QuonNet(クオンネット) まなぶ・つながる・はじまる・くおん




“法務がHomeにやってきた”~Homu is coming Home.~

2010年11月

2010年11月29日 23:04

海外旅行保険忘れるべからず

11月終わりから12月初旬にかけて、調査のため、アジア各地へ訪問予定でしたが、なかなか会議日程が決まらずにもたついていたところ、北朝鮮から韓国への攻撃が勃発し、結局韓国は行かずに、台湾、マレーシア、シンガポール+アルファ?になりつつあります。

「あ〜〜韓国海苔〜〜〜」と騒ぐ家族はさておいて、台湾のアポイントもなんとか決まり、準備を開始しています。羽田からの国際線は初めてで、話ネタとしてはいろいろと期待も高まりますが、出発が早くて結局前泊を余儀なくされて、思わぬ出費です。しかし、遅い出発だと地のホテル泊が必要なのでこれで行きましょう。

海外への渡航時は、海外旅行保険に入ります。
これは、旅行代理店などが手配してくれることもありますが、空港での保険窓口や自動契約機でも入れます。保険は、渡航中は勿論、自宅を出発してから空港まで、そして帰国してから自宅までも補償の範囲となっていますが、今回のような状態の韓国へ行って、紛争に関わる事故に巻き込まれた場合には、保険の「免責」になってしまう可能性があり、生命保険や傷害保険が下りないかもしれません。

例えば、独立行政法人 国際協力機構(所謂JICA・・・ジャイカ)のHPの情報ですが、以下の地域では、
http://www.jica.go.jp/activities/issues/peace/kouroukin.html#a01
「戦争や紛争等の危険があり、万が一の時に上記保険が免責(保険金が下りない)になってしまう可能性が高いため、戦争危険担保特約をかけています」という地域があります。

私が何度も行き来して、中期長期に滞在したイスラエルは、全土がこの表の地域として指定されているため、最初の長期滞在では、所属していた会社に「戦争特約」をかけてもらいました。当然、保険掛け金は通常の金額ではありません。

保険を使わずに済んでしまうと、「入んなくてもよかったんじゃないか?」と疑問も出てきますが、先日のカナダ行きでは、加入するのを忘れてしまい、現地で持病の偏頭痛が出たときには、青くなりました。
よく出てくる話で、盲腸発病による緊急手術の場合、日本では、30万程度ですが、米国では最大だと240万以上かかります。保険に入っていないとそれを全額負担することになりますので、1週間程度の滞在なら1万円以下の保険金は安いと考えていいのではないかと思えます。

そういえば、2年前に、車の任意保険が切れていることに気づかず、イタい目に会いました。海外旅行の保険も、「今回も多分大丈夫だろう」と入らないでいると。。。マーフィーの法則を思い出します。

「思い切って捨てると、翌日必ず必要になる」

ところで、さっきから、先週新聞などと一緒に束ねたと思われる8年前の書類を探しています。

見つからないです。。。 マーフィー殿。。。

2010年11月23日 23:59

Physical Threshold, psychological threshold

イスラエル人(ユダヤ人)の友人と7年ぶりの会食でした。彼は、私がイスラエルに通いつめたころの提携先のスタッフで、一緒に現地の会社を廻ってくれたパートナーです。
先日、偶然にも7年ぶりに山手線のホームで遭遇し、驚きと喜びのハグ!その後、facebookやLinkedinで状況を確認し合い、再会の乾杯!となったわけです。

一通りのお互いの近況、共通の友人の消息、仕事のこと、子供のこと、そして、お決まりのアホな話と、ちょっとアブナい夜の街の話などを肴に盛り上がったあたりで、店内のTVでCNNニュースが日本の法務大臣の辞任について触れていました。そして政治の話、防衛の話しに。

同国では、女性も含め徴兵されます。
当然ながら、我々一般人では計り知れない本当の意味での戦略や戦術は、命をかけた実体験を元にしたものです。危険な体験や、恋愛の話などもあり、いつも興味深く聴かせてもらうのですが、アブナい話以上に面白いのが、戦略の話なのです。

イスラエル軍の戦車の専門家の戦略の話し。

「陸上の軍備である戦車を配備するとき、戦車でいかに戦うかを考えたのではいけない。戦車で戦っていることを想像しただけで、もう負け。なぜならそれは相手が自分の陣地側に攻め入っている状態だからだ。優れた戦略では、そうは考えないで、相手の陣地で食い止めることを考えるのだ。」

百戦錬磨のイスラエル兵ですから、「いかに戦って勝つか」に長けているのかと思っていましたが、これは、つまり、「相手に攻撃しようと思わせない」こと、つまり「戦わないこと」を意味しています。

そうするには、まず軍備はしますし、改良もしますが、それ以上に、情報戦が重要で、「攻めても得はない」と思わせるための、スパイ戦も含めてあらゆる手段をとるのだと思います。もっとも一番重要な情報は恐らく聴かせてもらえていないのだろうと思いますが、「なるほど」と目から鱗。洗練された防衛とは自分の陣地で守るのではなく、相手をある領域から出さないこと。

法も一種の防衛なのでしょう。
起こった事に対して対処する法律、起こる前に問題が発生しないようにする規制、問題を起こすような状態に近づけない規則。

と、そうこう思案していると、北朝鮮が韓国を砲撃したニュースが飛び込んできました。 海上の領海問題が存在する海域の島です。日本の尖閣諸島といい、"Threshold"の問題が頻繁に起きる時代になってきたような感じです。

2010年11月20日 23:51

横断歩道が守れるもの

通勤時、車で小さな交差点を右折しようとしたら、小さな女の子を連れてキチンと小綺麗な感じのお出かけスーツの母親が横断歩道をワタリ始めていました。何気なく見守っていましたが、母親は携帯を覗きながら、車には目もくれず、手を引くでもなく前を歩き、女の子は下を見てとぼとぼとついています。

突然イヤな光景の想像が脳裏を過ります。
「私は少しだけ急いで車を走らせていた。目の前の交差点は青、まだ余裕はある。直進車が随分先にいた。先に右折できそうだな。でも、なるべく早めに曲がってしまおう。。。」しかし、ハンドルを切ったそこには、母親と子供が横断歩道を渡っていた。。。ブレーキは間に合わズ。。。

右折を急いだ運転者が悪いのは間違いありません。しかし、事故が起きて少なくとも怪我をしてしまっては元も子もありません。いくら責任を追求しても戻ってこないものがあります。

横断歩道は、物理的には、ただの白線です。
いくら責任を追求できようとも、走ってきた車からは守ってくれないのです。言い換えると、「ルール」でしかないのです。

法も含めた「ルール」でどこまで自分の身を守れるのでしょう。

子供のころ、「38度線」という"遊び"が有りました。校庭などに線を引いて、その線の内側だけが安全地帯。安全地帯を移動して、目的地にたどり着くとゴール(勝ち)です。そして、線の外側にいるチーム(一人だったかも)が、待ちかまえていて、全員を線の外に引っ張り出せば勝ち。
実際の、「38度線」は、「38度線(38どせん、英: 38th parallel north)は、本来は、第二次世界大戦末期に朝鮮半島を横切る北緯38度線に引かれたアメリカ軍とソ連軍の分割占領ラインである。北緯38度線上に定められたことから、こう呼ばれる。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/38%E5%BA%A6%E7%B7%9A
です。
実際の線が引いてあるのではなく、双方の武装した軍隊が警備し、線を越えようものなら、恐らく銃撃されるでしょうし、捕虜にされてしまうかもしれません。

38度線は、ただの線ではありません。
「ルール」である以上に、軍事境界線なのです。

それぞれの「ルール」が、共通ならば、注意するのはルールだけでいいのかもしれません。すべてのことがルール内に想定されていて、不慮の事象は発生しないようになっていれば、ルールを遵守していれば大丈夫でしょう。しかし、実際には、ルールは共通ではなく、想定外の事象はいくらでも起こります。

「安全(あるいは平和)」は、ルールだけでは作れないのです。
ルールは平時には、機能しますが、横断歩道(ルール)に、なんらかの理由で車が突進(異常事態)してきたときには、ただの白線と化します。ルールだけで、すべてを守ろうとすることは、異常事態の時に横断歩道の周囲に突如透明シールド(のようなもの)が現れて、車から歩行者をガードするような機能を取り付けるようなものです。

横断歩道が、その役目を果たしていられるようにするために、やらなければならないこと、やるべきこと、があります。

ルールだけでは、守れないことがあることを意識し、理解し、受け入れ、そして、不慮の事態、異常事態に注意を払い、備えること。

冒頭のお母さんは、横断歩道(ルール)に依存して、結果的に我が子を危険に晒しているのです。いやむしろ、今や、日本全体が、過剰にルールに依存しすぎているのかもしれません。ルールを土台に、注意を払い、シールドだって用意する必要があるのです。

2010年11月15日 23:53

法律分野の"セカンドオピニオン"

数年前、人間ドックで胸部に異常が見つかり、精密検査をして手術することが決まった際に、主治医の先生に、「セカンドオピニオンとりますか?」と言われました。薬物による治療も選択肢としてありえたからです。どちらにもいい点と心配な点がありました。 セカンドオピニオン(http://ja.wikipedia.org/wiki/セカンド・オピニオン)とは、「よりよい決断をするために、当事者以外の、専門的な知識を持った第三者に、求めた「意見」、あるいは求める事」です。

医療でのセカンドオピニオンは、随分前から耳にするようになりましたがいざ自分がとなると、なかなかやりにくい。全く内緒で聞ければいいのですが、再検査を減らすためにもあるいは、経過や経緯を提供するためにも、これまでの検査結果を主治医から"提供"してもらわなければいけません。
ちなみに、セカンドオピニオンは、"相談"ですから、この"提供"が重要で、改めて検査をするとなると、"診療"になります。また、"相談"なので保険は適用されません。

私の場合は、主治医から勧められましたが、そうでない場合、「セカンドオピニオンをとりたい」といったら、「私が信じられないのですか?」と、"思われて"しまいそうな気がします。そして、その後の治療に影響するのでは?といらぬ心配が出てきそうです。(実際は、お医者さんはそんな風には考えないそうですが)

 *  *  *

弁護士の梅原さんは、「バーチャル顧問弁護士」を通じて、"法律のセカンドオピニオン"を行なっています。http://www2.odn.ne.jp/~lawofficeumehara/service.html

一般的に、実際に訴訟・裁判"沙汰"に関わるのは、そう多くありません。いやむしろ、多くの人は関わらないでしょう。しかし、いざそうなった場合には、初めてずくしで、本来注力すべき訴訟の争点だけでなく、「この弁護士さんでいいのか?」「何が正解のやり方なのか」のほうに頭がいってしまいがちです。(私もそうでした。「この弁護士さんは助けてくれるのか」と、会う度に思っていました。今となっては誤解だったのですが)
私の友人も、「この弁護士さんの得意分野は違うそうだが、大丈夫なのか?もっと他の意見があるのではないのか?」と心配しています。
かといって、進行している途中で他をあたるには費用も時間、手間もかかります。

そんなときに、"ほんの些細な法律問題に対面したとき、メールで気軽に相談できる"、プロフェッショナルがいてくれたら、ありがたい。

梅原弁護士は、以下のようにコメントしています。

弁護士費用というのは、クレジットカード決済ができるわけでもなく、なのに金額はけっこう多額で(個人の方であればなおさら)、そのような大きな買い物をさせられる割には、購入者サイドには情報が少ない」

「金額の問題ではなく、"そこまでの高い買い物をした以上、『失敗』をしたくない"というご相談者サイドの切実なる思いには、まだまだ、応じ切れていないように思う。

 *  *  *

家を買うときにもモデルハウスに行って比較検討します。電化製品はお店自身が"最安値"をPRしてきます。
お医者さん、弁護士さんは、その業種の性質上、所謂"宣伝行為"を積極的には行いませんから、依頼者が受け身の状態では依頼前の比較検討に至りませんし、実際の依頼の場面では、比較検討する余裕もないでしょう。(いずれは一般的になるのかもしれませんが)

医療も法律も、普段から情報収集することが難しい。信頼関係も大事で、費用もかかりますから、途中で変更することが難しい。

故に、どちらもセカンドオピニオンが馴染むと思えます。

2010年11月12日 23:59

デジュールよりフォーラム

先日のブログにエントリーした"飛行機の上の法則"で向かっていたカンファレンス「ODR and Consumers 2010」(http://www.odrandconsumers2010.org/agenda/)から戻ってきました。結果としては、まあ70点。日本、アジアの存在を知らせられたのはいいですが、もっとアピールできただろう?というのが反省です。

photo.jpeg

カンファレンスには、米国、開催のカナダを中心に、南アメリカのアルゼンチン、ヨーロッパのチェコ、デンマーク、オランダ、UK、中東からエジプト、アジアからの日本と、広い範囲からの参加となりました。特に、ODR関係のカンファレンスでは、ここ2年いつも一人だったのですが、今年は、GBDe(Global Business Dialogue on e-Society)の代表で、NECの千原さんが参加されたのと、サンノゼ在住の中村さんが参加されたので、日本人3人。うむ!仲間ができた!と嬉しい気分です。

会合では、民間事業者と法律関係者が、これから増加するであろう、越境の電子商取引における消費者と販売者の紛争解決の仕組みを構築していくための、最初の世界的な話し合いが行なわれました。既に、欧州連合ではECC-Net(European Consumer Center Network)といわれる苦情処理のネットワークが出来上がって稼働しています。欧州の29カ国が参加し、年間約60000件の苦情を捌いています。
アジア太平洋地区では、ICA-Net(International Consumers Advisory Network)。日本、韓国、マレーシア、台湾、シンガポール、ベトナム、米国が参加した2008年から2年間の実験プロジェクトですが、参加国だけでなく、英国やフランス、ケニアなど多数の国からの苦情処理の実績を残しています。
今回のカンファレンスでは、米国から提案されたOAS (Organization of American States) -ODRが、UNCITRAL(United Nations Commission on International Trade Law)のプロジェクトとして認可されて検討が始まったのを受けて、最初の会合の前に、既に先駆けて動き出した2地域との連携も考慮していくことを標榜していくことも含めて開催されたものです。

米国が提示したデータによれば、オンラインで購入しようとして品物を探し当てても、売る側が「海外発送しない」としてしまっているケースが61%もあるそうです。それは、「何かあった場合、海外の消費者とトラブルになる」こと、その場合、相手国の消費者法がわからないので、どんな法的責任が追求されるかわからないというリスクがあるからと考えられます。
また消費者からしても、ニセモノのリスク、お金を払ったのに届かない、連絡がとれない、返品や交換のリスクなどがあり、やはりトラブルになった場合、どこに相談すればよいかが明確になっていない(あるいはない!)からといえます。

会合では、多くの問題意識や事例、考え方が共有され、また食事会や休憩時の雑談を通じて、人間関係も構築され、帰国後のfacebookやlinkedinのコネクションも構築されました。

ところでやっぱりここに日本からの法律関係者が来ていないことに寂しさを感じます。

 *  *  *

UNCITRALは、所謂デジュール(法律上の、正当な)機関といいまして、ここで国際的な標準化の内容が決められるのですが、以下のような記事がありました。

「デジュール」から「フォーラム」重視へ情通審を再編、ICTタスクフォース第3部会が最終報告書案
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20101005/352589/

「国際標準化の検討チームの取りまとめ案では、国際標準化を決定する場が、ITU(国際電気通信連合)のような「デジュール」機関から、W3Cのような民間の多様な「フォーラム」に変化しつつあることを指摘。」

標準化もある意味では、いかに国益を意識して作っていくかが自国にとっては重要です。正式な会合の前に、他国がどう思っているか、自国が主張すべきはどこか、折れてもいいのは何なのか、などが民間のフォラムで意見形成されると思うのです。民間であるが故に、自由に意見を言い合えます。

こうしたフォーラム。
是非、仕分けないで欲しいものです。

 1  |  2  | All 次へ >>

ページトップへ

カレンダー
<< 2015年03月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
最新記事
20150331 法務はHOMEにやってきたのか?(最終回)
国が変れば法律も変る − 海外支店の税金計算(1)
偽ブランドを差し止めろ
仮想病院は近いか
領空の上の雲(クラウド)
最新コメント
自分はコスプレ許せな...
Posted by あまとう
Marinonさん 友人でた...
Posted by 万代
「今丁度タイミングが...
Posted by Marinon
hinataさんご無沙汰で...
Posted by 万代
お元気ですか?いつも...
Posted by hinata
最新トラックバック
[講演活動]全国WEBカウンセリング協議会
from 握一点開無限
他行宛振込手数料無料でセコロジー
from がっちりお得なセコロジー
思わずクリックしちゃうタイトル
from QuonNet研究所