QuonNet(クオンネット) まなぶ・つながる・はじまる・くおん




“法務がHomeにやってきた”~Homu is coming Home.~

2009年2月

2009年2月27日 14:20

"ついカッとなって"の代償

 酔客が多い終電近くの電車や、満員電車では、どうしても気持ちがイライラしてしまい、間が悪いともめ事の当事者になってしまうことも十分考えられます。

帰りの電車でウトウトしていたら、突然、隣に座っていた男性(ちょっと酔っぱらっている風)が立ち上がり、すごい勢いで怒鳴り始めました。「てめぇ!うぜェんだよ、オら!」みたいな感じです。どうやら前に立っていた二人組(飲んでいるけど普通風)の足があたったようです。

「なめてんのか?」「なんだてめぇは?」「次で降りろ!」みたいなやり取りが続きましたが、降りる頃には連れの男性が冷静にかつメンツを潰さないようなナイス裁きで収まっていたようです。景気も悪化しており、気持ちも荒み勝ちな昨今、なるべく平穏でいたいものですが、やむを得ず当事者になってしまっても、できれば冷静に対処したいもの。そんなとき、このまま暴力沙汰になったら、法的にどうかと考えるとちょっと対応が変えられるかもしれません。
もし、加害者になってしまったらどうなるというと。。。。

参考:
http://www11.ocn.ne.jp/~tohyama/i_shougai.html 遠山行政書士事務所
http://www.moj.go.jp/KEIJI/keiji09.html 法務省刑事局

相手を殴って、怪我をさせてしまった場合、(刑法204条  傷害罪)により、「10年以下の懲役又は30万円以下の罰金若しくは科料」になってしまいます。仮に怪我がなくても、(刑法208条  暴行)になりますので、「2年以下の懲役若しくは30万円以下の罰金又は拘留若しくは科料」、これに、弁護士を依頼すると、その費用(20万〜場合によっては100万くらい)がかかります。さらに、被害者から慰謝料を申し立てられれば、慰謝料、および不服として弁護士をいれて争った場合、負ければ(たぶん加害者だからよっぽどでない限り負けでしょう)相手の弁護士費用も慰謝料として請求されます。慰謝料を申し立てる場合には、減刑嘆願や刑事告訴の取り下げをしてもらえるかもしれませんが、事件の内容によっては、法的に「刑事告訴の取下げが出来ない」場合もありますので、あっという間に、100万くらいは簡単に支払うことになってしまいます。

また、最初の手続きや取り調べで、少なくとも数日は勾留されてしまいますから、周囲への迷惑もかかりますし、秘密にしておけるものでもないので、金銭面だけでなく影響が大きくなります。

で、このマメ知識。加害者にならないようにキモにすえておくことは勿論ですが、万が一被害者になりそうになった場合、冷静に相手にこれらのことを伝えてみるのも一考かと思います。前述の事件でも、「お互いに大変になりますから」というようなことでなだめていたようですが、
いきり立っている相手に、「知っていますか?殴ったら、刑事告訴するよ、懲役2年だよ、罰金は最低30万だよ、勾留数日だよ、やめませんか?」と、はっきりと伝えてみると、余程意識を失っていない限りは、我に返るのではないかと思うのです。(多分、自分はそう 笑)

ご家族、周囲の方にも、「マメ知識」としてお知らせください。

2009年2月23日 21:12

携帯規制 日本:メキシコ:米国

携帯電話ほど普及の速度が速かった機器はありませんでした。

2008年には既に95%(http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/6350.html)となっており、パソコン・インターネットの普及率が、それぞれ10年以上かかって、85%と91%(http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/6200.html )ですからいかに急速に普及したかがわかります。

他の耐久消費財と比較(http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2280.html)してみても、類を見ない劇的な速さで飽和状態に近づいています。また、白もの家電との大きな違いは、コミュニケーション機器であること。つまり単なる製造物責任だけでなく、コミュニケーションにまつわる問題も同時に増加(普及)しているということなのです。

つい先日、日本では文科省が、「小学生・中学生が学校に携帯を持ち込むことを禁止する」ことを全国の小中学校に要請しました。
http://japan.cnet.com/mobile/story/0,3800078151,20380917,00.htm
前後して、"青少年を違法有害情報から保護し、健全なモバイルコンテンツの発展を促進することを目的"とした、EMA(モバイルコンテンツ審査・運用監視機構)が、発足しています。
これらの規制に対しては、「規制でなく教育をすべき」という意見があるものの、携帯電話の普及度と問題・事件の発生のスピードがあまりにも早く、法律的に規制しないと被害や問題が広がってしまうという側面もあり、悩ましいところです。

ウチにも中学生と高校生の娘がいますが、携帯は必需品。時にはやりすぎを咎めることもありますが、結局は本人たちの自覚次第。それなりに使いこなしているようです。よく言われるように通学時の緊急連絡手段にもなっていますので、単純に取り上げてしまうというのも、あまりに工夫のない対処だなぁと思っています。

ところで、メキシコではもっと極端な規制が実施されることになっています。携帯電話を購入する時に指紋を採取することになりそうです。 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0902/10/news038.html

 メキシコ政府は、"携帯電話ユーザーの全国規模での登録に着手し、〜 利用者すべての指紋を採取する方針"です。"携帯電話を使ってゆすり行為や誘拐の身代金の交渉を行う犯罪"があまりにも多く、"通話やメッセージを携帯電話の所有者と適合させる"必要に迫られているからです。
同国では、

"現在8000万台の携帯電話が使われているが、その大半はプリペイド方式"であり、"身分証明なしで店舗で購入"できてしまうので、誘拐や麻薬売買の連絡などに使われやすいからということです。

これに伴い、利用者は、もし携帯電話をなくしたり盗まれた場合には、すぐに報告しなければいけません。きちんと報告をしないと、盗まれた携帯が犯罪に使われた場合には、その責任を問われることになるからです。また、誰かに貸与する場合も同様に報告が必要です。

一方、米国では、http://news.slashdot.org/article.pl?sid=09/01/26/1846209 「カメラ付携帯に撮影音の発生を義務つける法律」が提出されたようです。日本では、随分前からシャッター音が出るようになっていましたので、米国での義務化は今更?と感じますが、国柄と携帯電話の使われ方によって、問題の発生順序も異なり、ある側面では進んでいても、別の面では遅れていることもあります。他国の状況を他山の石と見ないで、注意深く見守っていく必要があります。

2009年2月20日 10:46

最後に残る人力「物流」

 早朝娘たちが学校へいく時間に、インパクトのあるCMが流れています。そのうちの一つが物流会社「株式会社センコー」http://www.senko.co.jp/tv/index.html のCM。応援歌風のテーマを、出演者がガナリ歌います。

"物流にアイデアを、物流に熱い心を、世界を動かす力になろう〜♪"

 私の実父も地方で物流会社の経営者(もう引退しましたが)でして、それなりに思い入れがある業種なのですが、このCMは早朝の低い血圧のアタマでも、不思議と自然に浸透して力付けてくれるので、最近のマイブームです。

 単純に推測して、これからもIT化の進展により、情報の流れ(コミュニケーション、PR、情報提供、口コミetc)、決済、アフターサービス、そして紛争解決がコンピュータや携帯電話経由で行えるようになる範囲(ODR)が増えていくでしょうが、物流の部分だけは、"物質伝送装置Material transmission equipment"でも発明されない限り、人が直接触れ合う場面として残ります。

ところで、こんな動画が公開されています。米国の宅配便。玄関までは約30mだそうです。
http://www.liveleak.com/view?i=056_1230760051
中に入っているのは、「壊れ物」ではない(と信じたい!)ですが、こういうのを見てしまうと、下記の数字も「そうかもね」と思います。

ECネットワークが行った調査結果(2008年)では、「海外からの購入でのトラブル経験者にトラブルの内容を複数回答で聞いたところ、「届いた商品が破損していた」は、送料、関税、納期などについでトラブル全体の5%で5番目となっています。国内でのトラブルでは、Eストアーが、実施した「オンラインショッピングのトラブルと対策に関する調査」(2007年)http://japan.cnet.com/marketing/story/0,3800080523,20343717,00.htm でも、「破損、欠陥、賞味期限切れの商品が届いた(18.1%)」となっています。


インターネットを経由して何かを購入することは今後も間違いなく増えていくでしょう。

 商品情報提供、比較、質問、注文、決済、から出荷、入荷、配送、使い方の質問、クレームまで、電子的に行える部分は記録が残り、どういう順序で何が行われたかがわかりますから、何か起きた時の紛争解決の観点からは、より明確に白黒つけることができるようになる筈です。証拠となる事実関係がIT化されれば、ODR(オンライン紛争解決)で扱えるようになるでしょう。が、モノが適正に運ばれているかどうかは、前述のような監視カメラによるものになるのでしょうか。SFでの「常時監視(される)社会」に近づくようで、プライバシー的・心理的にはイヤな気分が残りますが、犯罪防止にも繋がるのでやむを得ないのかもしれません。あるいは、データロガー(http://ja.wikipedia.org/wiki/データロガー)が、小型化されれば、荷物に入れることで、温度、湿度、衝撃などの記録がとれますから、どのように運ばれたかがわかるようになります。コスト面でも、現在の郵便の書留などのような別料金で対応できるでしょう。後は、省資源のための再利用と情報漏洩がしっかりできれば、こっちのほうがいいかな。

アクセス解析

2009年2月16日 19:49

これぞODR eサポート裁判の可能性

日弁連法務研究財団が主催する研究会
公開研究会「eサポート裁判の可能性―民事訴訟の電子化を中心に―」http://www.jlf.or.jp/work/kenkyu_281.shtml
に出席してきました。

~プログラム~ http://www.jlf.or.jp/userfiles/e-filing090131fax-enter.pdf(案内より抜粋)
1.問題提起
2.eサポート裁判イメージビデオ「自由の支援」上映
3.eサポート裁判における手続き法の問題点
4.eサポート裁判の技術的問題点
5.ディスカッション

eサポート裁判イメージビデオ「自由の支援」(http://www.legaltech.jp/)では、遠隔地からの医療、法務、裁判までITを活用して行える暮らしのイメージをドラマ仕立てで再現しています。(オススメ!)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
主人公は、中年の女性。故郷の島で療養しています。医療は、公民館の専用の部屋にある端末機から、TV会議を介してお医者さんの診療を受けています。医師は、機器に接続されている血圧器の測定値を見ながら、いいます。

「だいぶ安定してきましたね」
「はい、ありがとうございます。」
「今日の診療はこれで終わりますが、他に何か気になる事はありませんか?」
「。。。あ!そういえば、こんなものが来ているのですが。。。」

女性が取り出してカメラの前に差し出したのは、裁判所からの呼び出し状でした。訴えているのは全く知らない人です。

「うん、どうやら裁判所からの呼び出し状ですね。では、画面に「暮らしの法」(法律相談)のボタンがありますから、それをタッチしてください。弁護士さんとTV会議が繋がりますよ」

タッチすると、弁護士さんが出てきました。
「どうしましたか?呼び出し状ですね。身に覚えがないのですね?それでは、反論の書類を作りましょう。詳しく聞かせてください。」

TV会議での会話で答弁書ができていきます。
「では内容を確認します。よろしいですか?
 では、画面にある(裁判所に送る)というところにタッチしてください。はい、これで送られました。」

場面かわって、裁判所の法廷。
左側には、訴えた人。右側には大画面が設置され、女性が写っています。彼女は療養先の故郷の島の公民館の専用端末の前にいます。別室では、友人たちが法廷の模様を大画面のTVで心配そうに傍聴しています。

裁判が始まりました。
裁判長は、原告にも、被告にもまるでそこにいるのと同じように証言を聞いていきます。契約書に署名された被告女性の筆跡と、印鑑を鑑定するために、書類をTVカメラの前にかざすと、女性がTV会議の画面から答えます。

「それは私の筆跡ではありません。印鑑は、三文判ではありません」

やがて、判決がでました。
裁判長は、女性に勝訴を言い渡しました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「裁判にITを使えるかというレベルの議論はもう必要ない」(町村泰貴教授 北海道大学大学院法学研究科)ものの、技術的、法的、制度的な課題は残っています。例えば、両方ともTV会議で参加したらどうするかとか、書類の原本は紙でないといけないままだとか、呼び出し状は郵便でないといけないとか。あるいは、「法が改正されて、訴訟費用の支払が、印紙納付でなくなり「進んだな」と思っていたが、100万以上は領収書は必要だった」(笠原毅彦教授 桐蔭横浜大学法学部)など、まだ途上なのも確かです。

裁判員制度も準備が整い、被害者の証言も開始されました。裁判は以前より遥かに、我々が直接関わる状態になってきています。もちろん、「裁判沙汰」という言葉が示すように、できれば当事者になるのは避けたいものですが、IT化が進むことによって、「裁判所に出頭」だったものは、「オンライン出頭ではなく、Court on the road(早野貴文弁護士)」となり、より身近になって、「普段着の法の営み(eサポート研究会)」は、ビデオのように随分と具体的になってきています。

2009年2月13日 16:25

モンスターなんとか

 提携先であるECネットワークは、eコマースでのトラブル解決のお手伝いをしています。(ちなみに理事のお一人は、早稲田OB)こちらには、様々なトラブルが寄せられていますが、中には、"理不尽な内容の相談"もあるようで、こうした方々は、"昔からクレーマなどと呼んでいたりしましたが、最近は企業のお客様相談窓口や学校などに理不尽な苦情を言う人を「モンスター何とか」と呼んだり"するそうです。ECネットワークのオフィシャルブログでは、3回シリーズで、こうした相談現場の逸話をご紹介しています。例えば。。。

その1 http://blog.canpan.info/ecnetwork/archive/384
キレイ好きのご夫人。大事にしていたブラウスを新しく買った洗濯機で洗ったら変色。(洗濯機の)メーカーは洗濯機を交換しましたが、彼女は更にブラウスも弁償を要求。しかしメーカーが拒否したので、相談窓口に問い合わせてきた。

その2 http://blog.canpan.info/ecnetwork/archive/389
相談員がメーカーに確認すると、どうやらご夫人は、メーカーの窓口担当者に「死ね」とか「自殺しろ」とか、かなりひどい暴言を吐いていた模様。メーカーは、製造した本国で確認し、原因ははっきりしないものの、ブラウスを弁償すると決定したが、ご夫人は許してくれない。。。?

その3 http://blog.canpan.info/ecnetwork/archive/393
メーカーは、(もうこれ以上お付き合いしたくないと思ったのでしょう)、洗濯機を返してくれれば返金することを提案するも、なんとご夫人は、「洗濯機を交換し」てさらに「洗濯機代を返金」することまで要求。流石にそれは得し過ぎでしょうとなだめられて、交換を選択。メーカーは、「交換ですか。。。」と浮かない声。。

詳しくは、是非、リンクをクリックして原作(!)をご覧ください。

さて、私は日本のODRやADR事情を海外に発信するために、英語版のブログを運営しています。http://eman-letch.blog.drecom.jp/

モンスターシリーズ(!)は面白いので、許可をいただき翻訳を始めました。

A lady who came up to EC Network was obsessive about cleanliness. The story started when she found her blouse changed brown after washing with a new washing machine. She claimed the shop where she bought the machine and made them to exchange it to a new one as well as she required to compensate even her blouse. They refused to do so, then she contacted  to EC Network.

A consultant of EC network confirmed with the manufacturer and found that the lady seemed to use abusive languages to them, such as "you should die" or "You should suicide" and the like. As the result, the manufacturer decided to compensate the blouse although they did not confirm any obvious reasons. However, the lady seemed not to allow them.....?

The manufacturer, (I guess they do not want to relate to her as a customer), proposed they will back money with returning the machine. The lady ordered to exchange the machine and pay back the money! The consultant persuaded her to choose from "exchange" or "pay back" and she chose "exchange". The manufacturer sighed "oh... exchange?"

と約してみましたが、はて?。。。。。。

アメリカ在住の渡辺千賀さんのブログ(http://www.chikawatanabe.com/blog/2007/06/page/2/)見ると、耐熱容器が"爆発"したという凄まじい出来事。それよりスゴいのは、「パイレックスという耐熱容器が爆発した」というクレームに対するメーカー担当者の回答で、"「ガラスは爆発したりしません。大きな音で驚くかもしれませんが、実際には、ガラスの結合が壊れただけです。」"と言い切ったそうな。 サポートセンター恐るべし。これなら先のご夫人にも十分対応できるかも。

ODR・・・オンライン紛争解決を日本に広めよう!と頑張っていますが、オンライン云々の前に、このクレーム文化のレベルの違い、質の違いは、オンライン以前のことのような気がしてきます。いやいや!ODRの道は始まったばかり。今年も引き続いて頑張っていきましょう。

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