
2009年9月 2日 13:53
■川の漁港に朝市があった
2日間にわたり、福岡県の柳川市を巡ってきた。ここを訪れるのは3回目。市内を縦横にはっている水路を遊覧船が運行することで有名な観光地となっている。
この水路の水は、矢部川の松原堰から取水された沖端川を経て市内に送られている。
その矢部川を車でウロウロしているとおもしろい光景に遭遇することができた。
矢部川沿いの右岸(下流に向かって右側)にある中島漁港。その奥で朝市が開かれていたのだ。
対岸の漁港の裏に、朝市が広がる。
■行商が集まるコンパクトな朝市
この朝市は有明海沿岸では歴史の古いもので、江戸時代から続いているという。中島という場所は、柳川市大和町で、漁港だけではなくノリ加工施設も集積している場所で、流通の要所であったことが想像できる。
朝市というと、私などは輪島朝市、高山朝市など大規模なものがすぐに思い浮かぶが、ここの朝市は迷路のような路地に行商の方や鮮魚点店が営業しているコンパクトな感じ。
そこに近くの漁師、農家の方がやってきて店を広げるフリーマーケット(自由市場)だ。
狭い路地に店が並び、客が多い
大牟田とか久留米からも客がやってくることがあるという。この写真を撮ったのは火曜日の朝9時半頃だが、客が結構集まっていることがわかる。
また、おそらく日中はシャッター通りだろうと思しき商店街も、朝市の時は、行商で賑わうことになる。総菜屋もあり、さつまいもの天ぷらとか、くらげのサラダなども売っている。さつまいもを買い、川に出て食べたが、甘くてほくほく美味しかったなぁ。神社の境内にいたおかあさんからは「揚げたてがおいしいんだよね」と声をかけていただいた。
■有明海の朝市から商店街問題を考える
いま、全国で商店街に元気が無いと言われているわけだが、一方では、けっして商圏人口が多いとは言えない場所でも賑わいのある商業コミュニティをつくっている所もある。
ある場所に定住して店を維持していくのは大変でも、行商という無店舗販売だと自由がきくし、朝市だと遠方から人がやってくるという観光の効果もある。
行商の歴史は当然ながら結構古い。京都の大原女はそうだし、富山の薬売りも店開きはしないが行商だ。今でもいるのかどうかわからないが、東京でも10年前ぐらいま では千葉の農家の方が総武線に乗って野菜を売りに来ていたのを目にしたことがある。そういえば、オフィス街の昼食時にやってくる弁当屋さんも行商といえるし、屋台も行商だろう。
商店街に元気が無いと言うけれど、それを言う人は無意識のうちに行商を除いて考えているのかもしれない。そして、商店街と行商のミックスは、まちを元気にする鍵かもしれない。
織田信長の楽市楽座って、実はそういうことだったりして。これはわかりませんが・・・。
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