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“法務がHomeにやってきた”~Homu is coming Home.~

2009年12月

2009年12月28日 13:54

クラウドの法律問題はクラウド(雲)の中?

最近、「クラウドコンピューティング」という言葉をよく耳にすると思います。かなり端折って説明してしまうと、「コンピュータシステムを"所有"しないで"使用"するための技術、形態」ということです。勿論操作するための最低限の端末機器(PCや携帯)は必要ですが、実際に処理するためのシステム、サーバーやソフトウェアは自前で所有したり作成しないで、使用する分だけを購入するようになるので、大幅にコストダウンが図れ、利用者側の費用も安くすむのです。

例えば、新聞社が提供するニュースサイト。従来であれば、A新聞社のサイトは、A新聞社が自社用に購入し、A新聞社にあり、稼働管理を行い、リスク管理を行い、それを管理する組織があり、電気代を支払い等々、すべてA新聞社が行っていたのですが、クラウドコンピューティングでは、新聞社にシステムは置かず、エンジニアも雇用せず、またデータ保存の場所も物理的には共有されているので、新聞社や利用者の負担も少なくなっています。

新聞社が必要とするシステムはある部分似ていますので、クラウドベンダーが作った仕組みを複数の新聞社が共用することで、開発や運用のコストを「割り勘」していると考えれば分かりやすいでしょう。データの保存場所も、コストの安い場所(都市、国)にすることで利用者にとっても安い費用で提供できるのです。しかし!

グローバルクラウドに潜む法的課題

という問題も指摘されています。同記事によれば、

「法律や政策は通常、国単位で立案、施行される。条約がある分野でも、条約に加盟しない国には義務が生じないし、条約を執行するための国内法の規定には一定の幅があることが多い。特にパブリッククラウドにおけるデータは国外で管理され、そのデータが国を移転しながら保管される場合もある。」(水越尚子氏,ITmedia)

これはどのような問題かというと、例えば、利用者が日本のあるサイトを利用するために利用者登録した情報が、日本以外の国のサーバーに保管され、さらにそのバックアップデータは別の国にあるかもしれないということになります。そして、もしもデータが不正利用されたりした場合にも、保存国の法律によっては、捜査当局が立ち入れなかったり、逆に、取り出されたデータが正しく保護管理されなかったりする可能性があるのです。

12月にワシントンDCで行われた私が出席したOECDカンファレンスでも、Microsoft社のRich SAUER氏(Associate general counsel for the Asia Pacific region)は、「クラウドに焦点を当てると、サービスプロバイダからは司法管轄についての舵取りをすることは難しい。』と述べていました。「Hotmailにしても、データは分散している。消費者の視点から考えると、世界中に何億ものユーザがいて、主なサーバーは米国にあるので、米国法に準拠した方法や期間でログなどを保存しているが、他国の司法機関から捜査を依頼され応じたとすると,保存期間が違う可能性がある。また、利用者が登録された国の人かどうかを確定できないかもしれない。更にクラウドでは、個人情報の保存国とは違う国からメンテナンスせざるを得ないことも発生する。」と述べ、「悪夢だ。。。」と冗談めかしていましたが、利用者としても意識して注意を払うべき点だと思います。

ところで、千代田区に新しく事務所を借りました。これまで持ち歩いていたPC(Macbook)も置いたまま、最近は遠隔操作できるツールで仕事しています。横浜本社(実は自宅)から、千代田区のパソコンを使うのは、一種のクラウドコンピューティングかもしれません。

2009年12月25日 21:56

アマゾンの蝶がシカゴに降らせる大雨

「アマゾンを舞う1匹の蝶の羽ばたきが、遠く離れたシカゴに大雨を降らせる」という表現があり、"バタフライ効果"と言われていますが、小さな現象がやがて無視できないものとなるという事の比喩で使われることが多いそうです。日本でも、同様の比喩として有名なのが「風が吹けば儲かる」でしょう。

「(1)風が吹くと、(2)砂埃が目に入り、(3)盲人が増えるので、(4)三味線が売れ、(5)猫の皮が必要になるので、(6)猫が捕獲され殺されるため猫が減少し、(7)するとネズミが増えるので、(8)桶(箱)をかじり、(9)桶を買い替える必要が増加し、(10)桶屋が儲かる。。。。」この例では、砂埃で盲人?よほどの危険な塵、例えばガラスの破片が飛んでいるほどでない限りは、そんなはずはないのですが、マーケティング戦略の例えとして使う人もいました。

「アマゾンからシカゴ」ほど遠くないですが、政策や法規制でも、"バタフライ効果"は沢山ありそうです。よくも悪くも。。。

「解約規制=>サービスを向上させる」
台湾では、日本よりも消費者が保護されているそうで、通信教育は中途解約でも残金を全額変換しなければなりません。そうなると、事業者側は大変なので、契約前の説明や確認、そして、中途解約をしそうになった消費者への手厚い窓口を設けています。普通なら、なるべく中途解約の手続きをしにくいようにしそうですが、寧ろ反対に連絡しやすくしておき、早めに「やめたくなりつつある」状況を把握して、不満を聞き、それを解消するように努めることになっているようです。日本では特商法で、「事業者の電話番号などの連絡先や住所を明記する」という規制がありますが、台湾にはそれに類することがなくても、みんなススンで明記しているのです。

「思想統制のための流通規制=>海賊版を普及させる」
中国と言えば海賊版。どんなに禁止しても、ソフトウェアや映画などあっという間に海賊版が出回るそうですが、これは、政府による思想コントロールのための流通規制が原因となっているのではないかと思われます。日本や欧米の文化が民衆に入ってくると思想から国家崩壊に繋がる可能性がありますから、これらを規制するわけですが、これだけ情報の流通、人的な交流がある時代。そうした文化も止めようとしても流入します。そしてそこに規制があれば、裏のルート=海賊版がはびこるわけです。

「太っ腹ベンチャー融資=>製品は生み出すが商品を生まない」
ソ連崩壊後のイスラエルには、東側諸国から多くの優秀なユダヤ人技術者がイスラエルに戻ってきました。政府は、技術者支援策として、起業融資を実施しましたが、これは「(事実上)返済しなくていい」特典がついていたそうです。返済しなくていい、すなわち売れなくてもいいので、製品としての技術は優秀ですが商品化する前の、あるいは商品化不可能の技術案(多くはデモレベル)が生まれ、日の目を見なかったものが多かったそうです。ただ、それでもイスラエルの技術の凄さは十分にアピールされ、その後の投資も呼び込んできました。

規制緩和は、競争を激化させ、弱肉強食的な世界を作り、規制強化は、保護傾向になり、安定化をもたらす傾向になりますが、日本にとっての桶屋を儲けさせるのは、あるいはシカゴの大雨を降らせるのは、蝶の羽ばたきなのでしょうか?はたまた鳩の羽ばたきなのでしょうか。

2009年12月22日 16:26

親はどこだ?

オリエンタルランドが、ディズニーストアの経営をウォルトディズニー社へ譲渡する方向で検討を開始したそうです。

 
私が結婚したのは、東京ディズニーランドがオープンした頃で、新婚旅行から戻った翌週に友人たちと遊びにいって以来、娘達が大きくなる過程でいったい何度いったことでしょう?最近でも、高校生になった娘達が足代わり・財布代わり?に一緒にいってくれるので、先日も寒さをこらえて地べたに座って、定評あるパレードを鑑賞してきました。

鑑賞者の中心は勿論小さい子供たちです。親ごさんと一緒に、シートの上で1時間以上待っていますが、楽しい気持ちでいっぱいなので、あまり苦にせず待ち続けているようです。エラいなぁ。それだけ魅力あるショーなのかもしれません。そして、ワクワクする音楽が流れ始めるとそんな寒さも吹っ飛んでしまうのかもしれません。それにしても、みんなお行儀よく楽しんでいます。日本ならではなのかもしれませんが。

しかし、先日はちょっと違う現象に遭遇しました。

パレードが始まると、私の右横のスペースに5歳くらいの小さい女の子が一人で入ってきました。周囲に親はみあたりません。その子は、前から2列目に立ち上がったまま、デジカメで撮影を始めたのです。小さいとはいっても、みんなが座っている中では、後ろの人に見えにくい障害となります。やがて、周囲に座っている同じ年くらいの子供たちが、「みえないから座って」といい始め、中にはちょっと年上の子が「みんなの迷惑だから座ろうね。ここに座っていいよ」と促しますが、女の子は「お父さんがここで撮っておいでっていったの」と、ガンとして座らず、その後もなんども周囲から注意されたのに、結局立ち続けました。
そしてパレードが終わるとどこからともなく親?が現れて、手をつないで立ち去りました。

その後、別のパレードの時間となり、我々はお店のテーブル席で食事をしながら鑑賞。やがて、パレードが始まると、周囲にやはり子供たちが群がってきます。今回は、6~7歳の男の子軍団。流石に声が大きく元気いっぱい!寒さなんか関係ありません。それはいいのですが、見えにくいせいもあって、側の手すりによじ上り始めました。結構な高さで下はコンクリート。危ないことこの上ありません。また、その周囲には食事中の家族もあり、気分はよくなかったでしょうが、恐らく(子供たちも楽しんでいるのだから)と思い、注意しなかったのでしょう。
これまた周囲には親は見えません。そして、散々大騒ぎしたあげく、パレードが終了すると、どこからともなく親が現れて、連れて行きました。

私自身が子供のころ、前述の2例のような場合は、親に注意されたものです。また、自分たちの子供にも注意していたことです。「まったく最近の人は。。。」と説教じみた表現になりますが、一番問題なのは、どうやら親達が「自分の見えないところでなら、やっていい」としているのではないかと推測できることです。最初の例では、親は「あそこにいっておいで」と指導したようです。2番目の例でも、「あそこなら見えるよ」と教えていなければ、入ってこない場所だったのです。

誰かに罰せられたり、しかられたりするわけではありませんし、子供の楽しむ場所での少々のヤンチャは多めに見なさいという向きもあるでしょうが、よき日本の振る舞い=日本の法が受け継がれていかないのは、悲しいことです。あの子たちも、いつか親からあるいは独力で、そうした振る舞いを学べるでしょうか。そして、私も含めて、自分の子供だけでなく、日本の子供に正しくそうしたことを引き継いでいけるようにもう一度なれるでしょうか。

2009年12月18日 20:14

ヘンな動画像落としちゃダメよ

昨年の6月に成立した著作権法改正案(著作権者の許諾を得ずにネット上で違法配信された映像や音楽のダウンロードを違法とする)が、2010年1月1日に施行されます。
 
2010年1月1日著作権法改正施行

これまでも、ファイル交換ソフトや音楽配信サイトを利用して音楽や映像を著作権者に無断で配信することは違法でしたが、ダウンロード自体を禁じる規定はありませんでした。今回の成立した法が施行されると、無断で配信されているコンテンツとしってダウンロードすると違法となりますので注意が必要です。

具体的には、どんなところが関係してくるのでしょう。

例えば、ご家庭でお子様たちが、携帯電話の着信メロディに使用するために、「着うた」とダウンロードする場合、それがキチンと著作者の合意を得ていないと知りながらダウンロードすると、違法となります。
同様に、Youtubeにアップされたアイドルの出ているTV番組の映像をダウンロードするとこれも違法。「私的使用じゃん!?」というのも、今回は対象になります。(但し罰則はないですが。。)
また、海賊版のCDやDVDをそれと知りながらオークションに出したりすることもいけません。こちらは、「5年以下の懲役または500万円以下の罰金」ですから、より注意しないといけません。

この改正は、コンテンツ産業の発展にとってはよいことです。即ちコンテンツを一つの得意技としている日本にとってもよいことです。
例えば、音楽はCDやitunesで購入するのが正規ルートです。ここでお金を払って入手すればその一部は著作権料として制作者に渡ります。制作者は、そのお金を使って生活し次の作品のための費用にして、新しい作品が生まれてくるわけですが、違法に配信している音楽をダウンロードするということは、たとえ利用者にとって有償であっても、著作者にお金が回らないので、結果的にコンテンツ産業を衰退させてしまう要因になるのです。

ちなみに、今回の改正では検索エンジンのキャッシュに著作物(画像など)のコピーを一時的に保存することは合法化されました。例えば、Yahoo!Japanの検索サーバーは、これまでの法律に配慮して、国外にサーバーを置いていましたが、これらも日本国内に置く事ができるようになったので、近いうちに日本に戻ってくるかもしれません。これまた、海外へのお金の流出を防ぎ、日本にとっていいことです。

もし、これまで違法コンテンツを無料でダウンロードしていたら、今後はやめるかもしくは正規ルートにすると、有償になります。「お金は払いたくないわ」なんていわずに、よろしく。。。。もっといい作品に出会い続けるためにも。。。

2009年12月16日 16:31

八百万とクリスマス

何故人を殺めてはいけないか?
この問いに、キリスト教では神がそう教えたからに行き着く。
日本は、和を乱す行為だからに行き着く。


10年前イスラエルとビジネスを始めた頃、普及し始めたemailで年末にメッセージを送った。"Merry Christmas!"。。。。子供のときから宗教ではなく年末にプレゼントが貰える"催し"としてばかり楽しんでいたので、その延長。相手のことも考えず。ユダヤ人にとってはMerryでもなんでもなく。。。(詳しく書くとキリスト教など各方面からお叱りを受けるので)

smallOldpostoffice.jpg 

そうそう、映画ダヴィンチコードを見たとき、ユダヤ人の友人に聞いてみた。

「どうよ?」
「おお!あれはBeautifulな映画だよ素晴らしい!」
「で、どうよ?あの事実は?」
「なにをいまさら?あいつはもともと普通のユダヤ人だろうが。いや、マーケッターとしては、最高のやつだったことは認めるがね」


思い起こせば、勿論実家は仏教徒。仏壇がある一方、神棚があり天照大神の掛け軸があった。祖父や父は天皇家の写真を飾り、祝日には日の丸を玄関に飾った。でも、通った幼稚園はキリスト教。聖書が配られ、給食の前には「天にマシマス我らが神よ。。。」と祈り、大学は再びミッション系。礼拝堂でお昼ねをしていた。

娘のミッション系スクールの面接で、「宗教的に大丈夫ですか?」と確認され「私はエルサレムでユダヤもイスラムもキリストも見てきました。公平な目を持っているつもりです」と答えた。

八百万の神。あらゆる神がいていいじゃないか。それが日本だ。

そして夜のクリスマスイルミネーション。12月はホントにカップルが多い。

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