2010年1月26日 23:29
あるマラソン大会での出来事
1月10日に行われた「マラソン準備マラソン」という大会で、ちょっとしたトラブルがありました。
今年は2,000人を超える参加者で盛大な大会となりました。主催者のスタッフも張り切って、ボランティアで駆り出した学生を使い、意気込みが伝ってきました。そもそも、この大会は、実業団の選手として活躍している若いアスリートたちが、一般市民ランナーのためにフルマラソンやハーフマラソンの準備をする大会を開きたい、という位置づけで始まったものです。1周5kmのコースを、一応事前に10km、20km、30km走ります!とエントリーして、実際は何周でも止めて良い、というまさに練習大会です。私も普段からこのメンバーが主催する練習会に出る機会もあって、スタッフの方とも顔馴染みになっていました。
さて、スタート。ところが第1次スタートのグループの先頭が、コースを間違えて、通常の来園者が通る狭い道へ迷い込んだのです。何とか元のコースに戻ったときには、すでに1kmオーバー。15分後の第2次スタート組もそれに惑わされたのか、やはりコースを少し外れ300mほど余計に走る羽目に。
私たちは「少し長く走れたから得したね!」とか、「ご愛嬌!」とか言って気にしなかったのですが、猛烈なクレームを言いに行って怒って帰ってしまったランナーがいたようです。そんな人は相手にする必要もなく、むしろランナーとしての"品格"の問題だと、私は思ったのですが、、、
主催者のリーダー、Nさんを始めスタッフは、1周目で戻ってくる私たちに拡声器で「申し訳ありませんでした~」と、90度に頭を下げて謝ります。「いいですよ、気にしない・気にしない」と声をかけても、彼らの顔には笑みがなく、、、
走り終わって仲間のところに戻ってきたら、「Nさんが涙を浮かべてみんなに頭を下げまくっていた・・・」と。そして、帰宅後に主催者のクラブからメルマガが届いていて、「本当にいい勉強になった。これを糧にしていく意味でも、来年は開催しない・・・」とありました。
誘導ミスの対応中に見せた、Nさんの無念と悔しさを思うと、「来年も開催して下さい!」という私たちの思いを伝えることは大切だと思います。ただ、彼の"決意"みたいなものも理解してあげる必要があるかもしれないと思いました。
メルマガの「他の来園者や管理事務所に多大な迷惑をかけた...」という一文に、私はそれを感じました。ランニングを楽しんでいる私たちは、「来年もやって欲しい!」と言ってれば良いのかもしれません。
ただ、Nさんたちは大会の準備で、公園管理事務所や他の関係者と綿密な相談をしてきたのだと思います。結果、誘導ミスで私たちは「少し長く走れてラッキー!」とか「ご愛嬌だよね」と言っていれますが、他の来園者にはどう映ったのでしょうか?
多分、Nさんの思いは、ただランナーのことだけではなく、そういう仲間内のランナー以外の世界に対しての責任とか思いみたいなものがあり、「来年は開催しない」と決意したのではないか?と思ったのです。
「じゃ、お前は来年、なくても平気なのか!」と反感を買うかもしれませんが、Nさんはこれくらいで凹む男ではないはずです。
きっと、次の新たな大会やイベントを考え復活してくるはずです。それが、「やっぱり来年もやります!」だったらベストですし、もっとパワーアップしたものを用意してくれたら最高だと思います!
ただ、自分の反省は、"お客さん気分"でいた自分の姿勢でした。もし、Nさんが"次の新たな大会"などを立ち上げるときは、私たちお世話になって来たメンバーも運営のお手伝いに参画するとか、できることを何かやらなければ、と思いました。少なくとも、学生よりは社会人として場数を踏んでいるわけですから、足は遅くとも(笑)役に立つことがあるかもしれません。
Nさんが流したああいう時の"男の涙"には不退転の決意が込められ、次に立ち上がるときの強さの基になることを知っています。頑張れ!Nさんとスタッフたち!!