
2010年3月27日 20:50
ひと言のアドバイスでスランプから抜け出すことができたプロゴル
ファーがいます。
今から20年以上も前の話です。プロゴルファーの中嶋常幸選手が
長い間スランプで苦しんでいました。試合で予選通過をすることも
なく、順位表にも名前が出なくなっていました。もう引退したの
かと私は思っていました。
そんな折、テレビのゴルフ中継をみていると、中嶋選手の名前が
出ていました。
そのとき解説者が次のように言ってました。
「中嶋選手は長いことスランプで悩んでいました。あるとき、
スペインのセベバレステロス選手とラウンドしているときに、
ひと言を言われた。
"中嶋、体重が前にかかってるよ"
中嶋選手はハッと気がつきスランプから脱出できたのです。
アマチュア選手だったらこうはいかないだろう。
彼は自分の頭で考え、悩み続けた。夜寝ているときも悩んで
出口を探し続けていた。そんなときに的確なひと言のアドバ
イスがあったからスランプから脱出できたのです。しかし、
アマチュアはそこまで考え抜かないのです」
"自分の頭で考え抜く"このひと言は私の中にずっ~と焼きつ
いています。
何か分からないことがあった場合には、すぐ他人に聞かずに時間の
許す範囲で自分で徹底的に調べます。あるときは、歩きながら考え
ることもあります。
すると、そのことについて考えていない電車の中やお風呂の中
などでハッと答えが出ることがあります。
脳は答えを探し続けているのですね。
そして、自身で答えを見つけたものは以後強い武器となります。
前回のブログの最後の一文を自分で考え抜いた人は必ず答えが見つ
かります。もう既に見つけた人もいるでしょう。
次回のブログで答えがあるのではと期待した人は・・・・・です。
あと一週間もすると新入社員が入ってきます。最初は分からない
ことが多いので、いろいろと質問してくるでしょう。それに対し
ては丁寧に優しく教えて上げましょう。するとどんどん吸収して
あっという間に育っていきます。
しかし、それを続けていると自分で考えることをしなくなって
しまいます。切り替えるタイミングが重要になります。
私が高校2年生の時、数学の先生にも同じようなことを言われま
した。解けない問題を持って質問に行くと
「分かるところまで、解いてこい」
「どう手をつけてよいのか分からないのです」
「イコール(=)くらいは書けるだろう。ここまで考えたと
俺に教えてくれ、そしたら次のヒントを与えるよ」
英語の先生は言いました
「分からない単語は自分で辞書で引くこと。周辺視野に入って
くる他の単語が重要なんだよ」
2010年3月14日 23:49
こんな経験をしたことはありませんか?
「えーっと、名前は・・・ほらほら・・・、顔は思い出せるけれど、
名前は・・・思い出せないな・・・。まあ、いいや」
思い出すのを諦めてしまった。
その後、お風呂などでリラックスしているときに「〇〇さんだ」
と突然思い出す。少なからずも一度や二度は、そのような経験を
したことがあると思います。
思い出そうと意識はしていないのに、なぜ思い出すのだろうか?
これは「無意識」が探し続けているからなのです。
人間の脳は「未完了」即ち「空白」が大嫌いなのです。
完了しないと脳は気がすまないのです。
「そうそう・・・実はね・・・・。アッ話すのやめておこう」
「そこまで言ったなら言っちゃえよ。途中で止めるなら最初から
言うなよ」
同じです。途中で話しを止められると気持ちが悪いのです。
それは脳の気が済まないのです。
仕事での上司と部下の遣り取りです。
上司「この資料明日までに作ってくれないかな?」
部下「え~。明日までですか?無理ですよ」
上司「明後日にお客に提出する資料なんだよ、なので明日までに
どうしても作ってくれ」
部下「どうしてもやれというなら・・・」
これは危険なんです。部下の脳が未完了になっています。
例えば、こんな言葉で部下の脳は完了させようとします。
「どうしてもやれというなら・・・・・・。
無茶を言うよな~。勝手なことをいって、しょうがない上司だ。
明日までにできるわけないだろう」
即ち、部下の脳の空白は「できない」「やりたくない」と埋めて
しまうのです。
すると結果はどうなるか?
できたとしても出来栄えが思わしくなかったりするのです。
なので、この未完の文章をを放置しておいてはいけません。
例えば次のように必ず文章を完了しておく必要があります。
部下「どうしてもやれというなら・・・」
上司「とにかくやってみよう。やってみなければ、できるか
できないか分からないよね。無理なお願いをしてることは
承知している。なので、できる範囲でいいからやってくれ」
「できる」とか「仕事をする」というように、文章を完了させる
ことが必要です。
ビジネスでは顧客との間でも時折同じような状況を見かけます。
「御社の技術力は素晴らしいんだけれど・・・」
「御社の営業担当は良いのに・・・」
顧客が未完了の文章で終えたときは必ず、自社にとって有利に
なるように文章を完了しておいて下さい。
人間の脳は未完了、即ち空白が大嫌いです。
空白があると埋めようとするのです。
スピーチにこれを応用すると聴衆を惹きつけることができます。
そして、プレゼンテーションでも絶大な効果が期待できます。
その方法は・・・
2010年3月 7日 21:27
神戸生まれの友人がこんな話しをしてくれたのを思い出した。
俺は「火」をみると「辛く悲しい」
平成7年の阪神・淡路大震災の際に、実家の家屋が崩壊した。
そのときに、生きている母を助け出すことができなかった。
実家から歩いて20分位のところに住んでいた。地震発生と同時
に、両親が心配になり実家に向かった。
行く途中では、家が倒れ、火災が発生し、道路が崩れていた。
そして、1時間程かかってたどり着いた。しかし、両親が2人
で住んでいた我が家は崩壊していた。それをみて、両親が生き
ている望みはなかった。
しかし、お袋を呼んでみた「お袋~」すると、崩れた家屋の下
から「輝夫か~」とかすかに母の声が聞こえた。
「あっ生きている」
一生懸命壊れた家を取り除こうとした。しかし、どうにもなら
ない。消防は来ない。1人ではどうすることもできない。
そうしているうちに近くで発生していた火の手が近づいてきた。
「お袋~、今何とかするからー。火が近づいてきてるんだよー」
しかし、どうすることもできない。
「輝夫、いいから逃げろ。かあちゃんはいいから、逃げろ・・」
何度もそう言った。
次第に火が迫ってきた。どうすることもできない。
離れたところからお袋が下敷きになっている我が家が燃え上がる
のを見ているしかなかった。
あの光景とお袋の声は今でも
なので、今でも「火」を見るとあのときの光景とお袋の声を
思い出して「悲しく辛い」んだ。
台所にあるガステーブルの火を見ただけで、そのときの感情が
甦ってくる。
俺にとって「火」は「辛く悲しい」ものだ。
その一方で、高校のときの同級生の女性は、「火」をみると
「ワクワク感」があるという。
ご主人と知り合った際の胸のときめきを感じるという。
彼女によると
大学生のときに男女10人位でキャンプに出かけた。
炊事の準備をしているとき、協力してくれる男性がいた。
ときどき肩が触れたりして、和やかな雰囲気を楽しんでいた。
そして、夜になった。仲間と囲むかがり火は、昼間の疲れを
いやし、自然のふところで喜びを味わわせてくれていた。
ふと斜め前をみると、炊事の協力をしてくれた男性が見えた。
かがり火に照らされた彼の顔は、逞しさ中にも優しさが感じら
れた。
ドキドキしながら彼に近づいて声をかけた。それがきっかけで、
お付き合いが始まり結婚しました。
今でも主人はときどき、炊事を手伝ってくれるんです。
そして、ガステーブルの火を見ると、当時の「ワクワク感」が
甦ってくるんですよ。
夫婦で言い争いをしても大丈夫なんです。台所のガステーブルの
炎を見るだけで当時の気分に戻れるんですから。
私にとって「火」は「ワクワク感」を呼び起こすものなんです。
この2人は「火」というものに"アンカー"がかかっています。
パブロフの犬の条件反射と同じです。
その一方で、「火」に対する"意味づけ"はまったく異なります。
「火」そのものには何の意味もありませんが、経験や体験を通じて
人はいろいろな"意味づけ"をします。
男性は「火」とは「辛い悲しい」という意味づけをしています。
その一方で、女性は「火」とは「ワクワク感」という意味づけを
しています。
言葉に対する"意味づけ"は『感情』を引き起こします。
そして、その『感情』は『行動』を起こさせるのです。
自分の夢や目標を達成したいときに、この"意味づけ"が重要に
なります。
またの機会に詳しくお話ししましょう。