2009年2月23日 21:12
携帯規制 日本:メキシコ:米国
携帯電話ほど普及の速度が速かった機器はありませんでした。
2008年には既に95%(
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/6350.html)となっており、パソコン・インターネットの普及率が、それぞれ10年以上かかって、85%と91%(
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/6200.html )ですからいかに急速に普及したかがわかります。
他の耐久消費財と比較(
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2280.html)してみても、類を見ない劇的な速さで飽和状態に近づいています。また、白もの家電との大きな違いは、コミュニケーション機器であること。つまり単なる製造物責任だけでなく、コミュニケーションにまつわる問題も同時に増加(普及)しているということなのです。
つい先日、日本では文科省が、「小学生・中学生が学校に携帯を持ち込むことを禁止する」ことを全国の小中学校に要請しました。
http://japan.cnet.com/mobile/story/0,3800078151,20380917,00.htm
前後して、"青少年を違法有害情報から保護し、健全なモバイルコンテンツの発展を促進することを目的"とした、EMA(モバイルコンテンツ審査・運用監視機構)が、発足しています。
これらの規制に対しては、「規制でなく教育をすべき」という意見があるものの、携帯電話の普及度と問題・事件の発生のスピードがあまりにも早く、法律的に規制しないと被害や問題が広がってしまうという側面もあり、悩ましいところです。
ウチにも中学生と高校生の娘がいますが、携帯は必需品。時にはやりすぎを咎めることもありますが、結局は本人たちの自覚次第。それなりに使いこなしているようです。よく言われるように通学時の緊急連絡手段にもなっていますので、単純に取り上げてしまうというのも、あまりに工夫のない対処だなぁと思っています。
ところで、メキシコではもっと極端な規制が実施されることになっています。携帯電話を購入する時に指紋を採取することになりそうです。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0902/10/news038.html
メキシコ政府は、"携帯電話ユーザーの全国規模での登録に着手し、〜 利用者すべての指紋を採取する方針"です。"携帯電話を使ってゆすり行為や誘拐の身代金の交渉を行う犯罪"があまりにも多く、"通話やメッセージを携帯電話の所有者と適合させる"必要に迫られているからです。
同国では、
"現在8000万台の携帯電話が使われているが、その大半はプリペイド方式"であり、"身分証明なしで店舗で購入"できてしまうので、誘拐や麻薬売買の連絡などに使われやすいからということです。
これに伴い、利用者は、もし携帯電話をなくしたり盗まれた場合には、すぐに報告しなければいけません。きちんと報告をしないと、盗まれた携帯が犯罪に使われた場合には、その責任を問われることになるからです。また、誰かに貸与する場合も同様に報告が必要です。
一方、米国では、
http://news.slashdot.org/article.pl?sid=09/01/26/1846209 「カメラ付携帯に撮影音の発生を義務つける法律」が提出されたようです。日本では、随分前からシャッター音が出るようになっていましたので、米国での義務化は今更?と感じますが、国柄と携帯電話の使われ方によって、問題の発生順序も異なり、ある側面では進んでいても、別の面では遅れていることもあります。他国の状況を他山の石と見ないで、注意深く見守っていく必要があります。