QuonNet(クオンネット) まなぶ・つながる・はじまる・くおん




グローバル化は足元からやってくる ~国際学で切り取る世界と社会~

2018年7月 6日 00:00

Tea or Coffeeを超える発明か? 文化への挑戦か?

飛行機に乗りますとCAから必ずと言っていい程、食後に「Tea or Coffee?」と聞かれます。

言うまでもなくTeaなのかCoffeeなのかは、大きな「違い」なのです。欧米社会においては、大げさに表現すればTo be or not to beぐらいです。どちらがnotという意味ではないのですが。

非常にラフに申し上げて、ヨーロッパではブリテン島やアイルランド島はTeaの文化圏です(最近、イングランド人やアイルランド人はCoffeeも飲むようになりましたし、スコットランドは異なりますが)。一方で、欧州大陸は概してCoffee文化圏です。

ましてやTeaが日本茶となれば、Coffeeとの「違い」は更に明確になります。

この4月、コーヒーと国産茶葉を掛け合わせた、ペットボトル「ワンダ TEA COFFEE カフェラテ×焙じ茶 PET525ml」がアサヒ飲料から発売されました。

これは文化への新たな挑戦なのではないかと考え、発売直後に飲んでみました。感想としては。「ちょっと変わったCoffee」という感じです。違和感まで行きません。Tea/Coffeeの対決を脳裏から打ち消せば、Coffeeとしていけそうです。

そもそも、製造元のアサヒ飲料によりますと、「飲みやすいCoffee」として商品開発したようです。

「コーヒーに関心が高まり、飲用機会が増える20代を中心とした若年層に対し、コーヒーを楽しむきっかけとなる商品を目指し、若年層の嗜好や飲用シーンに着目して開発した商品です」(「ニュースリリース」アサヒ飲料, 2018年3月5日)

ということで、Tea or Coffeeを意識したものではなかったのですが、この「ワンダ TEA COFFEE カフェラテ×焙じ茶」は賛否両論でした。

私の周りでも、ある中国からの留学生は、買ったけど、不味かったといい、あるベトナムからの留学生は美味しかったですと。ネットでも「2度目を買うことはない」派と「意外に美味しい」派に分かれているようです(全体として、これはCoffeeだという認識が主流です)。

もっとも、このように話題になるだけで、新商品としては十分に成功なのでしょう。先月、アサヒ飲料は第二弾「ワンダ TEA COFFEE ブラック×煎茶 PET525ml」を発売しました。

早速、これも購入して「試飲」しましたが、やはり、新手のCoffeeでした。全商品がカフェラテ味ならば、最新作は文字通りブラック味です。

「ブラック×煎茶」は、Coffeeを飲み易くするためにお茶の使うというアイデアを、どう評価するべきかをより突き付けてきているようにも思えてきました。

どうでもいいといえば、どうでもいいのですが、欧米人にはない感覚であり、日本的であもあります。ヨーロッパに持って行って試飲会を開いたら面白いかもしれません。

この記事へコメントする

プロフィール
安井裕司
安井裕司
エジンバラ大学、バーミンガム大学博士課程に学ぶ。その間、ルーマニア・アカデミー歴史学研究所研究生。国際政治学博士(PhD)。国連大学国際紛争研究所インターン、夏期講習クラスコーディネーター、法政大学国際日本学研究所客員研究員等を経て、現在、早稲田大学エクステンションセンター講師、日本経済大学神戸三宮キャンパス教授。
月別アーカイブ
2018年9月
2018年8月
2018年7月
2018年6月
2018年5月
2018年4月
2018年3月
2018年2月
2018年1月
2017年12月
2017年11月
2017年10月
2017年9月
2017年8月
2017年7月
2017年6月
2017年5月
2017年4月
2017年3月
2017年2月
2017年1月
2016年12月
2016年11月
2016年10月
2016年9月
2016年8月
2016年7月
2016年6月
2016年5月
2016年4月
2016年3月
2016年2月
2016年1月
2015年12月
2015年11月
2015年10月
2015年9月
2015年8月
2015年7月
2015年6月
2015年5月
2015年4月
2015年3月
2015年2月
2015年1月
2014年12月
2014年11月
2014年10月
2014年9月
2014年8月
2014年7月
2014年6月
2014年5月
2014年4月
2014年3月
2014年2月
2014年1月
2013年12月
2013年11月
2013年10月
2013年9月
2013年8月
2013年7月
2013年6月
2013年5月
2013年4月
2013年3月
2013年2月
2013年1月
2012年12月
2012年11月
2012年10月
2012年9月
2012年8月
2012年7月
2012年6月
2012年5月
2012年4月
2012年3月
2012年2月
2012年1月
2011年12月
2011年11月
2011年10月
2011年9月
2011年8月
2011年7月
2011年6月
2011年5月
2011年4月
2011年3月
カテゴリーアーカイブ
アジア事情 (21)
カンボジア (27)
スイス (27)
スポーツと社会 (138)
ネパール (26)
国際事情(欧州を除く) (233)
大震災/原発事故と日本 (30)
御挨拶 (14)
日本政治 (127)
日本社会 (305)
映画で観る世界と社会 (340)
欧州事情 (99)
留学生日記 (82)
英国 (100)

ページトップへ

カレンダー
<< 2018年07月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
最新記事
2018年モンゴル訪問記(4): ラクダは食べものなのか?
2018年モンゴル訪問記(3): 馬乳酒、羊の解体、180度の星空
2018年モンゴル訪問記(2): 青空トイレを堪能する
2018年モンゴル訪問記(1): ゴビ砂漠を「2回」渡り、暖房を付けて寝たモンゴルの夏の夜
オマージュがオリジナルの良さを確認させる: 映画『みんな元気』の日米比較
最新コメント
This is my first tim...
Posted by America’s leading Corporate Advisory Firm
If y†u would like t...
Posted by How To Encrypt Folders On A Cd
If y†u would like t...
Posted by How To Encrypt Folders On A Cd
If y†u would like t...
Posted by How To Encrypt Folders On A Cd
If y†u would like t...
Posted by How To Encrypt Folders On A Cd
最新トラックバック
この社会での性的魅力
from 哲学はなぜ間違うのか
ひとつ/長渕剛(Cover)
from 今日の天草