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グローバル化は足元からやってくる ~国際学で切り取る世界と社会~

2018年10月13日

2018年10月13日 23:59

私が甲子園の最終戦を観に行かなかった理由

10月10日、水曜日。夕方、今シーズンの甲子園での最終戦となる「阪神タイガース対横浜DeNAベイスターズ」の25回戦を観に行こうか迷いました。

試合前の段階では、来シーズンも金本知憲監督は続投と報じられており、コーチ陣の入れ替えも微調整に留まるだろうと予想されていました。

今シーズン、阪神は10日の試合前において60勝79敗2分という成績で最下位、特に甲子園では、20勝39敗2分けという惨敗ぶりでした。

言うまでもなく、3年前、金本監督は、大きな期待を背負って登場しました。

「超変革」と称した1年目は、夢に溢れていました。年間成績は64勝76敗3分と負け越し、勝率457は、暗黒時代と称された野村監督の頃に遡る程の低成績でしたが、それでも、希望があったのです。

キャッチフレーズを「挑む」とした2年目は78勝61敗4分の成績で着実に力を付けてきたように見えました。

そして、「執念」となった3年目の今年、成績はワーストを記録し、勝率440はまさに暗黒時代の再来を暗示しているように思われても仕方のないものでした。

私は阪神ファンとして、上記の数字を最終戦で甲子園で実感し、来シーズンに臨むべきだと思いました。

しかしながら、三宮で雨が降り出し、帰路に就くことにしました。スケジュール上、どんな雨でも試合決行であることは分かっていましたが、負け試合になった時、雨の中で自分が耐えられるか自信がなかったのです。今年の阪神は、甲子園で1勝2敗の割合で負け続けてきましたので、甲子園には多分負けるだろうと覚悟をもって行くことになりますが、でも雨に打たれながら1年を振り返るのは辛すぎます。

そして、翌10月11日、金本監督の辞任が伝わりました。驚きはなかったのです。監督を変えれば全て解決するものではないですが、監督は、最終的に勝負の結果を(フィールドにおいて)引き受けなければいけない存在です。3年目の結果が1年目であったなら、もしくは2年目であったなら、また違った見方もできたかもしれません。

阪神ですから、外からでは分からない内側のドロドロとした問題もあったかもしれません。阪神ファンは、それでも、それさえも「兄貴」ならば乗り越えてくれるのではないかと願っていたのです。

10月13日の土曜日、阪神は名古屋ドームでビジターとして今季の最終戦を迎えました。

延長の末、3-2阪神が勝利し、金本監督の最終試合を白星で飾りました。

試合終了後、名古屋の阪神ファンは、金本監督に対して、現役時代の応援歌を合唱し、お別れしました。私はテレビ観戦でしたが、何となく金本監督としてではなく、金本選手へ送られた餞別の歌であるかのように聞こえてきました。
プロフィール
安井裕司
安井裕司
エジンバラ大学、バーミンガム大学博士課程に学ぶ。その間、ルーマニア・アカデミー歴史学研究所研究生。国際政治学博士(PhD)。国連大学国際紛争研究所インターン、夏期講習クラスコーディネーター、法政大学国際日本学研究所客員研究員等を経て、現在、早稲田大学エクステンションセンター講師、日本経済大学神戸三宮キャンパス教授。
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