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グローバル化は足元からやってくる ~国際学で切り取る世界と社会~

2018年1月 3日

2018年1月 3日 01:27

主役が専業主夫ではダメだったのか?: ドラマ『逃げるは恥だか役に立つ』からの妄想

2016年の人気ドラマですが、12月31日、1月1日に一挙に再放送され、1年遅れで「追い付き」ました。
 
ドラマ『逃げるは恥だか役に立つ』
制作国 日本
制作年 2016年
脚本 野木亜紀子
出演 新垣結衣, 星野源

あらすじ
【25歳の女性、森山みくりは大学院修士課程で心理学を学び、臨床心理士の資格も持っているが、就職活動に失敗し、とりあえず派遣社員になる。しかし、間もなく、派遣切りで失業し、父親の勤務先の部下である35歳の独身男性、津崎平匡の家事を手伝うことになる。やがて、みくりの父親が退職し、両親は田舎に引っ越すことになり彼女は親についていくかを否かの決断を迫られる。そこでみくりは、津崎に「雇用主と従業員」という関係を維持することを目的とした「偽装結婚」=「契約結婚」を提案する。津崎も「お手伝いさん」を失うことは好ましくないと考えており、とりあえず、表立っては入籍せず「事実婚」を逆提案して、2人は合意する。】

当ブログでは、このドラマの漫画原作について論じています。
漫画『逃げるは恥だか役に立つ』の日本論的考察(2017年2月 8日)
漫画『逃げるは恥だか役に立つ』の経済学的考察(2017年2月11日)

今回、ドラマを見まして、やはり、「家事労働の価値」というテーマの重要性を、改めて確認することになりました。

ただ、最初の設定として「妻」(契約結婚者)に対して月給約20万円の家事労働代を払えるサラリーマンは、おそらく、年収1,000万円以上になってしまい、独身と限定すれば、今日の日本ではかなりの少数派になるように感じます。

ネタバレですが、ドラマの終盤において「夫」津崎は失業し、彼らは「共働き」を余儀なくされ、2人は夫婦がお互いに仕事と生活の調和を重視する「ワーク・ライフ・バランス」を模索するようになります。

全くもって異論、反論はないのですけれど、もし少数派の(現実的にはあまりない)モデルを提示するなら、仕事で成功しているキャリアの女性が、「家事労働」に男性を雇う「契約結婚」の話だったらもっと時代の先を行ったのではないかと思いました(最後の妄想シーンでは少しだけその仮説があるのですが)。

主人公・森山みくりを演じる新垣結衣さんは、料理も洗濯も上手という設定で、ガッキーの魅力満載なのですが、ガッキーの「かわいらしさ」を「強さ」に変えてみたいと妄想したのです(かわいいままで、強くてもいい)。

ガッキーならば、大学院卒で就職できない20代女性よりも、バリバリ仕事ができて(家事が得意な)「専業主夫」を養うスーパーレディも似合ったのではないでしょうか。
プロフィール
安井裕司
安井裕司
エジンバラ大学、バーミンガム大学博士課程に学ぶ。その間、ルーマニア・アカデミー歴史学研究所研究生。国際政治学博士(PhD)。国連大学国際紛争研究所インターン、夏期講習クラスコーディネーター、法政大学国際日本学研究所客員研究員等を経て、現在、早稲田大学エクステンションセンター講師、日本経済大学神戸三宮キャンパス教授。
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