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“法務がHomeにやってきた”~Homu is coming Home.~

2009年7月

2009年7月31日 17:19

オバマ大統領の紛争解決

つい先頃話題となった事件。
「自分の家の鍵を忘れ、鍵を開けようとしていた黒人の教授を逮捕し、手錠をかけた白人の警察官を『愚かな行動をした』stupidと発言し、白人から猛反発を受けたオバマ大統領。」
http://blog.sakanoue.com/archives/51300426.html

やはり根深い人種問題は、大きな議論になりつつありましたが、オバマ大統領は、(1)お互いに相手のいい分に耳を傾けようと呼びかけました。(2)双方に電話をかけて"直接"話し、(3)さらに二人をホワイトハウスに招いて、"3人"でビールでも飲みながら、"(直接)話そう"と提案したということです。顛末は、上述のリンクと紹介されているビデオで御確認ください。



まず、
・問題の中味の議論ではなく、相互に話しを聞こうと方法論を決めて、
さらに、
・個別に双方と直接話し、当然ここでも言い分を聞き、
次に、
・3者でこれまた直接話し、(しかも、ビールでも飲みながら)
そして
・継続して話し合おう(話し合いを継続して、一緒にいい方向に向かおう)

「ビールでも飲みながら話そう」は、酒でも飲んで水に流そう的なニュアンスではなく、寧ろ微妙な問題なので、リラックスして腹を割って話そうということでしょうね。

流石、弁護士さんというところでしょうか。絵に描いたような調停の流れで、恐らく容易には結論の出ないであろう議論を、前向きな解決の努力を、一緒に行おうという方向に向かわせたのです。

2009年7月27日 23:54

「法律に関する仕事しているんだ」 と母にいったら、 「ちょっとアンタ!法に触れるようなことはしないでおくれよ」

。。。と言われます。

「ぃや!そうじゃなくて、裁判所などにも関わるシステムなんかを研究するんだよ」
と続けると
「裁判所?よしとくれよ!裁判沙汰はゴメンだよ」

私の母の思考回路では、
法に関わる=法に触れる?=犯罪!!という図式と、 裁判所=裁判沙汰=訴えられてる。。。と直結しているのでしょう。

1999年以来、"国家が国民に十分な法的解決を供給し、国民への十分な司法サービスを提供する"ことを目指して推進されてきた司法制度改革(http://ja.wikipedia.org/wiki/司法制度改革)では、法曹の養成、裁判員制度による国民参加、司法サービスの提供・充実などの各施策が検討され、実施されつつあります。

「法務がHomeにやってきたという」題名は、この改革を受けて、"みんなが法を意識することが増えてきそうだ"ということを意識して、つけられました。さて、この改革により法は、一般家庭にどのように関わってくるのでしょうか。私の母のような人々を法律に強くするのでしょうか?そうしなければいけない程、日常生活で法を意識しないと暮らせなくなってくるのでしょうか?

司法制度改革と先端テクノロジ研究会(http://www.legaltech.jp/)で、早野弁護士(http://central-law.jp/lawyer/index2.html)は、「法化する社会とは、なんでもかんでも法で!というサバイバルか、個人の自律的な法実践・権利行使=市民社会の成熟」と問題を提起しています。

法律は、やってはいけないことや罰則だけが規定されているのではありません。長い歴史の中で、自然の摂理や人間の心理も考慮され、よく考えられているなぁと思います。よく取り上げられている事例ですが、隣の敷地の柿の木の枝がはみ出て、美味しそうな実がなっているものを切ったりもぎ取ったりすることはできませんが、その根っこが張り出してきたものは勝手に切ってしまってもいいのだそうです。ただ、法的にそうだからといって、権利ばかり行使・主張しすぎると、これからもお隣同士気持ちよくおつきあい。。。ということではなくなってしまいます。

早野氏のいう"個人の自律的な法実践・権利行使"は、決して「法律で決まっているから有無を言わさず行使」するのではなく、「法的には、こうらしいですが。。。。」とした上で、「実(み)はお好きにとって食べてください」とか、むやみに根っこを切ると枯れてしまうかもしれませんから、「植木職人さんに切ってもらいましょう」とするとか、これからも関係を維持していくことを前提として話し合い、解決策を見つけていくのが、「成熟した市民社会」なのでしょう。

電車内でのイザコザや、労働問題が一因となって悲惨な事件に発展したニュースが繰り返し出てきます。もしかするとちょっと相談すれば、法的にあるいは話し合える余地が見つかるかもしれません。

2009年7月24日 23:41

選挙宣伝カーとメール攻勢どっちがいい?

衆議院解散により、投開票まで40日という長さの選挙戦が開始されました。

「衆参ねじれ状態」にあり、与党自民党の支持率が低迷していると報道されている一方、経済政策の財源の不明確さや、党首の資金記載問題、あるいは審議拒否により重要法案の廃案を招いてしまった民主党の政権担当姿勢・能力への疑念報道などもありますが、少なくとも注目度はかつてないほど高まっている今回の総選挙です。

思い出すのは、米国の大統領選挙の盛り上がりです。黒人初または女性初の大統領誕生かという話題性もありましたが、
"ネット献金により豊富な選挙資金を集めただけでなく、自身のサイトに加えてFacebookやMySpace、YouTubeといったサイトもフル活用することで、支持者の参画意識を醸成"
し、"ネットをフル活用した"オバマ大統領が勝利したのは、記憶に新しいところです。
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/event/2009/04/28/23306.html

ところが、検索してみると
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0509/05/news013.html
これは2005年の時点ですが、更に昨年の記事でも
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/event/2009/04/28/23306.html
"公職選挙法では、選挙期間中に頒布してよい文書図画は、ビラや葉書、マニフェストのみと定められており、それ以外は禁止されている。総務省では、Webやメールはこの「文書図画の頒布」にあたるという見解"
なのです。どうやら、今回の選挙でもネットを活用した選挙戦は行えそうに有りません。

普段からTwitterで活発な情報発信をされている議員さん
自民党 橋本さん http://twitter.com/ga9_h
民主党 逢坂さん http://twitter.com/seiji_ohsaka
たちも、暫く政治話題は書き込まないそうです。(週間プロレス買った!とかは、書いていいそうですが)

とすると、各政党や候補者が何を主張しているかを知るのは、街中で配布されるチラシや、早朝からのマイク演説、静寂を貫く街頭宣伝カー。。。。選挙以外の情報収集が殆どネットになっている時代なのに。。。です。

ただ、ネットが解禁されると、明らかにメールが増えるでしょうね。スパム扱いされて届かなくなってしまうのかも。あるいは、許諾がないメールの形式になるのかしらん。 また、成り済ましや、誹謗中傷の書込み、そうした書込みの見極めなどに対応する罰則の整備や、公平性の点でも、ネットの扱いに慣れていない候補者および有権者へのサポート、などへの対応も整備される必要があります。

。。。と言い出すと進まないのでしょうね。米国は決してこれらの問題がなかったとはいえませんが、ネットのリテラシーの差も「候補者がアピールし、活用できる点」と捉えているのでしょう。

"日本の公職選挙法は候補者を中心に書かれている。国民が政治に参加し、その手段の1つとして選挙があるという発想が無い。有権者を信用していない法律と言える。選挙が政治参加の手立てになるよう"、選挙後には、"ネット選挙"への対策も次の政権の課題の一つにするべきでしょう。

2009年7月21日 15:12

オンラインコインランドリー

朝のTV番組で、オンライン技術と組み合わせたコインランドリーを特集していました。 コインランドリーとは、コインで稼働する自動洗濯機と乾燥機が複数台設置された施設です。洗濯物と洗剤を入れて、所定の金額を投入すると、洗って濯いで搾ってくれる一人暮らし御用達の便利な設備です。

かつて学生時代(30年くらい前!)は、下宿やアポートの多い大学近くの駅に住んでいましたが、街には銭湯があり、その隣にコインランドリーが併設されていました。入浴のついでに、洗濯物を持っていき、入る前に機械にかけて、出てくる頃には仕上がっているという段取りで、愛用していました。しかし、結構トラブルも多かったのです。

銭湯併設で利用者は「ついで利用」が重要(入浴後だと体が冷えてしまうので)なので、利用時間は、入浴時間帯に集中しますから、争奪戦になります。少なくとも1回が30分かかりますので、空くまで待っているにはチト長い。一旦家に戻ったり、書店にいったり。終了時間きっかりにこない人もいます。終わっている場合は、洗濯物を取り出して、備え付けのカゴに入れてしまえばいいのですが、「勝手に出された、触られた」というトラブルや、終わっている洗濯機の前で待っているのに、「割り込まれた」というトラブル。

一方、男女共用でランドリーの店番はいません。女性のものを失敬していく輩もいたりしますから、終わっているからといって、勝手に出してしまうと、「怪しい」と騒ぎになったりするトラブル。

ちなみに、いずれも筆者本人が経験済み(!)

最近の「オンラインコインランドリー」は、洗濯の終了を携帯メールで知らせてくれる機能が付いているそうです。
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0411/22/news057.html

この「携帯メールに知らせる機能」は、終わった洗濯モノを誰かに取り出されたりする前に取りにいけますし、それまでは時間を有効に使うことができます。一方、次の利用者は、待たされることのイライラを押さえ、ひいては利用者同士の無駄な衝突を避けるのに、役立てられています。これまた一種のオンライン紛争(防止)です。


ところで、
「昔は、暗い、汚い、怖いの3Kだったんだよ。」と経営者が語るコインランドリー。

最近は、
「今は、洗濯と乾燥だけでなく、忙しい主婦の人にも使えるように、ボタンつけやほつれなどのちょっとしたお直しを受け付けたり、洗濯と乾燥そしてキレイにたたむところまでもサービスするなど、キレイで(いつも誰かいるので)安心できるように心がけているんだよ」

ここでも、「安心」がキーワードです。

2009年7月17日 16:27

遺言もオンライン

亡くなったマイケルジャクソンさんの遺言が発見されたそうですが、お子さんの面倒はお母さんかダイアナロスさんに頼みたい(これは、イマイチはっきりと記した日本語ソースがありませんが)ということが書いてあったそうです。色々と憶測も飛び交っているでしょうが、莫大な遺産+負債であるために、まだまだ時間がかかりそうですね。

享年50歳のマイケルさんとは私も同世代、というか同じ年です。いわゆる同学年。私は遺産はないけれど、遺言は考えなければいけないような気がしてきました。 そして発見。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0903/11/news022.html

自分の死後、オンラインアカウントなどの情報を、家族や親しい友人に安全に譲渡できる新サービス」ですって。確かに、死後にメールやmixi、iTunes、Googleの写真サイト、ポイントなどをどうするかは、意識していませんが重要ですよね。ほうっておいてもいいかもしれませんが、価値あるものはキチンと引き継ぎらいですし、人によっては見られてはこまるデータなどもあるかもしれません。
このサービスでは、「自分の死後にそれらを任せる「受取人」をそれぞれ指定することができる」そうで、お金関係は家族へとか、mixiは親友にとか、仕事関係の情報は、パートナーにとか、正しく理解して扱ってくれる人に渡されるようにできるとのこと。

「Legacy Letters」(遺言レター)を、家族や友人など指定した相手に自動的に送信してくれる機能もあります。

こちらがサイト本体(英文)
レガシーロッカー http://legacylocker.com/

サイト本体(英文)を見ると、このサービス単体では法的な拘束力はないそうで、リアルな世界で権利を主張されるとそちらのほうが優先するそうです。どうやら、実際は弁護士さんと相談して、その一環として利用するのが現実的なようです。遺言というより、「お別れ」のメッセージを送るのにはいいかもしれません。

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