オカちゃんさんの日記
2009年12月21日 21時22分
心に痛みを持つ者達
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今月の中旬、出身高校の現在の校長先生のお話を聞くことができました。『私立難関大学』に一人でも多くの生徒を入学させることが目標とのこと。
入るのが難しい私立大学=早稲田大学を筆頭に、慶応、明治、中大、理系では東京理科大といったところでしょう。(勿論他に沢山の名門大学があるでしょう)
私が勤務する市役所に、就職氷河期を反映してか、最近こうした名門大学出身の新入職員が増えています。
私達の市を志望してくれて、有難く、また頼もしく思っています。
しかし、将来を嘱望された職員達が、数年で評価が分かれているのが気がかりです。
片方のグループは、「元気がない」「病気で休みがち」「口が強く、生意気」と、ちょっと心配な評判。
一方のグループは、「素直で、職場でよく調和している」「気が利く」「ルーティンワークを厭わず、しかも計数処理が早い」と上々の評価。
人により個性があり、学歴や出身大学でレッテルを貼るのは禁物と思いつつも、私自身が主に若手職員を対象とした研修会の内部講師に認定されていることから、ちょっと人物評を整理してみると、少し意外なことが分かりました。
評価が心配なグループは、主に新卒者ばかり。反面、良い評判が立っている職員達は、ほとんどがいわゆる中途採用者です。
当市の採用条件を20歳代後半まで拡充してから、有名企業や中央官庁を辞めて転職してきてくれた若い職員が増えました。
中には、「何でそんな良いところを辞めたの?」と聞きたくなる職歴の人もいます。
個人の事情に踏み込んだインタビューはできません。また、この場に書く事も相応しくは無いでしょう。
しかし、一般論として抽象化すると、ご家族やご家庭の事情で転職を余儀なくされた人達のようです。
例えば、年老いた母を一人にしておけない、父の看護の必要ができた等。
都内の大企業や民間組織、中央官庁等に就職された時は、夢は青雲だったでしょう。しかし、守るべきもの(例えば家族)が出来た時、志半ばで郊外の市役所に転職してきた彼ら。
大きな組織で、洗練されたビジネスマナーを学んできたので、コミュニケーション能力に長けているのでしょう。
また、元気がない、生意気などと言われ無きマイナスの評価を受けてしまった新卒者は、同じような出身大学でありながら、洗練されたビジネスマナーを身につけている転職組と比較されただけかもしれません。
それだけではなく、人生の中で何か辛い思いをした人達は、若いながらも他人の痛みが分かり、それが職場での調和や窓口での接遇に結びついているのかもしれません。
「これでまた強くなれるよ」
先般、私の職場でトラブルがあった際に、上司から言われた言葉です。幸い、そのトラブルは関係者の皆様のご尽力で収れんいたしました。
不幸はなるべくやって来て欲しくありません。自分以外の家族や職場の仲間達に対しても、不幸なことはあって欲しくはありません。
しかし、辛い事、悲しい事、苦労を乗り越え、心に痛みを感じた人達は、より強くなれるのかな、窓口で怒鳴られながらも笑顔を絶やすことなく丁寧に説明したり、 気の遠くなるようなルーティンを与えられても嫌な顔を見せず仕事に取り組む若手を見ていると、そう思えてきます。
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