QuonNet(クオンネット) まなぶ・つながる・はじまる・くおん




“法務がHomeにやってきた”~Homu is coming Home.~

2009年8月

2009年8月28日 21:30

現代版駆け込み寺

片方が50歳以上の夫婦限定のシニア割引(1000円/人)で、上映中の「アマルフィ」(http://www.amalfi50.jp/index.html)を見てきました。
予告編にもある、織田裕二演じる主人公・黒田の

「(どんな人間でも、)邦人を守るのが私の任務です」

というプロ官僚的な台詞にちょっとだけ痺れました。

「パスポートをなくしたり、盗難にあったりしたら領事館へ」とされていますので、困ったら領事館というのもわからなくありません。海外で事件に巻き込まれたら、パニックになってしまいどうしたらいいかわからなくなってしまう気持ちはよくわかります。

ただ、あまりなんでも駆け込み寺的に持ち込まれてしまうと困ってしまいます。
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-11022520090814
世界261カ所に置かれている英国の領事館には、こんな駆け込みが。。。

「海外で受けた豊胸手術に不満を感じたので「仲介」をせよ」
「具合の悪い息子の荷造りを手伝って空港まで送り届けて欲しい」
「手に負えない子どもたちをしつける方法」
「今後の天気」
「ジャムの作り方」
「タクシーの料金立て替え」
「両替のレートを変えろ」

最初のヤツは、もしかすると国(法的なこともあるので)が介入することになるのかもしれませんが、他のはお粗末。



以前のエントリー(http://www.quon.asia/yomimono/lifestyle/law/2008/11/10/1228.php)で、紹介した「越境取引での国際連携」ICA-Netも、ネットで海外から購入してトラブルになった場合のネット取引の各国領事館ネットワーク的な位置づけにまでいけたらいいのでしょうが、実際に、対処している事例では、複数の国にまたがるため、どの法律を適用するかなど難しい側面が多くあります。

例えば、「日本の消費者が、B国の信頼マークがついたある英語版サイトから、A国ブランドの製品を購入したら、ニセモノの疑いのある商品がC国から届いた。支払は、S国に拠点のある決済会社であった。」とか、「T国消費者が、E国のサイトから購入にしたが、モノが届かない。」等々。


かつては宗教的迫害を逃れる場所でもあった、駆け込み寺=Refuge temple。

安全・安心がキーワードとなってきた社会では、「駆け込み寺」ニーズが高まるのかもしれません。

2009年8月24日 17:56

気をつけないと。。。選挙違反に?

8月30日は、第45回衆議院議員総選挙の投票日です。
http://news.livedoor.com/article/detail/4308525/
「各種の報道によるとどうも今度の選挙はこれまでのものとは別物らしい。 何しろ「政権選択選挙」なのだ。たとえ政権交代が実現しなかったとしても、自民・民主による二大政党制の確立など、日本の政治史において画期的な転換点になる・・・というのが国内での報道のされ方だ。(ツカサネット新聞)」

この注目度を反映して、予測される投票率は、70%近くなるとされています。
http://shuugi.in/turnout

以前のエントリー「棄権の功罪(http://www.quon.asia/yomimono/lifestyle/law/2008/11/05/1218.php)」でも書きましたが、選挙の棄権は選択を留保したつもりでも、結果への影響はそうではありませんので、しっかりと投票しましょうね。

ところで、注目度が高まって、一生懸命政治を考えるようになると、意見もいいたくなります。ただし、ネットの普及で簡単に情報発信できるようになったことにより、ブログやTwitterで簡単に「公職選挙法違反」を犯してしまうことになりますので、注意が必要なのです。(選挙へのネット利用の議論は進んでいるようですから、それはおいといて。。。)

例えば、私が「A候補は、いい政策を掲げて信頼できる。みんなで当選させましょう!」なんて、書くと公職選挙法違反になるかもしれないのです。
公示直後の8月19日、さっそく、鹿児島県阿久根市長が、「自身のブログに特定の候補者と政党を支持する書き込みをしていたこと」で、同法に違反する恐れがあると報道されています。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2008syuin/kyushu/20090820/20090820_0003.shtml


Wikipediaでは、
http://ja.wikipedia.org/wiki/公職選挙法#.E8.BF.91.E5.B9.B4.E3.81.AE.E5.8B.95.E3.81.8D
「公職選挙法では公示日から選挙日が終了するまでの間、〜選挙運動(投票依頼)目的の文書図画については、選挙管理委員会が発行するシール又はハンコのついた一定枚数の文書図画しか発行できない。」

としており、

「WEBページ、ブログ、電子メールも「文書図画にあたる」

として、
「ブログの更新や、Twitterのつぶやき、さらにはmixiの足あとまで公職選挙法に抵触される」

としています。


Twitterなどを利用している政治家の方々も、公示を境にピタリと書込みがストップしています。
橋本岳氏


米国では、オバマ大統領がネットを活用して勝利したことは記憶に新しいことです。
http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMIT06000020072009
成り済ましや誹謗中傷などの負の側面はあるものの、それらにも対応して、次回の選挙にはネットも活用した時代になった選挙になっていることを望んでいます。

2009年8月21日 16:44

たかが1円されど。。。

子供の頃、お小遣いが足りなくなると「日本人全員から一人1円集めたら1億円だなぁ」と妄想を膨らませた人は少なくないのではないでしょうか。1円ずつだったら、出してくれそうですよね。問題は、集めるためのコストのほうがかかること。でもネットだったら〜という逸話は、アフィリエイトの初期に紹介されたお話です。

ネット販売では、キャンペーンなどで価格限定1円セールも時折見かけますよね。オークションでは、1円からスタートする高額な品も珍しくありません。ついつい「もしかしたら。。。」という期待から、入札してしまったこともありました。

ところで、最近のイタリアで、間違えて1円ならぬ1セントで売ってしまったのは。。。
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-11035320090816
「ベネチアのホテル「Crowne Plaza Quarto D'Altino」で、通常の宿泊料金は最高1泊150ユーロ(約2万円)を、間違えて1セントと表示してしまい、数時間の間に、およそ1400泊分が予約されてしまった」

2800万円を、1400円ですか。。。大損害です。


価格誤表示は、ネットならではのトラブルの典型。かつて日本でも、一桁間違えて安く表示してしまったパソコンの注文が殺到した騒ぎがありました。ここでは、ネットショップが一桁間違えて表示してしまったのを見つけた人が掲示板に書き込んだため、それを見た人が続々と注文し、大騒ぎになったものです。

実際に1円でホテルを予約できた場合には、本当に泊まれるのでしょうか?
日本では、前述のパソコン価格誤表示の事件での、対応を基にECOMが「考え方」(http://www.ecom.jp/adr/ja/topics/tp_03.htm)を公開しています。曰く、

●契約が成立しているか?
 注文を受け付けた旨のメールが返信されている場合は、契約が成立しています。ただ、在庫を確認してから改めて確定しますなどの条件がついている場合は、成立していないと見なされます。

もし契約が成立している場合でも、
●錯誤無効になるか?
錯誤無効とは、民法で「第95条(錯誤) 意思表示は、法律行為の要素に錯誤があったときは、無効とする。ただし、表意者に重大な過失があったときは、表意者は、自らその無効を主張することができない。」つまり、勘違いして間違えてしまった場合は、契約が無効になるということです。ただ、「価格」は最も重要な部分ですから、"重大な過失"といえます。ただし、購入する側が、「こりゃ間違いだな」と分かっているような場合や、転売目的、あるいはネットなどでその情報を知っていたとみなせる場合には、無効になるようです。

激安!とか限定!とか記載がなくて、150ユーロが1セントというのは、「間違い」かなと気がつくと判断されそうですね。

ホテル側としては、これを全部受け入れる訳にもいかないでしょうが、せっかく注文のあった宿泊客ですから、お詫びして、1セントではない特価かオマケなどのスペシャルオファーを付けて、ピンチをチャンスに変えていただきたいものです。。。

あぁ。。。申し込みたかった。。。

2009年8月17日 15:14

東京アメッシュ

「結構雨が降ってるから折りたたみ傘じゃダメよ」といわれて、渋々と大きな傘を持っていった娘でしたが、午後になってカラっと晴れました。「折りたたみでよかったじゃん!」と小紛争勃発。。。

それにしても、ここ1〜2年、「ゲリラ豪雨」などと呼ばれる大雨が多いです。すわ!異常気象?と心配になりますが、日常として困るのが傘の選択。それほど降らないだろうと小さな折りたたみ持参したものの、役に立たないくらいの大雨になり、しかも、都会でのビル風は、スーツのパンツ全体をビショヌレにしてしまいます。逆に大きな傘を持って出たものの、晴れ渡ってしまった時の傘は邪魔モノになり、しまいには、電車内に置き忘れ。そんな時に限って、遅れた豪雨に遭遇し、売店で500円の透明カサを買う羽目に。かくして、我が駐車場には、そんな傘が10数本になってしまっています。

東京アメッシュ(http://tokyo-ame.jwa.or.jp/)は、約5分遅れで、最新の雨の状況を知る事ができます。例えば、再生のボタンを押すと、120分前から10分毎に雨の降っていた地域とその雨量を知る事ができますので、自分が向かう方向に雨が動いているなら、しっかり傘を持っていくという判断ができるわけです。

成長して?理屈っぽくなってきた娘には、この東京アメッシュを見せましょう。

「傘もっていきなさい」の裏付けとして、お気に入りのTVの気象予報士さんよりも、中立かも。

2009年8月14日 00:01

同姓同名とOnline Dispute Resolution

30年近く前、大学に進学のため上京し、アパートを借りて電話を引き、配られてきた電話帳(当時は、必ず電話帳に掲載されたのです。詐欺や迷惑電話もない時代だったのですね)に自分の名前が掲載されると、仕送りを受けているにも関わらず一人前になったような気がして、なんだかワクワクとしたものです。電話帳に知り合いが掲載されていないかなとめくっていき、文京区の【ま】の欄にきて、なんと自分と同じ名前が掲載されているのに驚きました。ご覧の通り私は名字が珍しく、名前との組み合わせでも珍しいと思いますが、なんと同姓同名がいる(いた)のです。迷惑なことに思わず、電話してしまいました!!「同性同名なんです!」というと、「そうですか、それは奇遇ですねぇ」と優しく応じてくれた同名さんは、どうされているでしょう。

さて、デジタルなオンラインの時代。同性同名は新たな紛争の火種になりそうです。

http://www.odr.info/more.php?id=1908_0_1_0_M
マサチューセッツ大学のEthan Katsh教授は、述べています。

「facebookは、既に2億人の登録者を持ち、実名の文化を誇っているが、登録されるとその名前がURLになってしまう。実名がジョースミス(Joe smith)さんなら、http://facebook.com/joesmith のように。すると、後からきた同性同名のJoe Smithさんは、もう同じURLが使えない。すると、不本意にも同じ実名を使えなくなってしまう」

「http://www.facebook.com/juliarobertsは、女優でないジュリアロバーツさんのページだが、女優のジュリアロバーツさんが自分のアカウントを登録しようとしてももう使えない」

アナログで、電話帳ならば、同じ名前が並べればよいだけですが、デジタルの世界では、そうはいきません。先行した人が登録でき、あとから来た人はそれを使えないのです。

ジュリアロバーツさんの場合、有名人だからという理由だけで、それをあとから奪い取ることはできないでしょう。本名という点では、同じ立ち位置だからです。

私のfacebookページは、http://www.facebook.com/eiichiro.mandaiで、本名をアドレスにできましたが、「奇遇ですね」と優しく応じてくれた電話帳にいた同姓同名さんは、もうこのアドレスは使えません。寧ろ、紛争を申し入れてくるかもしれません。

 1  |  2  | All 次へ >>

ページトップへ

カレンダー
<< 2015年03月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
最新記事
20150331 法務はHOMEにやってきたのか?(最終回)
国が変れば法律も変る − 海外支店の税金計算(1)
偽ブランドを差し止めろ
仮想病院は近いか
領空の上の雲(クラウド)
最新コメント
自分はコスプレ許せな...
Posted by あまとう
Marinonさん 友人でた...
Posted by 万代
「今丁度タイミングが...
Posted by Marinon
hinataさんご無沙汰で...
Posted by 万代
お元気ですか?いつも...
Posted by hinata
最新トラックバック
[講演活動]全国WEBカウンセリング協議会
from 握一点開無限
他行宛振込手数料無料でセコロジー
from がっちりお得なセコロジー
思わずクリックしちゃうタイトル
from QuonNet研究所