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グローバル化は足元からやってくる ~国際学で切り取る世界と社会~

2018年1月 1日

2018年1月 1日 02:42

行動は知識の適切な果実である

新年、明けましておめでとうございます。

毎年、最初のブログ更新はご挨拶を兼ねて、敢えて総論を書かせて頂いてきました。

2017年1月1日「グローバル化時代だからこそ『教育』が求められる」
2016年1月2日「2016年を欧州から考える(1):可視化される危機」
2016年1月3日「2016年を欧州から考える(2):日本に『ルペン氏』が現れない理由」
2015年1月1日「存在の拘束性を顧みて」
2014年1月1日「2014年、グローバル化とナショナリズム」
2013年1月1日「『普通なき時代』を生き抜くために」
2012年1月1日「2012年、『知って考えること』のススメ」

簡単に要約しますと、グローバル化によって各国において勝ち組、負け組がはっきりしてしまい、中間層が希薄になり、世界的に格差社会が到来しようとしています。そして、政治は左右いずれかに寄った形で急進化していきます。

ヨーロッパでは右から民族主義の台頭が目立ってきていますが、民族主義は右翼的であり、同時に左翼的でもあります。興味深いことは、民主主義国家では、選挙を通じて、急進化が進んでいくのです。

この数年、当ブログでは、このような現象を何度も書いてきました。

しかしながら、日本の政治に関して述べれば、毎年のように「変わらない」ことを確認するに留まります。数値的には、過去最悪レベルの子供の貧困率問題など、日本も格差問題に直面しているはずですが、どうも見えてこない(可視化されない)のです。

見える、見えないはともかくも、実態として、私たちは社会構造において少子化や高齢化、女性の社会進出、労働力不足等の深刻な課題を直視しなければいけないでしょう。

日本は高度成長期において、ストレートに(頑張って)やっていけば右肩上がりにどんどん豊かになってきました。

でも、今はStatus Quoを維持するために、様々な努力をしなければいけない社会環境となっています(頑張っても、Status Quoなのです)。

何も変化しないことで成功してきた記憶を打ち消して、本気で変化するように努めなければ、取り返しのつかない「遅れ」となってしまうように感じます。

このような時代、私たちは具体的にどうしたら良いのでしょうか。

毎年、繰り返しになりますが、個人的には行動の前提として「学び」、知識において「強くなる」ことが非常に重要であると考えます。

なぜならば、
「行動は知識の適切な果実である」
"Action is the proper Fruit of Knowledge" (Thomas Fuller)
からです。

本年もどうかよろしくお願い致します。
プロフィール
安井裕司
安井裕司
エジンバラ大学、バーミンガム大学博士課程に学ぶ。その間、ルーマニア・アカデミー歴史学研究所研究生。国際政治学博士(PhD)。国連大学国際紛争研究所インターン、夏期講習クラスコーディネーター、法政大学国際日本学研究所客員研究員等を経て、現在、早稲田大学エクステンションセンター講師、日本経済大学神戸三宮キャンパス教授。
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