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“法務がHomeにやってきた”~Homu is coming Home.~

2009年3月

2009年3月27日 15:06

裁判傍聴 「武蔵スタイルで遅れてきた?」

"裁判とエンタの神様"のエントリーで、
"私もイスラエルでの仲裁の前に、東京地裁で民事裁判を傍聴したことがあります。決してエンタテイメントではありませんが、弁護士さんのキャラクターが現れて、下手なドラマよりもよほど興味をそそられました。"

と書きましたが、私が傍聴した公判のレポートを少し。事件そのものは、企業間の契約に関するもめ事でしたので、あまり面白いものではありませんでしが、登場した弁護士さんが芝居がかっていて、「ドラマみたい」でした。

公判が始まりましたが、まず、冒頭から原告側がざわついています。
裁判長「どうしました?」
原告弁護士B「いや、まだAが来ていませんで。。。」(汗)
裁判長「また遅刻ですか」。。。。。(常習者のようです)
5分程過ぎると、騒がしい音とともに小柄な男性が入ってきました。両手にキングファイルを抱えて、身だしなみボロボロです。汗もすごい。。。けたたましい音をさせ、資料を自席の机上にぶちまけます。

原告弁護士A「すみませんね」。。。。(見るからに暑苦しい)
裁判長(意に介さず)「開廷します」

まずは、原告弁護士A(以下原A)(まだ汗。それにしてもネクタイ緩め過ぎ)からの相手証人への質問です。
証人も、冴えない弁護士で余裕が出たのでしょうか。とてもリラックス。微笑んでいるようにも見えます。
ところが、これが原Aの作戦?だったのでしょうか。

原A「えーと、あなたね。XXの規約の第N条見たよね?」
証人「えーと、ええ、まぁ。。。」
原A「見たの?」
証人「いや、えーと、あの」
原A「どっちなの?見たの見てないの?って、聞いてるだけだよ」
証人「えーあまりよく見てないですね」
原A「ん?見たってこと?どっち?よく知ってるってこと?」
証人「いや、あまりよくは知らないです。。。」
原A(バシ!っと資料を机に落として)「えーー?第N条を知らないで仕事してるの?あぁ〜ありえないなぁ〜、常識外だよね。証人の価値あるのかなぁ〜〜〜」

(いや、遅れてきて、その服装でその言葉遣い、アナタのほうが常識ないんじゃ?)

ところが、証人はもうガタガタでした。恐らく、第N条というのが、この仕事をする上での基本的なことだったのでしょう。証人はベテランですし、知っている筈なのです。しかし、この遅れてきた弁護士さんの冴えないスタイルで油断していたのか、もはやアタマの中真っ白という感じで、あとは一気に原Aの思う壷の証言をしてしまったようです。

遅れてきた、ボロボロ(に見えた)の弁護士さんは、実は、巌流島に遅れてきた宮本武蔵のように、実力派だったのでありました。

2009年3月23日 07:45

裁判とエンタの神様

笑う門にはなんとやら。毎週土曜の10時には、関東圏4chの日本テレビ「エンタの神様」という、所謂お笑い番組を見ています。芸人がステージで2〜5分くらいづつ持ちネタを披露するという昔からあるスタイルの番組です。

3月14日に初めて登場したのは、「阿蘇山大噴火」という芸人さん。どうやら裁判傍聴が趣味?仕事?のようです。
http://www.youtube.com/watch?v=qjsOz0gk_j0
痴漢常習の弟の情状証人としてきた姉ですが、「お前は刑務所に行け!」などと弟を罵倒し、最後には「返事がないぞ」と一発。これには裁判官も爆笑してしまい、「お姉さん怖い?」と被告人に確認したというお話。

ブログ「裁判Showに行こう」http://www5.nikkansports.com/general/asozan/top-asozan.htmlもなかなかの情報量です。被害者もいる裁判ですから、「エンタ」で取り上げるのもどうか?という向きもあるでしょうが、国民の目を司法に向けるという点では評価していいかとも思います。

そういえば、北尾トロさんという作家も裁判傍聴が趣味?仕事?のようで、「裁判長!ここは懲役4年でどうすか?」「裁判長!これで執行猶予は甘くないすか?」と傍聴記を出版しています。

裁判の傍聴は無料でできるそうです。東京地裁にいけば、本日の予定が掲示されており、余程の人気?のある裁判(この場合は抽選となるそうです)でなければ、傍聴できるようです。北尾さんの著書によれば、「霞っ子クラブ」なる傍聴グループもあるようで、「娘たちの裁判傍聴記」「裁判狂時代ー喜劇の法廷」「裁判官の爆笑お言葉集」など、いくつかの著書もあります。

裁判員制度が始まることもあり、法律や裁判がブームのようになっているのでしょうか。しかし、司法をチェックすることは、市民の務めともいえるわけですから、もしも裁判員候補になったなら、一度事前に体験しにいってみる価値はあるのではないでしょうか。

実は私もイスラエルでの仲裁の前に、東京地裁で民事裁判を傍聴したことがあります。決してエンタテイメントではありませんが、弁護士さんのキャラクターが現れて、下手なドラマよりもよほど興味をそそられました。

2009年3月20日 17:39

お客様は"神様"?

大阪万国博覧会のテーマ「世界の国からこんにちは」で有名な、歌手の故・三波春夫がいいました。
「お客様は神様です」

そしてこれ、ビジネスの現場でもよく聞かれます。それは、接客の心得であったり、マーケットインの発想であったり。そして、どんなに理不尽なことでも、クレームの中にも重要なヒントがあるし、(お金を払ってくれる)お客様は(事業者にとって)神様なのだから、絶対なのだ、というように思われる場面や発言を多く見聞きします。

http://www.google.com/search?hl=ja&client=safari&rls=ja-jp&q=お客様は神様です+意味&revid=1904943040&ei=ZMm5ScjiCIm9kAWajdGNCA&sa=X&oi=revisions_inline&resnum=1&ct=broad-revision&cd=1
検索すると同じテーマの記事が出てきます。そこには、本来の意図と思われる解釈がいくつかあります。それは、
「歌(芸能)はそもそも神に捧げる神事であり、聞いていただくお客様を、神と同等に思って心を込めて捧げます」
ということなのです。決して、「その歌聞きたくないから、オレのリクエスト歌えや」「はい、仰せの通りに。神様」という意味ではありません。

今年は、消費者庁が発足することになっています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/消費者庁
福田康夫元内閣総理大臣による施政方針演説(2008年1月18日)では、

"(略)国民に新たな活力を与え、生活の質を高めるために、これまでの生産者・供給者の立場からつくられた法律、制度、さらには行政や政治を国民本位のものに改めなければなりません。国民の安全と福利のために置かれた役所や公の機関が、時としてむしろ国民の害となっている例が続発しております。私は、このような姿を本来の形に戻すことに全力を傾注したいと思います。"

消費者行政は、1960年にアメリカのケネディ大統領の消費者主権宣言が始まりといわれているようです。ここでは、1)安全を求める権利、2)知らされる権利、3)選ぶ権利、4)意見を聞いてもらう権利、が謳われています。消費者庁を作る意味、意義はなんなのでしょう?"弱い"消費者を、"保護"するための、正義の省庁なのでしょうか?

昨年開催された「国際消費者シンポジウム~グローバル社会における消費者行政の未来~」で海外からの講演者は、「消費者市民」という言葉を使っていましたが、市民革命(明治維新は議論が分かれるところです)を経ていない日本では、主体性をもった消費者市民が根ずいていないのではないかという指摘がありました。

"産業政策と消費者行政は相反するものです。これまで産業の発展を中心に据え、育成し保護的なことをしてきたのに対して、消費者は、マーケティング的にもマスメディアの発するブロードキャスト型の世論形成に見られたように、情報弱者的にとらえられているのではないでしょうか。しかし、ネットワーク型社会へ移行して、情報の入り方が変わったため、世論形成も変わり、いってみれば消費者が強くなってきたのです。しかし、ここで消費者がそのパワーをいたずらに権利主張のために振りかざしたのでは、企業は大変すぎて、つぶれてしまうか、いいものを安く大量に供給できなくなってしまうし、それでは持続可能な社会は作れないでしょう。
グローバル社会においては、保護も重要ですが、消費者は「単にクレーマーではない 建設的に意見して、社会貢献も意識したステイクホルダー」としての市民=消費者市民であるべきではないでしょうか。そのために、国際倫理を意識し、政府と積極的に会話することも重要な役割であるし、政府は、これまでと同様、透明性と説明責任を果たしていくと同時に、消費者教育が重要となってきます。"

産業と消費者。これは実は、DR(Dispute Resolution)なのです。安く作って高く売りたい産業と、いいものを安く買いたい消費者。我々も神様として「君臨」するのではなく、消費者市民として、持続可能な社会に「貢献」していきたいものです。

2009年3月16日 19:11

納税シーズン

朝一番に税務署にいってまいりました。長い行列に並んで待つ事1時間。。。書類は、中味をじっくり審査される訳ではなく、受け取ってもらっておしまいです。

「自分で確定申告をしたことがある」=半数以上』だそうです。

「選挙」に続いて家庭が密接に関係してくる法のもう一つが「納税」(ちなみに3大義務=納税、教育、勤労の一つ)です。国の財政は、我々国民の勤労によって得られた収入のうちから、納税される税金で賄われます。官公庁の業務やサービス、政治家の活動の一部はこうした税金で成り立つ訳です。キチンと使われているか本来はしっかりと注意を払っていないといけないのです。
ところが、私もそうでしたが、いわゆるサラリーマンでいると意外と収入と税金、その使い道に関心を持たない人が多いのではないでしょうか?持たない。。。持てない。。。?

ここ数年は確定申告を自分でするようになったので、意識するようになったのですが、会社勤めで、会社の人事や総務がしっかりと納税処理してくれて、税務署へも足を運ばないし、ましてや年末調整で戻ってくる税金もあったりするので、納税している感覚が希薄なのではないでしょうか?勿論、給与明細からはしっかりと税金が引かれていくわけですが、不勉強だったせいもあり、納めているという感覚ではありませんでした。

さて、確定申告が必要な場合というのは、「給与の年間収入額が2000万円を超える場合」や「退職した場合」「医療費が年間10万円以上かかった場合」「住宅を購入した場合」「保険料の年末調整を忘れた場合」「複数箇所からの給与収入がある場合」など19項目があります。

世界同時不況で、副業を認める会社も出てきました。
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20387585,00.htm
他にもそうした措置をとる会社もでてきそうです。そうすると前述の条件にもあてはまります。自分で確定申告する人が増えてきそうです。米国は、自分で申告して納税する仕組みになっていますが、みんなが「税金を納める」ことを身にしみて意識しているので、政治への関心も高いのではないでしょうか。今後の日本もそうなっていく予感がします。

こんなこぼれ話があります。
(渡辺千賀さんのブログより)
http://www.chikawatanabe.com/blog/2008/10/index.html
アメリカでは、黙秘権を行使しつつする納税申告」を通称「Fifth Amendment tax return」つまり、"ヤバい収入でも税金は納めろ!"というものだそうです。

ちなみにあの"アル・カポネ"も結局は脱税で捕まっているのですと。

2009年3月13日 18:12

主演は、酒井法子、共演に、斉木しげる、宮川一朗太

さて何の作品でしょう?

これは、最高裁判所のウェブサイトで公開されている裁判員裁判のPR映画です。
実際の裁判員裁判を、より具体的でわかりやすくイメージしやすいように、映画化して掲載しています。
http://www.saibanin.courts.go.jp/news/video.html


12月に最初の裁判員候補者への通知が始まったころは、頻繁にニュースにも取り上げられていましたが、最近はあまり目に触れなくなってきました。勿論、動きがない訳ではなく、裁判員制度記事がニュースやウェブの注目される欄に出てくるのが少なくなっただけのようです。
http://news.google.com/news?ned=jp&hl=ja&q=裁判員&as_qdr=w&as_drrb=q&um=1
裁判員で検索すると、この一週間の記事でも872件。論調も、制度の是非から、準備や判断の難しさなど、裁判員裁判そのものの中味に遷っているようです。

題材とされる事件は明らかに被告が悪い極悪事件ではなく、やむなく起こしてしまった犯行で、被告に同情したくなる要素が沢山あるような事件設定です。やむを得なく起こしてしまった犯行、どんな理由といえども亡くなってしまった被害者の遺族、有罪になったら残された被告の家族は大丈夫か、無罪になったら被害者の家族が浮かばれない。。。等々。とはいえ結論は1つしかありません。無罪とするか有罪とするか。裁判員のPRですから、「やってもいいかな」という気分にならなければなりませんが、重い葛藤を描いてそんな気分にする演出は難しいそうです。分かりやすいのは、「裁判員の議論によって、無罪を勝ち取る」設定にしてしまえば、それなりの達成感に共感もでるでしょうが、それだと現行裁判への批判にもなりかねません。

このPRでは、そんな点をどんな風にしたのでしょう?
http://www.saibanin.courts.go.jp/news/video.html

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