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“法務がHomeにやってきた”~Homu is coming Home.~

2009年11月

2009年11月30日 23:04

It's a small world(2)

先週までお手伝いしていた国際会議の、前のチェアマンがシンガポールからきていました。私は、シンガポールに友人がおりますが、いろいろ話していると、なんとそのチェアマンの従兄弟が知り合いだそうです。世間は狭い。。。そういえば、法律の世界も狭いのかもしれません。というのは。。。。

* * *

弁護士さんのお手伝いで、とある製品の比較を行うために、特定分野の専門家を捜していました。かなり特殊な分野なので、なかなか対応できる方がいなくて、手をこまねいておりましたところ、検索エンジンである人が引っかかりました。で、よく見ると。。。。
なんと昨年まで、顧客先にいた方で、経歴を拝見すると今回の製品の担当をされた方なのです。さっそく、伝手をたどり電話をすると快く対応していただけるとのこと。ホッと旨をなで下ろしてご紹介することになりました。
日程も決まり、再度連絡をすると、驚いた事に依頼企業の担当者は、かつての同期生。これはよく考えると同じ企業にいたのですから、ありえることです。

そして、訪問日も決まり、弁護士さんの事務所の住所を送付すると、その返信には「万代さん、私は10数年前に、この先生の事務所を訪れた事がありますよ」

まあ、これももしかすると、前述の同僚がいる企業との関わりからすれば考えられうることですが、それにしても、そのときに私は全く関係なかったわけですから、世の中が狭いのでしょうか。それとも、それぞれの行動範囲が狭いのでしょうか。

* * *

別件で、やはり法律に関わる仕事に関して、フランスで調査をしている方から、「今度逢う人は、英語がダメらしい。通訳が必要だというのだが。。」と連絡があり、2日間で通訳を探すことになりました。といっても、日数限定・予算限定。日本で探して飛んでもらうわけにもいかず、「日本から現地で探す」ということになります。かつなるべく安く。。。というわけで、フランスにパートナーを持つ弁護士さんに頼み込んで、連絡させていただき、丁度1年前に赴任してきた日本人の弁護士さんをアサインしていただきました。氏名や経歴を調べて、依頼者に報告すると、「この人知ってる。1年前に仕事していた」。。。。

これまた、世の中が狭いのでしょうか。それともやっぱり行動分野が狭いのでしょうか。

2009年11月28日 18:49

紺屋の白袴?

ODRサービスを提供します!と豪語している自分がオンラインを原因とした小紛争まっただ中にいます。まさに、紺屋の白袴。

私は、海外資本企業の日本法人や、渉外弁護士事務所のITサポートを行う業務を請け負っていますので、本社や海外の事務所のIT担当者とシステム保守上のコミュニケーショんや共同作業を日常的に行っています。今回も、システムのマイナーチェンジ作業の一環で、日本に導入した機器の設定等を、何回かに分割して日本と海外からの遠隔制御で行うことになり、スケジュールを組んで開始しました。

段取りとしては、
1)事前に電子メールで確認
2)双方での作業。日本側は、機器の設置と準備設定。
3)作業時間の確認。時差があり、サマータイムなどもあるので、何度か確認のやり取りがあります。

そして、当日。電話を待っていると、かかってきました。
「Are you ready? ready for all needed equipments?」
「yes, please go ahead.」
1日目は、海外側から遠隔操作で設定して終了。
2日目は電話がかかってこなかったので、こちらからかけてみますと、番号違い。なんと、メールに書いてあった電話番号が違っていました。これでちょっと心に蟠り。。その後、メールで電話番号違いを伝えましたが、結局正しい番号は連絡してきませんでした。
3日目は時間通り準備万端で待機。ところが待てども電話がかかってきません。結果的に2時間待って、途中何度もメールをしましたが、反応なし。結局2時間半待機して連絡が取れずに終了。

結局、双方で電話を待っていた状態だったわけですが、そこには双方の思い込みと思い違いがあります。過去に電話番号が違っていた、正しい番号がわからない、いつも電話をかけてきていたという思い込みと、準備ができたら電話がくるだろうと思っていた、メールをその日は読んでいなかった、等々。。。

小紛争の原因は、多くは、ちょっとしたボタンの掛け違えであることが多いと言われています。今回も、双方が電話を待っていたというところが最大の原因ですが、それを正当化しようと、少しずつ相手のせいにしてしまう発言を小出しにしてしまい、それが多くの人を巻き込んでしまっています。そして、得てして「非があると感じている側」のほうが、引けなくなってしまうようです。

娘達がいいます。
携帯メールで、「ただいまー」に対して、いつも「はーい」と返されるのに、突然「はい」と返されると、「何か怒っている?」と思ってしまうそうです。ただの「ー」。入力しそこなっただけかもしれませんが、大きな不安になってしまうオンラインでのコミュニケーションの難しさがそこにあります。

2009年11月24日 22:44

Youtubeと音楽の権利範囲

事務所に遊びにきてくれた私の中学校来の友人は、音楽プロデューサーをしています。
http://eman-eman.blog.drecom.jp/
経済情勢の悪化は、最初に広告宣伝費の削減などに来たために、最近は、CMなどの業界も冷え込んでおり、「なかなか厳しいヨ」という情勢だそうです。

インターネットの普及と音楽のダウンロード、そしてYouTubeのような新しいサービスは、音楽の世界でも新たな紛争のネタとなっているそうです。


あるCM音楽のプロデューサーは、日本の大手メーカーのCM制作を担当しました。CMは素晴らしい出来で、好評。製品もヒットしてめでたしめでたしの筈だったのですが。。。

最近は、予算削減でCM曲もオリジナルを書き下ろすことは少なく、既存曲から選曲して使用することも多いそうです。選曲は、勿論、国内曲だけでなく、海外曲からも選ばれます。そして、使用するためには、目的や使用範囲など一定の条件の使用許諾契約を結びます。広く長く使用すれば、許諾料も大きりますから、こちらも経費削減で、短く狭くなる傾向があります。

さて、前述のプロデューサーは、海外曲を提案し採用されたため、予算内に収まるように交渉して契約をしました。いい出来だったため、人気となり、CMはYouTubeにもアップされ、数多く視聴されました。従来ならば、問題にはならなかったところですが、YouTubeは世界中で見る事ができます。これが許諾した人の目に入りました。そしてクレームが入ってきました。

「契約範囲は、製品AのCM、期間は半年、CMの放映範囲は日本、海外向けに流す時は別途費用、だったのに、YouTubeに流れている。既に全世界で見られている。契約違反である。」

CMにアップしたのは、誰かわからないようです。許諾者から見ると管理責任を問うのは当然ですが、誰でも録画できてアップロードできてしまうことを管理することは難しそうです。

この話は、その後どうなっていったのかを、フォローしていきたいと思います。

2009年11月20日 00:12

台湾模様

某調査のために台湾へいってきました。前週に、「行く?行こう!」と決まったので、アポイントメントを超特急で決め、航空券の手配や宿の手配も、いつもお世話になっている友人が運営する旅行代理店、ネットで手配できるExpediaでサササッと確保。今やあたり前の様に、オフィスから一歩も出ないで、電子メールとWeb上で予約が出来てしまい、航空券は、eチケットでデータで送られてきます。一昔前なら、店頭で申込み、チケットは取りにいくか、郵送してもらっていたのですから、便利になったものです。

なるべく「安く」行こうと中華航空。往復で約26000円。時間も飛行時間そのものは3時間ですから、大阪にのぞみでいくのと同じようなものです。ということで、日本からのビジネスも多く進出しています。

IMG00115-20091112-1322.jpg

日本から、ネットで品物を販売する際に、事業者の方が心配になるのは、「ちゃんと品物が届くだろうか?」ということが多いと言われていますが、おなじみクロネコヤマトのマークはあちこちで見かけました。これを見ると、なんだか安心な気がしてしまいます。ブランドの力、イメージというのは大事ですし、凄いなと思います。

コンビニも、あちらこちらに見かけます。セブンイレブンは、そのままの店舗名ですが、ファミリーマートは、「全家」。スターバックスもそのままです。

IMG00127-20091113-1607.jpg

ところで、ODRでの紛争解決以前に、気になるのが物価の違い。上の写真はコカコーラ社の自動販売機ですが、コーラは20台湾ドル=(約、以下省略)60円です。ペットボトルは、25台湾ドル=75円。日本の50%の物価です。さらに交通機関は、タクシーの初乗り70台湾ドル=210円、空港から市内までのバス90台湾ドル=270円。ということは、日本で売っている価格を持ち込んだのでは、製品にしても、サービスにしても価格差がかなりあるということです。(その点では、スターバックスは、カフェラテ130台湾ドル=390円とシナモンジェリービンズ75台湾ドル=225円で合わせて、205台湾ドル=615円なので、共通価格で販売しているようです。(客層は外国人系が多かったように思います))
いずれにしても、物価を考慮してかからないと、いくら人気の日本製品といえども、売れないとこになってしまうかもしれません。

ところで、台湾の地下鉄でふと当たりを見回すと、日本にいるような気分になります。若者も年配者も、いつも目にしている日本の人々と区別がつかないほどです。ということは、自分もかなり溶け込めるのかな?と思い、知人に聞いて見たところ、「すぐ分かる」とのこと。。。みんな優しいのは、旅行者と分かるからなのかな。。

それはともかく、近いのでまた行きたくなります。

2009年11月16日 00:09

法科大学院とODR

先日、某法科大学院の「裁判外紛争解決」の授業のお手伝いで、ODRの現状をご紹介する機会を得ました。夕方からの授業にも関わらず、30数名の学生さんに聴講していただきました。我々講師は2人組。某社の理事と私とで掛け合い漫才。。。ではなくて、理事の方は、ご自身の経験に基づくADRとODRの必然性や歴史を中心に前半を、私は主に最近のODRの実例を中心に中盤を、そして最後に何度かご紹介している越境電子商取引の苦情処理の事例を取り上げ、解説をさせていただきました。

今回の授業で、ODRの事例として紹介したものは、

申請のオンライン化
AAA(American Arbitrators Association) 米国 
BBB(Better Business Bureau)米国 
日本の裁判申し立てでも、オンラインでの申請手続きができるようになっていますが、同様に米国のこれらの機関では、ADRの申請が行えます。BBBでは消費者からの申し立てが中心であり効果をあげています。

金額交渉の自動化
Cybersettle 米国 
デモビデオでは、保険金の金額合意で、双方がブラインドビディングと呼ばれる方法でコンピュータ上での交渉を紹介しています。双方は相手の提示金額を知らないまま、3段階の提示金額を入力し、双方の提示金額が一定ラインに達すると最適な合意金額を表示して双方に示します。1998年から20万件以上を合意に導きました。

交渉プロセス推進の管理と支援
Smartsettle カナダ 
Mediation room イギリス 
Juripax(多言語対応) オランダ 
申し立てから始まって反論、それに対して質問や証拠の提示など、必要なプロセスが実際のADRと同じように順を追って進められるようになっています。論点が複数あればそれにも対応し、欧州圏では多言語の対応もできます。

ビデオ会議方式
MediateMe.com 米国 
当事者も仲裁者も文字の情報交換に加えて、オンラインビデオ会議での話し合いを行うことができる。また、仲裁者の得意分野や時間都合なども調整し、まさにオンラインでのADRができるようになっている。

高層マンション専用のコミュニティ型
HighRise マレーシア 
住者専用のコミュニティの機能を併せ持っっている。紛争解決より、紛争防止するための地域のコミュニケーションの活性化を推進する。

市民法廷型
SideTaker 世界の皆に決めてもらおう 米国 
eBay Resolution Center 米国 
専門家の第三者も参加できるようになってはいるが、基本的には市民が当事者同士または不特定多数の市民の意見によって結論が導きだされる。eBayでは、年間4000万件の取引トラブルが扱われている。

IMG00089-20091109-1920.jpg


この講義をお手伝いするのは、昨年に続いて2度目なのですが、この一年は特に事例が進化しています。実際、昨年の講義では、「世界のODR事例」と銘打っているにも関わらず、オンラインで見せられるものが少なくて、少々寂しかったのですが、今年は各社のデモビデオやサイトでの事例も沢山出てきており、「事例・実例」の情報提供が出来ました。

国連が共催し各国で開催されるODRフォーラムでは、米国や欧州だけでなく、南米(次回のODR フォーラムはブエノスアイレス)や、インド、中国、シンガポール、スリランカなどからの推進者に加えて、必ずODRに興味がある地元大学生が参加し、世界の研究者とふれあい、ODRへの知識や興味を深めています。日本のODRも、学生の段階からの活発な関与を推進したいと感じています。


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