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グローバル化は足元からやってくる ~国際学で切り取る世界と社会~

2018年9月24日 00:18

2018年モンゴル訪問記(3): 馬乳酒、羊の解体、180度の星空

神戸ユネスコ協会理事/日本経済大学ユネスコクラブ顧問として、9月2日~9月12日までモンゴルでボランティア活動に従事してきました。学生8名、私を含めて神戸ユネスコ協会理事7名の合計15名の団体です。国籍別としては日本(6名)、ネパール(1名)、ベトナム(5名)、中国(2名)、モンゴル(1名)の5カ国に跨る多国籍チームでした。

【2日目後半】
9月3日、ウランバートルから予定を大幅に遅れて6時間程バスで行き、ドントゴビ県フルド村に到着しました。

エナさんのお父様の幼馴染で遊牧民のバトジャルカルさんが迎えに来て下さり、道なき道を小型バスで走り、彼の家族のゲル(移動式住居)まで連れてきてくれました。ちなみに、バトジャルカルさんは遊牧中、彼らは、その地に一昨日、「引っ越してきた」そうです。

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生まれて初めてのゲルに入ると、歓迎のセレモニーが始まりました。大きなお椀に「馬乳酒」を並々に注がれ、1人ずつ飲んでいきます。日本の茶道とは異なり、1人が飲むとお椀を写真(下)の中央男性に返し、またフルに入れて、次の人が飲むような形式です。馬乳酒は常温だったのですが、正直に申しまして、ごくごくとは飲めず、ちびちび感覚で頂きました。

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その後、アーロールという酸っぱいチーズを振舞われ、お昼に食べたうどんのような麺と羊肉をご馳走になりました。

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その後、馬の刻印のお祭りが始まりました。ある程度大きくなった馬には大人になった刻印をするそうで、そのセレモニーはお祭りとしてお祝いするそうです。

絵本『スーホの白い馬』にあるように、モンゴルの遊牧民は馬を大切にすることで知られていますが、「あの馬は人見知り」、「あの馬は友達が多い」とか説明を受けると、彼らが、馬の性格を見極めて一頭一頭、家族のように接していることがよくわかりました。

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私達のゲルに馬に乗ったお客さんが

夕食は終わったと思っていたのですが、刻印儀式の後、羊を解体式が続きました。私たちが到着する前に羊は潰されており、煮込んであったそうですが、また元の姿に近い形で並べられていました。お祭りで「近所」の遊牧民の家族が集まっていましたが、その子供たちに一番美味しいところをナイフで切って渡していました。

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次に私たちゲストにも下さったのですが、何も味付けをしていない羊を頂くことが皆、初めてであり、なかなか食が進みませんでした。

やがて草原の地平線に日が沈み、筆舌し難い程美しい星空が見えてきました。180度のパノラマです。WiFiなどはもちろんなく、ネットも使えませんし、トイレは相変わらず苦労しますが(夜は、人に見られる心配はないのですが、馬や羊の糞を踏んでしまう可能性があります)、とても、貴重な経験になりました。

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私たちはバトジャルカルさんが、私たちのために作ってくれた大きなゲルに12人で寝ることになりました。朝は0度近くに冷え込むということで、コートを着込み、学生は寝袋に、私たち教員・理事はベットの上に寝ました。

今思えば、私の教員人生で初めて男女を問わず学生と同じ「屋根」の下で一夜を過ごしたのですが、あまりにも疲れ切っており、何も考えずに寝てしまいました。

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プロフィール
安井裕司
安井裕司
エジンバラ大学、バーミンガム大学博士課程に学ぶ。その間、ルーマニア・アカデミー歴史学研究所研究生。国際政治学博士(PhD)。国連大学国際紛争研究所インターン、夏期講習クラスコーディネーター、法政大学国際日本学研究所客員研究員等を経て、現在、早稲田大学エクステンションセンター講師、日本経済大学神戸三宮キャンパス教授。
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