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NLP-人生の質を変えるコミュニケーション・スキル

2012年2月

2012年2月29日 01:30

3割できれば優秀だ

「オレが頼んだこと、一つ忘れたろう」

「アッ、忘れた。ごめんなさい」

「本当にしょうがないなー」

「3つ頼まれて、2つはやったんだから、いいじゃない」

「どこか抜けているんだよなー」

「3つ頼まれて、2つはできたんだから6割だよ。
 イチローだって4割は打てないのよ」

"急にイチローを出すなよ"ブツブツ言いながら自分の部屋に
行きました。


プロ野球選手は3割打てばスーパースターだ。
当然、相手のピッチャーは打たせまいとボールを投げてくるので、
一般の状況とは異なるけれど、数値上は3割で大打者だ。

そんなことを考えながら、プロ野球往年の名選手の通算打率は
どのくらいなんだろうとパソコンで調べ始めてしまいました。

イチロー選手は20年間通算打率は.335です。
10回打ってヒットは3本です。これで大打者といわれるんです。

長嶋茂雄さん、王貞治さん、張本勲さんなど大打者と言われた人
の通算打率を調べたら、皆さん3割ちょっとでした。

7割打ち損じても大打者なんですね。
言い換えれば、7割失敗しても大打者として認めてくれるのです。


子どもがテストで40点取ってきたら何て言うだろう?

「勉強しないからこうなるんだよ!」
「きちんと勉強しなきゃダメじゃないか!」
「明日から特訓だ!」
   :

「イチローさんに比べたら成績良いね」といってみたいです。


提案書を10本出して、通ったのが3本だったら何ていうだろう?

「いつもこんなに苦労して書いているのに、今まで10本出して
 通ったのはたった3本だけだよ。課長は本当に見る目がないな」
なんて呟くかもしれない。

「待て待て、3割だ。イチロー並だ」と思うようにしたいです。


他人に何かお願いして、3割やってもらえれば充分感謝するように
しようと思いました。


3つ頼んだうち、2つはちゃんとやってくれた。
できたところに目を向けて感謝するのを忘れていました。
反省です。


相手に100%期待してしまうから、腹が立つのかもしれません。

「3割できれば上出来」
そう考えて過ごしてみよう。気持ちが楽になるかも。

2012年2月17日 22:24

気づいたことをいってください

早稲田大学エクステンションセンター・八丁堀校で「NLPイマジ
ネーション」冬講座がスタートしました。経験豊富な新たな講師
です。

そこで最初のワークで指示をした際の巧みなことば使いに感心
しました。それを紹介しましょう。


初めて出会った受講者が二人一組で向かい合って座ります。
そして、次のように始まりました。

 「相手の気づいたことをいってください。
  そして、1分間で10個あげてください」

普通、次のように言うことが多いです。
 
 「1分間で相手のことをできるだけたくさん褒めてください」


この二つの言い方は、同じように聞こえますが、受講者の反応は
大きく異なります。そして、結果も異なります。

どのように異なるか、私の今までの経験からお話をします。


■「1分間で相手のことをたくさん褒めてください」というと

 「え~っ! 褒める・・・・。 難しいな~」
 
 と受講者は反応します。

 受講者は"褒める"というところに意識が向いて、
 "褒める"という言葉に構えてしまいます。
 何か良いことをいわなければと難しく考えてしまうのです。
 
 そして、「難しいな~」と思わず口ずさみます。
 このとき、人間の脳は"できない"と判断しています。
 なので褒めことばが出にくくなってしまいます。
 
 そして、相手を褒めることを一生懸命探しはじめます。
 褒めることを常日頃している方はたくさん出てきますが、
 慣れていないと、平均1分間に3.5個位です。


■「相手の気づいたことをいってください」というと

 「えっ。気づいたこと?」 と受講者は反応します。

 この瞬間に受講者は"気づいたことって何?"と思っています。

 「気づいたことなら、どんなことでも良いです。
  相手の印象、持ち物、こんな職業かな・・・何でも結構です」
 と講師がいうと、

  受講者は"そんなことで良いのだ"と思います。

  そして、講師は続けます。
 「そして、1分間に10個あげてください」
 
 「えっ! 10個も?」

 このとき、受講者は10個あげるのは難しい、即ち"できない"と
 思います。

 「気づいたことをあげる」ことが難しいとは思わないで、
 10個あげることが難しいと感じています。意識が10個に移って
 いるのです。
 
 講師は10個にこだわっているわけではありません。
 「できるだけたくさんあげてください」と言っているのです。
 しかし、「10個あげてください」と具体的に指示した方が、
 受講者は「たくさんあげる」ことに意識が向きます。

 今までの経験から、この方法では平均6.5個出てきます。

 また、初めて出会った人に「気づいたことをいってください」
 といった場合、決して相手を傷つけるようなことは言わないもの
 です。その結果、褒めていることに近いものが出てきます。

話しことばは、後半が印象強く残る傾向にあります。
なので、「相手のことをたくさん褒めてください」というと、
"褒める"に意識が向きます。

「相手の気づいたことを、1分間に10個あげてください」というと
"10個"に意識が向くのです。


私も以前は「相手をたくさん褒めてください」と指示していました。

それよりも「気づいたことを、1分間に10個あげてください」
と言ったほうが効果が上がるのを実感しています。

ケースによっては異なる場合もあるでしょう。
いろいろ試して、相手の反応を観察することが重要だと思います。

 

2012年2月 8日 01:25

いくつ渡る?

自分に、あるいは身近に、小学生のお子さんがいるとしましょう。

そのお子さんが、お友達のところへ遊びに行くことになりました。
途中、道路を渡らなければなりません。

あなたなら何と言って子どもを送り出しますか?

「気をつけていってらっしゃい」
「車に気をつけるんだよ」
    :


小学校教師の岩下修さんが、こんな話しをしています。

 小学3年生の娘が、これから友達のさゆりちゃんの家に遊び
 に行くという。普通だったら、
 
 「いってらっしゃい。気をつけて」
 
 というところですが、この言い方では注意を喚起できないと
 思い、とっさの判断で次のように変えた。
 
 『さゆりちゃんの家に行くまで、いくつの道路を渡るの?』
 
 娘は、1つ、2つと数えだし、やがて「3つ」と答えた。
 頭の中で道路を思い浮かべていることがよくわかった。
 
 これで、娘は道路へ出てから、私のやり取りを頭に浮かべ
 「あっ、1つめだな」などと思い浮かべながら渡ってくれる
 に違いない。
 
 「3つ渡るんだね。気をつけて渡りなさいよ」
 
 これで「気をつけなさい」の言葉に中身が入ったのだ。
 
       岩下修著「AさせたいならBと言え」(明治図書出版)


『さゆりちゃんの家に行くまで、いくつの道路を渡るの?』

素晴らしい質問ですね。
シンプルな質問でしっかりと注意を喚起しています。
そして、答えを相手に見つけてもらっています。


さらに、次のように続いています。

 娘が出ていった後、「しまった」と思った。

 「お父さんは、2つ渡ると思うけど」
 
 といってやればよかった。
 
 すると、再度、1つ、2つとイメージを喚起させることが
 できたに違いない。
 
 「お父さん、やっぱり、3つだよ」
 そううしたら、
 
 「ああ、そうか。じゃ道路を渡るとき気をつけなさい」
 とうなずいてやればよいのである。

わざと間違って注意を再度喚起しています。
素晴らしいです。


「AさせたいならAと言う」ことが多いです。

観察して欲しいときには
「よく観察してください」

目標が抽象的で、具体的にして欲しいときには
「目標をもっと具体的にしてください」

「観察する」「具体的にする」の言葉の中身をどのように
入れるかをこの本は教えてくれました。


岩下さんはこのように言ってます。

 『AさせたいならBと言え』
 子どもに指示する際、いつも念頭において置きたい言葉である。
 
 子ども達を知的に動かすことができる。
 子ども達は知的に動くようになる。
 
大人にも役立つと思います。

 

2012年2月 3日 17:07

「無理だと思い込んで」やっていないことがありませんか?

日常生活の中で「無理だと思い込んで」やっていないことが
ありませんか?

先日、講座の受講生20名で懇親会をしました。

お酒が揃う前に
「皆さん、全員の名前をご存知ですか?」と聞くと、

「ほとんど知りません」
「一人も知りません」
「全く・・・・」
  :
自信を持った声で返ってきました。

「では、お酒が揃う前に、全員が全員20名の名前を覚えましょう」

すると
「えー、覚えられないすよ」
「無理無理、私はできない」
「ダメ、ダメ、できない、できない」
「名前を覚えられないという自信があります」

そのような声があちらこちらから聞こえてきました。


しかし、挑戦することになりました。
最初は無理だといってた人も真剣に覚え始めました。

10分後、一人ずつ披露してもらいましょう。
「○○さん、□□さん、△△さん・・・・・・・」
     :
     
全員が全員20名の名前を覚えきりました。

「えー、できた!」
「覚えられるんだー」
「覚えたけれど、すぐ忘れてしまうのではないかな」

いろいろな驚きの声が聞こえてきました。


特に仕掛けやテクニックはありません。
ただ、一人ひとりが「覚える」と決意をしただけでした。


このメンバーは週一回1時間半の講座で会うのみです。
翌週の講座でのグループワークでは、お互いに名前を呼び合って
いました。


2週間後、再度懇親会が開かれました。

「皆さんの名前を覚えていますか?」

「全員覚えていますよ」
「たぶん・・・」

何人かがその場で披露して下さいました。

「無理無理、私はできない」
と言ってた女性もすらすらと言いきりました。
皆さんから拍手を浴びて、満足げでした。

他のメンバーもきちんと覚えていました。

「名前を覚えられないと思っていましたが、覚えられるんですね」
「2週間経っても覚えているのには驚きました」

との声が多く上がりました。


今まで「無理だと思い込んでいた」ただけなんです。
自分で自分を制限していただけなんです。

イチローや水泳の北島選手のようにスーパー・マンになるのは
たやすくありません。

しかし、日常の中で「無理だ」と思い込んでいて、やっていない
簡単なことたくさんあります。

「時間がないからできない」
「自分には、能力がないからできない」
「忙しいので、無理」
「そんなの無理」
    :
    
"本当にそうですか?" 自分に問いかけています。

プロフィール
宮本久男
宮本久男
芝浦工業大学大学院修了(技術経営修士)。
米国 NLP(TM)協会認定トレーナー。
日本企業・外資系企業のエレクトロニクス・エンジニアとして、商品企画・市場開拓・商品開発に従事。
その後、外資系企業にて新入社員・管理職研修講師として活躍。
現在は早稲田大学オープンカレッジ講師や豊富なビジネス経験をもとに官公庁、民間企業やビジネススクールなどで講師としても活躍中。
早稲田総研インターナショナル主催「NLPセミナー」講師。
詳細:NLPセミナー
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