QuonNet(クオンネット) まなぶ・つながる・はじまる・くおん




大西良雄ニュースの背後を読む

2007年10月

2007年10月25日 10:35

スタグフレーションの足音

(07年10月25日筆)
 
株価は、地震が来るのを予知して暴れまわる「鯰(なまず)」のようです。株価はこのところ不安な動きを見せています。

ニューヨークの株価は、サブプライムショック急落から立ち直り、高値を更新しました。トーキョー(日本株)もショック安値から3分の2戻しを達成しました。ほっと一息を付いたのも束の間、その直後からニューヨークもトーキョーも株価が再び急落、上げ幅の半値押し。いやな感じが漂い始めています。

株価という「鯰」は、いったいどんな地震(実体経済の変調)を予知しているのでしょうか。

「鯰」が予知しているのは、経済用語で言う「スタグフレーション」という事態のような気がします。「スタグフレーション」とは、景気の沈滞を意味する「スタグネーション」と物価の持続的上昇を表す「インフレージョン」の合成語です。一般には、「不況下の物価高」というふうに理解されています。

景気のほうですが、世界の胃袋・アメリカの景気が減速から後退に踏み込み始めています。その原因を、サブプライムローン(低所得者向け住宅ローン)の焦げ付き問題をきっかけに表面化した住宅ローン担保証券や住宅担保商業手形(ABCP)の流通不全という金融現象に求めると、事態の本質を見誤ることになります。それは結果に過ぎません。

景気後退の本質は、「住宅バブルの崩壊」にあります。過去10年間でアメリカの住宅価格は6~7倍に跳ね上がりました。住宅バブルに火をつけたのは、アメリカを襲った金融危機を克服するために実施された、グリーンスパン前FRB議長の低金利政策といわれています。しかし、議長はバブルに対する警告を発し、政策金利引き上げも相次いで実施しました。

にもかかわらず住宅価格は上がりつづけました。バブル末期には、政策金利引き上げという警告にもかかわらず不動産価格が急騰し続けるという現象が起こりがちです。1987年から90年にかけて不動産価格が吹き上げた日本のバブル経済末期、銀行は返済能力の十分な審査もせず不動産屋に大量に貸し込みました。アメリカでは、住宅金融会社が借り手の返済能力を無視して住宅ローンを理不尽に貸し込みました。それで資産価格が急騰しました。そっくりですね。

しかし、住宅価格は、ようやく政策金利の引き上げに反応し、今年に入って上げ止まり、ついに下落に転じたのです。バブルは破裂したようです。問題は、この住宅価格の下落がどこまで進むのかです。日本の土地価格のようにバブル前の価格まで下がるのか、上昇幅の3分の1下げ程度でとどまるのか、その下げ幅が景気後退の深さを決めます。

このブログでなんども書きましたが、アメリカの消費者は住宅価格の上昇に伴う担保価値の上昇を当て込んで借金を重ね、所得を上回る消費(私はこれをアメリカ人の「過食体質」と名付けています)を行ってきました。その消費がアメリカのGDPの7割を占めます。
しかし、住宅価格の下落によって担保能力を喪失した消費者は、借金できなくなる、あるいは借金返済を迫られ、消費を圧縮していかざるを得ません、その消費の減少がアメリカ景気の後退をもたらすことになります。ですから、今後の住宅価格の下落幅、つまり担保価値の目減り幅が、景気後退の深さを決めるというのです。

一方、アメリカの物価のほうはどうか。いまのところ物価上昇の圧力は大きく高まっているといえます。その原因のひとつが、サブプライムローン焦げ付きと株価暴落に対応したバーナンキFRBの予想外の政策金利大幅引き下げだったというのですから皮肉なものです。

アメリカの政策金利引き下げが、投機筋の資金移動をもたらしたのです。その資金の一部は、低金利になって妙味の薄い金融商品や企業業績にかげりが見え始めた株式を見切り、国際商品投機に向かいました。その結果、小康状態を保っていた原油、金、穀物などの国際商品価格が再び上昇を開始し、WTI原油が1バーレル90ドルという小生には信じられない価格まで跳ね上がりました。この国際商品の価格上昇は、下流の消費者物価の上昇につながります。

もうひとつの資金移動は、ドルの全面安をもたらしています。アメリカの金利が相対的に低くなった結果、資金がアメリカからヨーロッパなどの高金利国に移動し始めたのです。このドル売り、ユーロなど高金利通貨買いによってドルが全面安の様相を呈してきました。ドル安は、産油国や対米輸出国のドル建て外貨準備の目減りをもたらします。彼らの財務当局も減価するドルを嫌いユーロ建てに外貨準備を切り替え始めました。その結果、さらにドル売りが重なり、ドルが下がるという悪循環に陥りかねない状態です。

さらにドル全面安は、アメリカの輸入価格を著しく上昇させます。つまりアメリカは、原油をはじめ国際商品価格に高騰とドル安に伴う輸入物価の上昇という、二重の物価上昇圧力を抱えたことになります。

こうして、アメリカは、住宅価格下落に伴う景気後退ないし沈滞(スタグネーション)と物価の持続的上昇(インフレーション)が並存するスタグフレーションの際(きわ)に立たされているのです。厄介なのは、景気後退を止めるためにさらに政策金利を引き下げれば、国際商品投機がさらに力を増し、ドル離れが進む、つまりインフレが加速するジレンマを抱えていることです。

こうしたアメリカ経済の「スタグフレージョン」のリスクを、株価という「鯰」が敏感に感じ始めたのではないでしょうか。

2007年10月18日 16:18

ボクシング少年だった頃

(07年10月18日)

かませ犬に勝ったといってリングでマイクを片手に、へたくそな歌を歌っていた17歳のプロボクサー・亀田大毅が、こともあろうに世界タイトルマッチの場で、負け戦さの腹いせにプロレスまがいの反則を犯し、1年間のライセンス停止処分を受けました。

私は汚い反則をここで云々する気はありません。私が少年の頃、プロボクシングは、真剣で緊張感にあふれた、スリリングな憧れのスポーツでした。当時は、個性いっぱいの、すばらしい選手が綺羅星のように並び立っていました。その良き少年の頃のボクシングについて書きます。

いま、プロボクシングに憧れた少年の頃を、セピア色の風景の中から思い出しています。映画「ALWAYS 三丁目の夕日」が見事に描き出してくれている風景です。テレビをもっているのは町内に1軒、2軒しかありませんでした。プロボクシングの試合があるといえば、その裕福な家にお邪魔して、近所の人みんなで試合を興奮しながらよく見たものです。いつもは怖い実直な父親もこのときは一緒に興奮していて、変に友達になったような気分になったものです。

攻めはジャブにストレート、フック、守りはダッキングにウィービング。これをセオリー通りにやるのが「ボクサータイプ」です。このタイプは、KOが少なく、最後は判定勝ちに終わりますから、見るほうは骨折り損のくたびれ儲け、私も見終わっていらいら、不完全燃焼に陥ったものでした。

同じボクサータイプでも、身体を引きパンチをかわしながら、相手が打ってくる瞬間に目にも止まらぬストレートを打ち込み、一発で相手をリングに沈めるカウンターパンチャーには、驚かされました。相手の力を利用して相手を打ち負かすのは、柔術や合気道の精神です。「リング際の魔術師」といわれたジョー・メデル(記憶が不鮮明で名前を間違っているかもしれません)は、確かメキシコの選手だったと思いますが、彼が武道の精神を身につけていたことに感動したものです。

分かりやすいのは、打たれても打たれても突進して打ちつづける「ファイタータイプ」です。あんまり打たれすぎて脳神経が壊れてしまったボクサーもいましたが、このタイプの成功者は、いうまでもなくファイティング原田です。速射砲のように次から次へパンチをくりだし、いやになった相手が最後はノックアウトされてしまいます。ファイティング原田の試合は、最初から最後まで盛り上がりっぱなしで、私も見ていて疲れ果ててしまいました。

私が一番好きだったボクサーは、「かみそりパンチ」の異名をとったサウスポー・関光徳でした。細身のすらりとした優(やさ)男の関選手は、左のストレート一発で相手をKOしてしまいました。しかし、関光徳は、壊れやすい「ガラスのあご」の持ち主でもあり、相手の一発をあごに食らうとノックダウンしてしまいます。ノックアウトするかノックダウンされるか、はらはらどきどき、心臓に良くない選手でした。あごに弱さを抱えながら、左こぶしの一発に勝負をかける関選手のはかなさに、私は「凛としたスポーツマン」を見たのです。

こんな選手たちを見ていれば、真似をしたくなります。私たちは、まだ自動車も少なく、子供の遊び場だった道路に四角いリングを白墨で書き、両手に小さめの座布団を巻きつけ、ボクシングの真似事をよくしたものです。この真似事は、高校生になってもつづきました。昼休み、机と椅子を教室の隅に片付けリングを作り、クラスのボクシング自慢の級友と座布団パンチをかわしたものです。

それが講じて、男の子なら一度はリングに上がってみたい、私もそう思ったことがありました。私は短足ですが足腰は丈夫だし、動体視力もいい、パンチ力もある。ただ、短足ゆえにリーチが人に比べ短い。これではパンチを同時に出してもリーチの長い相手のパンチのほうが先に届いてしまいKOされてします。それで、ボクサーの夢を断念したなんて、これは冗談です。しかし、ボクサーになりたいという幻想を少年たちに抱かせた時代が確かにあったのです。

ボクシングが駄目になったのは、多分プロレス、プライド,K1へと格闘技全般がショーアップされ、いつの間にかど派手なエンターテイメントになってしまったことに関係があると思います。小さなリング内でちょこまかと打ち合うプロボクシングなど、エンターテイメントとしては面白くないのでしょう。

テレビが視聴率で動く時代になって、ニュースも政治も経済も、すべてエンターテイメント化しています。私の知っている弁護士や経済評論家、ジャーナリスト、政治家たちも、テレビに出るようになってボケと突っ込みの漫才師のようになっています。

優秀な専門家ですらこんなふがいない状態ですので、チンピラキャラクターでボクシング人気を再興しようとした亀田一家を一方的に責める気にはなりません。しかし、視聴者は、亀田一家がチンピラキャラクターを演じているものと思っていたのですが、本物のチンピラ、アウトサイダーであったから、興が冷めてしまったのでしょう。「なにおか、いわんや」です。

2007年10月11日 14:35

私の遺品整理

(07年10月11日筆)

私の元の職場の同僚というか同志というか、そんな友人がいま雑誌「中央公論」の編集長として活躍しています。雑誌を毎月贈ってくれるのですが、今月の特集のひとつは「おひとり様の正しい老後」という独居老人や孤独死を扱ったテーマでした。

家内に先立たれれば私も独居老人、私が先立てば家内が独居老人になります。
ちょっと気になるもので、読んでいましたら、「天国へのお引越しのお手伝い」をする「遺品整理屋」という職業が日本にあることを知りました。その遺品整理会社「キーパーズ」の社長吉田太一氏と精神科医香山リカ氏が対談しているのですが、その内容には身につまされるものがありました。

独居で亡くなる老人は団塊の世代にあたる男性が多く、中には「せんべいのようにぺっちゃんこで真っ黒な布団の中で孤独に亡くなって」いく男性もいるそうです。その部屋を片付け、遺品整理をするのが「キーパーズ」の仕事で、年間の依頼件数が2500件もあるというのです。

遺品整理の依頼者は子供が半分以下、あとは姪や甥、兄弟だといいます。葬式が終わったあとの遺品整理では、仏壇も位牌も不要だから処分して欲しい、遺骨も捨ててくださいという依頼者もいるようで、吉田氏は仰天したそうです。パソコンが遺品の場合、データ消去を依頼されることもあるそうで、そのデスクトップに「遺書」が現れたりもします。遺族へのうらみつらみが書き綴られた文書も見つかったこともありますが、遺族には渡さずそのまま処分してしまったそうです。

吉田氏は『遺品整理屋は見た!』(扶桑社刊、1260円)という著書も書かれていますので、詳しくはこの本を読まれることをお勧めします。

話は突然変わりますが、遺品整理屋の話をしていたら、家内が遺品と遺産を混同して、「あなたが死んだら息子たちがきっと遺品を引き取ると思う」というのです。息子たちが引き取りたいのは遺産であって、遺品ではないという私との間で「論争」になりました。

「遺産とは誰もが欲しがるもの、遺品とは誰もが欲しがらないもの」というのが私の定義です。むかし、ダイエーが西友の「無印良品」に対抗して「愛着仕様」という独自ショップを展開したことがあります。遺品とは、個人が「愛着仕様」ならぬ「愛着使用」した物品という表現もできます。

そういう私の変な定義に従って、小生の遺品のたな卸しが始まったのです。家内が先立ち小生が孤独死したとき、小生の遺品が、遺品整理屋さんがリサイクルショップに持っていって売れるかどうか、いくらで売れるだろうか、と。

小生の愛着使用の遺品は、なんと言っても学生のころから溜め込んできた書籍です。経済関係や歴史、社会思想、小説、ドキュメント、新書、文庫の類が多いのですが、多くは黄ばんでいて、新しいきれいな本にしか値をつけない「ブックオフ」では無用の長物です。息子たちが置いていった漫画本「駅前派出所」シリーズのほうがずっと高く売れるはずです。

「何でも鑑定団」に出せるような、父親から譲られた書画、骨董、ブリキのおもちゃはわが家には一切ありません。あるのは、平和と自由主義に凝り固まった骨董品のような小生だけです。最近までいた猫のクロ、花子、犬のコロも、血統書など付いていませんでした。生きていても捨て猫の出ですから、価値はありません。

小生の趣味の釣り道具、テニスのラケット、油絵の道具もがらくたです。老眼鏡が二つあります。この老眼鏡の値段は高かったのですが、私の老眼の進みぐあいに合わせて度を調節したもので、他人の目には会いそうもありません。私の部分入れ歯は、保険適用品ですので金(きん)は入っていません。

この文章を書きながら、周りを見渡し、何か価値のある、リサイクルショップや骨董品屋で高く売れるような遺品を捜しているのですが、結局何も見当たりません。わたしが孤独死しても、遺品がすべて市営のごみ処理場行きです。書籍を初め価値のない小生のガラクタは、遺品整理屋の手間を省くためにも、早く片付けてしまわなければならない、ということで、最後は家内との意見の一致を見つけたしだいです。 

ふと思いつきました。家内と二人の息子です。価値があるかどうかは別にしてこれは大切な遺品です。なに、それは遺品とは言わない、遺族というのですか。そのとおりです。しかし、この遺品しか思い浮かばない私の人生とは何だったのだろうか、と遺品整理屋の話から飛躍して考え込んでいるところです。

2007年10月 4日 15:37

第二、第三の「円天」が出る予感

(07年10月4日筆)

「円天」商法が強制捜査を受けました。最後は釜茹でにされた江戸の快盗・石川五右衛門ではありませんが、「浜の真砂は尽きぬとも、世に盗人(マルチ商法詐欺)の種は尽きまじ」の感があります。「円天」商法を考え付いた波和二会長に髷をつけ、キセルを咥えさせたら石川五右衛門そっくりです。もっとも小生、石川五右衛門の顔は存じ上げませんが...。

円天商法は手が込んでいます。最初は100万円預ければ3ヶ月ごとに9万円、1年で36万円配当を払いますといって金を集めました。年利回り36%です。集めた資金を運用して年36%の運用益をはじき出す凄腕のファンドマネージャーがいれば、お目にかかりたいものです。

預けた当座、会員に3ヶ月ごとに9万円を確実に振り込み安心させるのがこの商法の常套手段です。これで儲かったと錯覚した会員が、友人、親類、縁者に吹いて回り、新会員に引き込みます。その新会員の払込金で先輩会員に9万円が支払われているのですから、新会員が増殖するかぎり配当は支払われます。しかし、新会員の増殖が止まれば、配当の原資がなくなるのですから、約束を果たせず、会員からクレームが殺到し、その連鎖取引組織は崩壊します。

普通であれば、これを始めた現代版の石川五右衛門たちは、プールしていた資金をひそかに海外に持ち出しておきます。逮捕されても刑期を終えて刑務所から出てきてから、隠していた資金を引き出し、新たなマルチ商法を始めるのです。刑務所で次のマルチ商法を練っているのかもしれません。彼らは罪悪感のかけらもない「懲りない面々」といえます。
円天商法がこれまでと違っているのは、現金配当ができなくなってからです。「円天」と呼ぶ擬似通貨を発行して、これまでの現金配当の代わりに配布し、この擬似通貨で物品やサービスを買えるようにしたのです。新たな会員も、この方式で集めるようになりました。たとえば、1万円を保証金として預ければ擬似通貨1万円天が交付され、この1万円天でネット上の「円天市場」やホテルなどで開かれる「市場」で実際の買い物ができるという仕組みです。

使った後の円天の保有残高が携帯電話サイトから分かるようなっているのが、いかにも現代風で、消費者はこの最新の仕掛けにころりと騙されるわけです。ただ、最初に保証金を預ければ、それと同額の円天が毎年毎年、無限に会員に交付される、つまり円天は「使っても減らないお金」であるとした時点で、消費者は、金は使えば減るものなのに、そんなことはありえない、おかしいと思わねばなりません。うすうすおかしいと感じていても、実際に商品が円天で買え手に届くのですから、通販で商品を購入しクレジットカードで支払ったのと同じ感覚だったのでしょう。

グーグルやヤフーの検索サイトに「円天」と入れれば、そのトップページに円天の公式ホームページや「Web円天市場」が出てきます。インターネットや携帯での商取引が行われたのです。今はさすがに円天サイトは閉鎖されていますが、「楽天市場」と間違う人もいたのではないでしょうか。マルチ商法は、これまで人的つながりに商機を求める「ネットワークマーケティング」の一種とされてきましたが、インターネットを使った最新の「ネットワークマーケティング」に転じたというべきでしょう。

ただ、私は、「円天」に騙されたといって裁判に訴えている投資家や消費者に同情するには多少躊躇するものがあります。なぜかといえば、この種の金融犯罪は繰り返し起き、そのたびに「引っ掛からないように」となんども注意が喚起されてきたはずです。にもかかわらず、詐欺師に引っ掛かっているのです。私も引っ掛かることはあるまいと思っていた「オレオレ詐欺」に引っ掛かり危うく200万円を失う経験をしましたから、あまり大きなことは言えませんが、「引っ掛かる側」にも問題がありそうです。

ブログなどで円天参加者の書き込みを読むと、彼らは、「年利回り36%」だとか「使っても減らないお金」など常識で考えてもありえないことに乗じて、人さまより良い人生を送りたいと夢を見た人々ように見えます。自ら手にした配当が後から入ってくる会員の金であってもいい、円天がいかがわしい電子マネーであっても、それで高そうなものが実際に手に入ればそれでいい、他人がどうなろうと、いま自分が得をすればよいと思って参加している風もあります。それが詐欺であると思っていても、覚悟の上だとも読めてしまいます。ですから、同情するには躊躇するのです。

しかし、擬似通貨(電子マネー)やインターネットや携帯を使った電子商取引を駆使した、この円天の現代的な大仕掛けが、消費者には詐欺なのか、まっとうな商売なのか、区別のつかない時代が来ていることは確かです。第二、第三の「円天」商法が、これからどんどん出てくるように思えます。このことにどのように行政が対応するのか、不安が増すところです。

プロフィール
ニックネームさん
大西良雄(経済ジャーナリスト)
上智大学卒業後、東洋経済新報社に入社。記者を経て「月刊金融ビジネス」、「週刊東洋経済」編集長を歴任。出版局長、営業局長の後、常務第1編集局長を最後に独立。早稲田大学オープンカレッジ講師のほか講演・執筆活動。
月別アーカイブ
2017年10月
2017年9月
2017年8月
2017年7月
2017年6月
2017年5月
2017年4月
2017年3月
2017年2月
2017年1月
2016年12月
2016年10月
2016年9月
2016年8月
2016年7月
2016年6月
2016年5月
2016年4月
2016年3月
2016年2月
2016年1月
2015年12月
2015年11月
2015年10月
2015年9月
2015年8月
2015年7月
2015年6月
2015年5月
2015年4月
2015年3月
2015年2月
2015年1月
2014年12月
2014年11月
2014年10月
2014年9月
2014年8月
2014年7月
2014年6月
2014年5月
2014年4月
2014年3月
2014年2月
2014年1月
2013年12月
2013年11月
2013年10月
2013年9月
2013年8月
2013年7月
2013年6月
2013年5月
2013年4月
2013年3月
2013年2月
2013年1月
2012年12月
2012年11月
2012年10月
2012年9月
2012年8月
2012年7月
2012年6月
2012年5月
2012年4月
2012年3月
2012年2月
2012年1月
2011年12月
2011年11月
2011年10月
2011年9月
2011年8月
2011年7月
2011年6月
2011年5月
2011年4月
2011年3月
2011年2月
2011年1月
2010年12月
2010年11月
2010年10月
2010年9月
2010年8月
2010年7月
2010年6月
2010年5月
2010年4月
2010年3月
2010年2月
2010年1月
2009年12月
2009年11月
2009年10月
2009年9月
2009年8月
2009年7月
2009年6月
2009年5月
2009年4月
2009年3月
2009年2月
2009年1月
2008年12月
2008年11月
2008年10月
2008年9月
2008年8月
2008年7月
2008年6月
2008年5月
2008年4月
2008年3月
2008年2月
2008年1月
2007年12月
2007年11月
2007年10月
2007年9月
2007年8月
2007年7月
2007年6月
2007年5月
2007年4月
2007年3月
2007年2月
2007年1月
2006年12月
2006年11月
2006年10月
2006年9月
2006年8月
2006年7月
2006年6月
2006年5月
2006年4月

ページトップへ

カレンダー
<< 2016年09月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
最新記事
「排除」の物言い嫌われ小池人気は早や賞味期限切れ
今なぜ衆院解散、10月総選挙に大義はあるのか
北朝鮮はどのような外交的解決を求めているのか
キム(金正恩)リスクよりトランプリスクが怖い
もう誰も信じない? 安倍総理の「経済最優先」
最新コメント
経済政策・少子化政策...
Posted by Anonymous
大西先生にお願い:弱...
Posted by Anonymous
北は朝鮮半島統一を目...
Posted by kodera etuko
日本のシェクスピァ今...
Posted by Anonymous
はは、全く面白い時代...
Posted by キリ
最新トラックバック
【記事】「排除」の物言い嫌われ小池人気は早や賞味期限切れ
from QuonNetコミュニティ
【記事】今なぜ衆院解散、10月総選挙に大義はあるのか
from QuonNetコミュニティ
【記事】北朝鮮はどのような外交的解決を求めているのか
from QuonNetコミュニティ
【記事】もう誰も信じない? 安倍総理の「経済最優先」
from QuonNetコミュニティ
【記事】「支持なし(無党派)層」が65%強 ――安倍一強の受け皿を築く時
from QuonNetコミュニティ