油田開発と供に、「非石油エネルギーの活用の模索、また省エネルギー技術の研究開発への促進」の路をとりました。風力、太陽光そして原子力です。


今や何をするにしても電力を確保する必要があります。
電力は、日常の心地よい暮らしのためのインフラであると同時に、利用するための所得を得るために働く場所、すなわち会社や工場などの企業活動のインフラでもあります。さらには、公正な競争のため、国内の治安維持のため、そして平和を維持するための防衛まで、それぞれが相互に関わり合った空気のようなインフラです。
原発反対or推進!を、みんなが活発に議論するTwitter、大量のデータを処理し、アナタが問い合わせの電話をかけると、電話番号からデータベースを検索し、「はい。XX様ですね?いつもありがとうございます。」と親しく答えてくれるカスタマーサポートサービスも、24時間365日供給される電力と情報システムに支えられています。

さて今後。

電気を使い過ぎだったかなという反省はあります。バサっと何かを切り落とすことはできませんが、今回の計画停電を経験したことで、「どこまでいるか、どこまでいらないか」を想像する感覚は得られたのではないかと思います。
ただ、工場はこのまま再稼動しない?TDLはこのまま休園?ドームでのナイターはなし?街のネオンサインは全部消灯?それはそれで、新たに大量の失業者を生み出します。

代替エネルギーの議論。
原発を廃止して自然エネルギーでまかなえるのでしょうか?
原発1基分(100万kW)の発電のためには太陽光パネルが山手線の内側いっぱいと言われています。風力はさらにその3.5倍。国土の狭い我が国では、どうするか?自然エネルギーの課題は安定供給と蓄電。雨期、無風、夜間をどうするか。。。願望と事実は併せて考えなければなりません。

分散発電・蓄電。
各家庭は、ある程度の自前の電力を確保しますか。ソーラーパネルを装備し、風のある地域は風力プロペラ。ただし、あくまで補完的です。EV車のバッテリーは、計画停電時の生活用電源として使えるように改良してもらいましょう。

原子力発電の安全強化。
しばらくは地元地域に原発を誘致する首長は選出されそうにありませんが、現状の施設は、一部の電気料金(大口とか時間帯とか)を値上げしてでも費用を捻出し安全確保を確実にしなければいけません。"すぽぽぽ〜ん"と即時停止はできないでしょう。

  *   *   *  

さあ、野党的アジテーションの、"反XX"は、もう終了です。

これまでも、原発の推進と反対はずっと議論されてきましたが、結果として「推進」が国策となり、前述の地図が示すようになっています。仮に私が反対派活動家だったとすると、現状はその活動が身を結ばなかったことを示し、原発反対派の政治家や政党に投票しなかったのなら、賛成だったことを示し、選挙にいかなかったのなら、それは意思を保留したのではなく、多数への消極的な賛成だったことを意味しています。私も含めて、"選んで"きた結果です。


2011年4月 8日 23:28

大予言の恐怖の大王?

中学生の頃、「ノストラダムスの大予言」が流行りました。
「1999の7の月空から恐怖の大王が降りてくる」

いったい周囲にこの本を読んだ仲間がいたのかどうかすら覚えていません。また、当時はインターネットもなくどんなルートで噂が広がったのかも記憶にありませんが、かなり真に受けていたのは覚えています。そして、もし地球が滅びずみんな生きていたら年が明けた2000年の正月に集まろう!と、夕焼けの朝礼台の周りで約束しました。無事に地球は存続し、多くの同級生は生きていますが、問題はどこに何時に集まるのかを忘れてしまったこと。。。集まれないまま、飲むといつもそんな話しになります。

その後読んだ小説かマンガに、「恐怖は相手を知らないからわき起こる」という話しがあり、例として主人公が怖がっていたのが、イエメン産のコーヒー豆「モカマタリ」。薄暗い喫茶店の片隅で妖しげな客が囁いたその言葉"モカマタリ"の響きから、創造が膨らみ、やがて恐怖となって喫茶店にいけなくなってしまったという話しでした。
以来、怖いもの、謎のものがあったら、まずよく調べる!というクセがついたのですが、これを自分以外にも当てはめる傾向ができてしまい、結婚後にシッパイしてしまいます。

妊娠中に不安で仕方なかった家内が落ち込んでいて、めそめそしているのを見て、(これは妊娠出産に対する知識がないために違いない)と確信(!)。書店で妊娠の知識に関する本を購入して渡しました。すると、「そんなことは知っている!ただ、そうかそうかと話を聞いてくれればいいのだ!」と返されてしまいました。20年近くたっても、未だに言われます。

  *   *   *

原発の被災によって様々な報道がなされ、ネットでもいろいろな不安がささやかれ、それに対しての反応が更に呟かれ、メールで飛び交い、オフィスで、ランチタイムで、夜の酒宴で交わされています。
RCサクセションの故・忌野清志郎が  サマータイムブルース(RCサクセション)を1988年に唄った時には、バブルに浮かれていた我々は、 外見と化粧には着目したが、歌詞としてしか捉えていなかったのかもしれません。「いらねぇ、もういらねぇ」「アブねぇぞぉ~」が、まさか本当になるとは、当のキヨシローも思わなかったかもしれません。(彼は、「ガンで死にたくねぇ~」と唄いましたが、ガンで亡くなってしまいました。合掌)

放射能に関する記事が出始めると、やはり、家族は心配を口にします。
どうしてもセンセーショナルな報道が目にとまり、耳にはいり。。。AERAの「放射能がくる!」批判の記事を読んでも、「放射能がくる」かどうかに注意がいってしまいがち。ああ、20年前のコトが思い出されます。
ここは、一つ説明をしてあげるべきか?それとも、以前のように、「そうかそうか」と、話を聞いておけばいいのか?ウチは、在宅介護をしているので、そう簡単に避難するわけにもいきません。ここはばっちり、事実を知らせて、情報不足による不安は取り除かなければ。。。



「ちょっと!!『放射能がくる!』だって!!毒ガスマスクいるの?」
勿論原発の周囲は危険です。放射能は、重いから爆発しなければ、大量に遠くへは飛びません。広島原爆の爆発による被ばく範囲は10Km、黒い雨による飛散は30kmと言われています。
http://www1.city.nagasaki.nagasaki.jp/gentai/siryo/images/gaiyou_02.pdf

「XXさんの奥さん、外資系の会社で独自に放射能を計測していて今日は濃度が高くて帰宅指示がでたって。」
横浜市は、放射線量も通常値。大丈夫。東京だってちょっとだけ高い程度です。
http://atmc.jp/?n=14
イタリアは、高くなった東京(0.09μシーベルト)よりも高い0.25μシーベルト


「もし放射能きたらどうするの?ガンになるかも!」
発ガン率は、精々、0.5%あがる程度。毎年4回CT検査している私は9000μシーベルトx4x7年=252,000μシーベルトも浴びてるけど、大丈夫です。勿論、近くは危険です。

「原発は、世界中で反対されているらしいわよ」
・エネルギー施設としての原発は、米国、フランス、ドイツ、中国、ベトナムを始め、世界的にその採用の方向に進んでいます。なぜなら、石油が高いから。中東から買わなければならないから。そして、CO2を排出して温暖化を加速するから。
・もちろん反対派もいます。でも電力の確保は必要でしょう?火力発電ではCO2の問題があります。風力、太陽熱、天然がス、音や振動などによる発電が期待されています。原発の代替する場合に必要な規模が日本で確保できるかどうかが問題です。
・電気を蓄えて供給する技術などを開発できるといいのかも。
 そうしたら、発電も分散化して、各家庭、企業での発電と蓄電ができれば、原発への依存を減らせるかもしれない。
・原発のないイタリアはフランスから電力を輸入しているけれど、ユーロ域内で陸続きだからできているのです。
国内電力の9割を再生可能に:イスラエルでの提案

「でも原発は安全なの?爆発しないの?他に比べて危険じゃないの?」
・確かに、チェルノブイリ、スリーマイル島を始めとする事故も発生しました。
・でも、事故による死者数でいえば交通事故、同じエネルギーの石炭、火力事故の死者よりも遥かに原発が下回ります。
・発ガンのリスクでは喫煙による肺がんのほうが遥かに高い。
・交通事故死者数、航空機事故死者数のほうが、遥かに高い。
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51693454.html

「ふ〜ん。。。でも。。」

「自動車事故で死ぬ確率が高いとしても、"なんだか"原発のほうが心配よね?」
「放射能は、空気中、水資源、海洋資源と全方向からくるんじゃない?それが怖いわ」
「自動車事故や飛行機事故は近寄らなければ避けられるけど放射能は、忍び寄ってくる感があるからかしら」

「自分で制御できなさそうなこと」が、不安感を増幅するのよ。
確かに、自動車事故は、自分が気をつければ防げる可能性が高い。勿論、巻き込まれることはあるけど。
目に見えないから、その不安はつきまとうね。

「それと、地震と津波という巨大な自然災害がなければこんなに騒ぎにはならなかったわね。考えてみれば、飛行機も故障や乱気流に巻き込まれたり、落雷などで大きな事故は沢山あったわね。」
それは、報道にも偏向があるし、今話題となるコトがニュースとして報道されやすいから。自動車事故、タバコによる肺がん、飛行機事故の死者の合計数が多いとしても、ニュースになりにくい。しかし、原発はこれまでずっとニュースにはならなかったから、その注目度の差が大きいのです。


その他の参考;
人は変化率に反応する - 『ダニエル・カーネマン心理と経済を語る』
池田 信夫
http://agora-web.jp/archives/1295394.html


「ただ、怖がって反対を唱えているだけじゃダメそうね。」 
その通り。長期的にはどうするか、短期的にはどうするか、それに関わる課題をどのようにクリアしていくかも含めての議論を真面目にしないといけない。。。

つづく。。。

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