QuonNet(クオンネット) まなぶ・つながる・はじまる・くおん




グローバル化は足元からやってくる ~国際学で切り取る世界と社会~

2018年12月 2日 14:58

革新的保守、ブログ、サザン、阪神、尼崎、そして酒

コラムニストの勝谷誠彦氏が、11月28日、急性肝不全で亡くなられました。

私は2001年10月から2009年3月の間、放送されていましたTBSラジオ『ストリーム』において、勝谷さんが「コラムの花道」というコーナーを担当していた時に、その評論活動に触れることになりました。

『ストリーム』は小西克哉氏がパーソナリティを務める情報、評論番組で、ややリベラル系の強い評論家、ジャーナリストをレギュラーとしていた中、勝谷氏は歯に衣着せぬ発言で毎回、舌鋒鋭く政界、財界、芸能界、スポーツ界などさまざまな事象を「右」の立場から斬っていました(「勝谷誠彦さんを追悼」デイリー、11月28日)。

私はこの時期、英国、アイルランド、スイスに滞在しており、ネットを通じて海外で聞き続けていました。

勝谷氏の言説には必ずしも100%同意することはないのですが、100%否定することもなかったように記憶しています。

勝谷氏は保守を名乗り、保守の立場から保守政権から革新勢力まで既得権益、権力者を批判してきました。その矛先は時に、政治家を批判しない国民にまで向けられ、大衆批判も躊躇せずに筋を通していました。

当時、革新的保守とも言える勝谷氏の立脚点は、日本では珍しく、多少の危うさも感じながらも、日本には必要な言論人であるように思われました。

何よりも、勝谷氏の言葉はおもしろく、聞かせるし、読ませたのです。勝谷氏はブログ『勝谷誠彦の××な日々。』を毎日、書かれていましたが、そういう意味でブロガーとして私は足元にも及びませんでした。

それから、尼崎出身の勝谷氏は阪神タイガースのファンで、2017年には兵庫県知事にも立候補しています。地元を愛した方でした。

正直、知事という政治的権力を目指す勝谷氏は、『ストリーム』の頃の御主張からはちょっと想像できなかったのですが(勝谷氏がその気ならば、もっと早い段階で、政治の道が開かれていたように思えます)、政治権力の獲得ではなく、地元愛が上回った故にと理解するならば納得できます。

ただ、知事選の敗北が、アルコール量を増させたと報道されていることを見ますと、残念にも思えます。

最後に、勝谷氏はサザンオールスターズの大ファンであられました。先日亡くなられた漫画家のさくらももこさん同様に。

『真夏の果実』を拝聴しながら、筆をおきます。心からご冥福をお祈り致します。

この記事へコメントする

プロフィール
安井裕司
安井裕司
エジンバラ大学、バーミンガム大学博士課程に学ぶ。その間、ルーマニア・アカデミー歴史学研究所研究生。国際政治学博士(PhD)。国連大学国際紛争研究所インターン、夏期講習クラスコーディネーター、法政大学国際日本学研究所客員研究員等を経て、現在、早稲田大学エクステンションセンター講師、日本経済大学神戸三宮キャンパス教授。
月別アーカイブ
2018年12月
2018年11月
2018年10月
2018年9月
2018年8月
2018年7月
2018年6月
2018年5月
2018年4月
2018年3月
2018年2月
2018年1月
2017年12月
2017年11月
2017年10月
2017年9月
2017年8月
2017年7月
2017年6月
2017年5月
2017年4月
2017年3月
2017年2月
2017年1月
2016年12月
2016年11月
2016年10月
2016年9月
2016年8月
2016年7月
2016年6月
2016年5月
2016年4月
2016年3月
2016年2月
2016年1月
2015年12月
2015年11月
2015年10月
2015年9月
2015年8月
2015年7月
2015年6月
2015年5月
2015年4月
2015年3月
2015年2月
2015年1月
2014年12月
2014年11月
2014年10月
2014年9月
2014年8月
2014年7月
2014年6月
2014年5月
2014年4月
2014年3月
2014年2月
2014年1月
2013年12月
2013年11月
2013年10月
2013年9月
2013年8月
2013年7月
2013年6月
2013年5月
2013年4月
2013年3月
2013年2月
2013年1月
2012年12月
2012年11月
2012年10月
2012年9月
2012年8月
2012年7月
2012年6月
2012年5月
2012年4月
2012年3月
2012年2月
2012年1月
2011年12月
2011年11月
2011年10月
2011年9月
2011年8月
2011年7月
2011年6月
2011年5月
2011年4月
2011年3月
カテゴリーアーカイブ
アジア事情 (34)
カンボジア (27)
スイス (27)
スポーツと社会 (142)
ネパール (26)
国際事情(欧州を除く) (237)
大震災/原発事故と日本 (30)
御挨拶 (15)
日本政治 (129)
日本社会 (310)
映画で観る世界と社会 (353)
欧州事情 (100)
留学生日記 (95)
英国 (100)

ページトップへ

カレンダー
<< 2018年12月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
最新記事
交わらない2つの社会(世界):映画『海は燃えている』が描き出す人々のエゴと欲
私たちは、なぜ、グローバル企業の経営者の報酬を「巨額」と感じるようになったのか?
もう一度、落合博満監督の現場主義に基づく野球を観てみたい
誰がハーヴィー・ミルクを殺したのか?: 映画『ミルク』が描く1970年代の米国社会
北方領土2島返還は「国のかたち」を大きく変化させるのでは?
最新コメント
武蔵は春田に言います...
Posted by S
はじめまして、書き込...
Posted by たか
あなたもまだお若い。...
Posted by 葵東
青春時代に見て感動し...
Posted by 小林 千三
私は韓国に住んでいま...
Posted by 七色無職
最新トラックバック
この社会での性的魅力
from 哲学はなぜ間違うのか
ひとつ/長渕剛(Cover)
from 今日の天草